シナーラでランチクルーズ | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

今振り返ればバブルが近い右肩上がりの時代。
油壷のヨットハーバーに「シナーラ」というチャーチル元英国首相がオーナーになったことがあるヨットがありました。会社の仲間30人ぐらいが集まり、ランチクルーズで乗船したことがあります。

快晴微風の好日、まずはビールとおつまみでボンボヤージ。ところが、当日は台風通過の余波で外洋はうねりがありました。波の底に船が落ちると左右は3メートル以上の波の壁になります。次に波の天井に船が持っていかれる前に波が甲板を洗います。参加者はロープに必死にしがみつき、船酔いする余裕はありませんでした。ジェットコースターのようなクルージングを楽しむと静かな湾内に戻り、カレーライスのランチがだされました。

参加者の中に管理職が二人いました。ほとんどの参加者が船酔いで食欲もないのに、この二人はしぶとく元気に飲食を楽しんでいました。大企業の管理職は肉体的にもタフであることが条件であることを、部下に証明してくれました。

当時の記念写真を見ると、ライフジャケットは着用していませんでした。映画のシーンでも、豪華ヨットに乗っているセレブがライフジャケットを着用していないので、問題なかったのでしょう。

吉野輝一郎