聴き比べ'(ジャズ)
の
第5回は、
♪Misterioso♪
言わずと知れた、セロニアス・モンクの作品であり、タイトル通りミステリアスな旋律をもつ楽曲です。
関東地方も梅雨明けしてからは連日の猛暑でありまして、
せめて夜だけでも、ミステリアスな雰囲気の楽曲を聴けば少しは涼しく過ごせるかも?と思い、
♪Misterioso♪ を今回は選んでみました。
この曲も多数のプレイヤーが取り上げていますが、
この曲を知ったのはモンクの盤ではなく、ソニー・ロリンズの盤なんです。
ということで、
今回は、
ソニー・ロリンズ
と、
本家セロニアス・モンク
の2枚の盤からの聴き比べです。
先ずは、ソニー・ロリンズから、この盤。
『Sonny Rollins Vol.2』
Sonny Rollins (ts)
J.J. Johnson (tb)
Horace Silver(p)
Thelonious Monk (p)
Paul Chambers (b)
Art Blakey (ds)
1957.4.14 Blue Note
Sonny Rollins (ts)
J.J. Johnson (tb)
Horace Silver(p)
Thelonious Monk (p)
Paul Chambers (b)
Art Blakey (ds)
1957.4.14 Blue Note
ジャズ開眼直後にゲットした1枚です。
私のは、BNがLiberty傘下になっていた当時の(BST81558)疑似ステレオ輸入盤。
オリジナルはモノラルですが、このステレオ盤も悪くはありません。
何といっても当時のブルーノートのオールスターともいうべきメンバー。
このメンバーが一堂にスタジオに集まること自体が凄い。
ここには、オールスターセッション特有の馴れ合いやリラックスした雰囲気は無く、
良い意味での緊張感が結果的に好演になっていると思います。
特にJ.Jジョンソンの参加がロリンズに炎を付けたかのようなような感じさえします。
(ロリンズがジョンソンに負けずエエとこ見せたれ!てな感じでしょうか…)
そして ♪Misterioso♪ の1曲のみ、モンクとシルバーが共演(連弾)しているんです。
つまり1台のピアノを、パート毎にモンクとシルバーが交代しているんです。
輸入盤で日本語ライナーが無くジャケ裏のライナーが英語で???だったこともあり、
ジャズ開眼1週間位にゲットしたので最初は、2人のピアノの違いが分からなかったのですが、
3~4回と聴くうちに2人のピアノの違いが分かってくるんです。
そうなると嬉しくて楽しくて、どんどんジャズが好きになっていくきっかけともなったのが、
♪Misterioso♪ 収録のこの盤でした。
今になって思うと、
モンクとシルバー共にピアニストとして個性的なプレイスタイルだったからこそ、
3~4回聴き込むことで違いが分かったのではないかと。
もし、2人のピアニストがパウエル派の平均的なピアニストだったら、
かなり聴き込まないと分からなかったのではないか・・・!?
と、思います。
前置きが長くなってしまいました…
音源です!
♪Misterioso♪
そして、
本家セロニアス・モンクから、この盤。
『Misterioso』
Joinny Griffin (ts)
Thelonious Monk (p)
Ahmed Abdul-Malik (b)
Roy Haynes (ds)
1957.7.9 & 8.7 Riverside
この盤は、ジャズ復活後再入門時にゲットした盤です。
その名もずばり 『Misterioso』
キリコのジャケットで有名な、ファイブ・スポットにおけるライブ盤で、モンクの代表作。
同一メンバーによる同一日録音による、もう1枚の『Thelonious Monk in Action』も好盤ですが、
何といっても『Misterioso』は、キリコのジャケットが強烈なイメージですね。
♪Misterioso♪ はモンクも多数の録音がありますが、
ここではロリンズの盤との聴き比べということもあり管入りの音源で、
その名もずばり 『Misterioso』
キリコのジャケットで有名な、ファイブ・スポットにおけるライブ盤で、モンクの代表作。
同一メンバーによる同一日録音による、もう1枚の『Thelonious Monk in Action』も好盤ですが、
何といっても『Misterioso』は、キリコのジャケットが強烈なイメージですね。
♪Misterioso♪ はモンクも多数の録音がありますが、
ここではロリンズの盤との聴き比べということもあり管入りの音源で、
同じ(ts)でジョニー・グリフィンの好演が光るこの盤を選んでみました。
音源です!
♪Misterioso♪
それにしても、モンクの楽曲は多数のプレイヤーが取り上げていますね。
改めて、モンクの凄さを感じます。
同時に、
モンク派と言われるピアニストが出現していないことも興味深いですね。
お付き合い、ありがとうございました。