弁護士出身の実業家・林田です。
景表法に関する追及が厳しくなっていることは
No1表示に対する措置命令を見ればわかると
思います(>措置命令DB)。
ダイエットやジムで「-10キロ!」などと表示
するときも根拠を求められますが、何人かの中
からどういう数値を最大値とすればよいのか?
という問題があります。
最も合理的な方法は四分位法で取った数値の最
大値とすることです(四分位法についてはこちら
>説明
図の上内境界点が最大値。
よって、-10が上内境界点であれば「-10キロ!」
と訴求できる)。
他に95%信頼区間を用いるやり方もあります。
たとえば、体重減少の「平均値±標準偏差
(Mean±SD)」が「-10±2.5kg」という場合、
「-7.5 ~ -12.5kg」が95%信頼区間(95%CI)
です。
95%CIは本来、平均値が幅広い分布の中での
平均なのか(これだと平均値の信頼度が低い)、
幅狭い分布の中での平均なのか(これだと
平均値の信頼度が高い)を示す指標です。
しかし、95%CIは同時に「95%のサンプルは
この中に収まる」ということを示すので、この
最大を最大値と考える(上記の例だと-12.5kg
を最大値と考える)ことも間違いではありませ
ん。
私たちはこのようにして、四分位法か95%CI
に基づいて最大値を算出しているのです。