お雛様の片付けは?〜震災から明日で13年〜 | 鴇色は永遠に!

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きものの師匠清水ときの教え、自分の好きなきもの、そしてきもの好きな友達の事や田舎の古民家の日常をつらつらと綴っています。

我家のお雛様は旧暦の3月3日までにお片付けするんだ。ずっと箱の中に居て2月の立春過ぎてから出して3月3日に仕舞ったらお人形さん達可哀想だもん😢


今年は本床の軸を替える時間もなかなか取れず、やっと「桃の花に鴛鴦」の軸を出した。床脇の軸はまだ梅の花(サムネイルの通り)菜の花を描いた抱一の軸にかえないとね!




今じゃ本床の壁明るくなってるけれど、東日本大震災までは黒ずんだ土壁で所々に雲母がキラリとしてたくらいで奥座敷は暗かったんだよね。震災の日に奥座敷の土壁は殆ど落ちて辺りは土だらけ。竹で組んだ土台が露出😰板谷波山の壺なんか象牙が落っこちて割れちゃったし、タイマイって言うのかなぁ?鼈甲の原料の亀さんも落ちちゃって割れた。余震の中片付けは靴履いてやってた。明日あれから13年だね!思い出した、あの年はお雛様出して無かったんだ。だからお人形さん達無事だった。



古民家自体は江戸時代後期の建物。瓦屋根にしたのは今から60年前位だって。震災で屋根のグシは動かず、漆喰は少し落ちたけれど瓦は全く落ちなかった。この写真⤴️の左側に西土蔵が建ってて震災で厚い漆喰にヒビが入ったんだ。東門脇の東土蔵にも…⤵️



白い化粧漆喰に家紋が入った大きな土蔵だったけれど、震災の翌年存命だった父が壊して片付けてくれた。


大体屋敷森が凄くて、杉の木が風でしなる音が恐ろしかった。去年だいぶ伐採したから夕日が透ける様になったんだよ。40年前にここにお嫁に来る事が決まり両親と揃って挨拶に伺った時、実家の母が「○子良く決心したね、この風の音怖くないの?」ってトキ孫に耳打ちしたら、こちらの父が耳ざとく「お母さん、あれは杉の木の音だから慣れますよ」って笑慣れないから〜〜😅


さて、もうこの家と仲良くして40年弱。もう我家。怖いとか言ってられない。内土蔵だって1人で平気だし、屋根裏も害獣退治で何度も上がってる。桜の花が咲く前にお雛様片付けて、今度は孫の為に鎧兜を飾ろう!古民家が1番綺麗なのは桜🌸の季節。祖父が植えた100年近い桜🌸や父が植えた60年越しの桜🌸が咲き誇る。さて、その前に庭掃除頑張ろう🧹