サービス残業 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

サービス残業という考え方がまだ勤め人の間に浸透していなかった頃。
団塊の世代の多くは残業代を稼いで、遊興費の足しにしたり、週末に場外で投票したりしていました。休日返上して連日深夜まで残業すると、愛社精神を表現する期待されるハードワーカーとされていました。

ところが、外資企業になると、定時に仕事が終わらない従業員は評価されません。ハードワーカーは、一定時間に人並み以上の成果を出すことで評価されるようになります。深夜までサービス残業を繰り返すのは、ハードワーカーではなく時間内に成果をだす能力に欠けるダメな従業員のパターンに変わっています。

昨今、残業代未払いとかブラック企業とか話題になっています。遅刻してその穴埋めに残業し同僚とのガス抜きの宴まで時間つぶし、それを会社が労基法に基づき一律超過勤務手当として支払うケースには、納得できない経営者がいそうです。

吉野輝一郎