新型コロナ感染拡大ですべてが変わってから1年以上経ちました。
当初はとにかく怖いと感じて、言われるままに外出を控え、マスクをしてびくびくして過ごしていました。マスクが大嫌いな私は、マスク争奪戦に敗れオロオロしていたところ、職場の同僚が不織布のマスクも洗って使えますよ、と教えてくれ、どんなに救われたことでしょう。
私の主な仕事は社労士として年金事務所や街角の年金相談センターでの相談員ですが、年金の請求手続きなどは全くオンライン化されておらず、コロナ禍でも受給開始年齢に達した方の老齢年金請求や、遺族年金、障害年金請求は来所しての手続きが変わっていません。職員の出勤日数が半分になったり、3分の2になったりで、私たちは逆に仕事に出る回数が増えたくらいです。
同年代の方たちがほとんど家にこもっていらしたと聞くと、仕事とはいえ出かけるところがあったことは私にとって気分転換になって精神的によかったと思っています。
勉強会などはZOOM等を使ったオンラインが主流になりました。質問などもすることができ、勉強会本来の目的はほぼ達せられるように感じていますが、今まで勉強会に参加していた目的は勉強だけでなく、人と会うことで親交を深め、また情報を交換することでした。その面ではオンライン飲み会をしてもやはり全くちがいます。
最近も大学の授業はオンラインでと言われています。自分の学生時代を振り返ると授業を受けることが大学生活のどのくらいの割合だったかは恥ずかしながら3分の1ぐらいだったでしょうか。オンラインだったらもっと勉強したかもしれませんが、勉強以外の経験ができない今の学生は気の毒です。
将来が長いといってもこの1年(とまだ続く期間)が人生のどの時期なのかは一生に大きな影響があるでしょう。他にどんな選択肢があるのかはわかりませんが、ある程度年長の政治家たちは若者のエネルギーなどを少し考えた発言をして欲しいとも思います。
年金の現場では前にも書きましたが、コロナで職を失った、収入が減ったとの理由で繰上げ請求をする方が明らかに増えています。また、今後うつ病等の障害年金の請求が増えることは予想できます。
高齢者の部類に入る私にまだワクチンの連絡はありません。コロナ禍はまだしばらくは続くでしょう。その先に待ち受けるさまざまな困難を考えると気が重くなりますが、できることをして気持ちを明るく持って過ごしたいものです。
violist
