dEvEloPing: レタッチャー英国日誌 -16ページ目

曖昧な記録

中国語を習い始める。
私の中途半端な言語コレクションへ加わる新たな一枚。人生最後の習得をめざす言語になるであろう、中国語を英国にて。。。?

昔、ESL( english second language)の先生が。、一人クラスで薹が立つ生徒に向けた言葉を思い出す。
私はあなたを尊敬する。あなたの年から英語を覚える事は、並大抵の事では成せえない。

思えば、私ももうあのときの彼に近い年頃だ。

私は中国語習得の重点をコミニケーションにおく事にした。
余り中国語の書を読む事に興味がない事と、自信の学習能力の低下を配慮してその為あえて学校へいかず、中国語を学ぶ傍ら日本語を教える交換勉強を選んだ。

ピンイン&五十音、二つの言語を学ぶ上、さけて通る事のできない基礎中基礎ただし完全に暗記になるため面白みに欠ける。初日に扱うとやる気を失う可能性は大、数回の勉強会のあと、この日を迎えた。

流暢なピンインの余韻が残るなか、五十音を教える。
ひらがなから始まり、カタカナへ。文字を綴り、発音、彼女がそれに続く。
何十もの同作業を繰り返した後、突如私の筆がとまる。

思い出せない。

あえて明言は避けるが、あるカタカナが思い出せない。
何度考えても、この単純な一語が思い出せない。

ショーペンハウアーは言う。脳を甘やかすな、たとえ思い出せなくとも他にたよらず、何度でも問いかけろ、思い出すまで。

知識は実践して初めて価値がある。しかし過ぎ去る沈黙のなか、いつまでも接続不良な脳に問い続ける訳にもいかず、薄弱な私は電子辞書へ。

元々あまりよろしくないおつむに老化による記録力の衰退、あまり期待はしていなかったものの、まさかここまでとは。。。
カタカナすらままならない私に新たなる言語を学ぶ資格があるのかと思いつつ今日も励む。頑張ります。