dEvEloPing: レタッチャー英国日誌 -33ページ目
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レッタチと英国

日本と英国でレタッチの仕事に違いはあまりない。ただ、お客さんの目が青く、言語が英語なだけで。。。

しかし仕事環境にはいくつかの美点がある。第一に日本と比較しての労働時間の短さだが(後に。。)、次に仕事に関わる人、国々の多様性をあげる。

ロンドンではフォトグラファーはドイツ人、雑誌社はイタリア、そしてレッタは英国などという組み合わせは日常であり、そのオフィスで働いている人々も多人種で構成される。私の勤める会社は小さな会社だが英国人は無論、ロシア人、フランス人、イラン人そして日本人の私と社内だけで5本の旗が立つ。

日本での仕事は私の知る限り、ほぼ日本の仕事に限定されていた。外国人のフォトグラファーと仕事をすることもあったが、他国の雑誌や広告を手がける事はなかった。

ヨーロッパは1950年以降単一欧州を目指し、EUを設立。1999年にユーロを導入したことにより単一経済化が加速。域内における労働者、商品、サービス、資本の移動の自由が確保されいる為、仕事と人々が域内を自由に駆け巡り、一レタッチチャーにすぎない私も、その恩恵を実感できる。現在EUは様々な経済的矛盾に直面しているが、この点は欧州で働く醍醐味といえる。

アジア(東南アジア+)にも単一経済の構想はあるが、欧州よりも政治的にも経済的にも多々難問を抱え、現段階ではまだ夢にちかい(特に日本は難しい)。しかし単純に仕事の面から見ると。。。(色々腹立たしい事もあるがそれも含め)多様性は面白い。
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