あなたの「しあわせ✕キャリア」を応援する 株式会社KEY ROLE 兼吉ともこ(かねとも)です。
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バックナンバー無し、で、その時々に、皆さんに共有したいことをお伝えさせて頂いているのですが、今月号を今朝配信したところ、既に反響があり、自分でも渾身の想いを込めたので、今回はメルマガ会員の方以外にもシェアしようと思いました。
私は研究者ではなく、実践者という立場で、情報を共有できればと思っていますので、必要な方に届けば、嬉しいです。

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月1度のメルマガをお読みいただき、ありがとうございます。
2024年度が始まり、転職や異動、あるいは起業や進学など
新たな環境でチャレンジしている方も多いかと思います。

今回は研究が進んだからこそ見えてきた、組織とウェルビーイングについての興味深いデータを幾つか紹介します。
※ 記事の一部を切り取っていますので、興味のある方はリンクからすべてお読みいただくことをお勧めします。

1)企業のウェルビーイング施策にほぼ効果なし
オックスフォード大学ウェルビーイング研究センター研究フェロー
ウィリアム・フレミングらの調査

233社を対象に職場でのウェルビーイング施策の影響を調査した。
2024年1月にフレミングが発表した研究結果では、従業員のウェルビーイング
や仕事の満足度に有意な影響を与えたウェルネス施策はほとんどないことがわかった。
従業員の職場への帰属意識を高めたり、人間関係を改善したりする効果も確認できなかった。
場合によっては、“ウェルビーイング経営"が事態を悪化させるリスクもある。
職場のレジリエンスやマインドフルネスの研修は、従業員のメンタルヘルスに対する
自己評価にややマイナスの影響さえ与える可能性もあるのだ。
引用: https://00m.in/uKoQq

2)「ウェルビーイングのパンデミック」がもたらす悪影響
ニュージーランド オタゴ大学 スティーブン・ジャクソン教授らの研究

ジャクソン氏らは、ウェルビーイングは「民主主義」「自由」といった
概念と同じように無批判に肯定的な意味を有しており、
ウェルビーイングに異議を唱えることは問題と見なされてしまうと指摘しています。

対外的にウェルビーイングの向上に取り組んでいることをアピールしている
ものの、実態は従業員に負担をかけているスキームを、ジャクソン氏らは
「ウェルビーイングウォッシング」と呼んで非難しています。

ジャクソン氏らは「ウェルビーイングは今や中立的な領域ではなく『権力の場』
であり、当事者が他者を犠牲にして自らの利益を増進させる場になっていると
主張します。

引用:https://00m.in/VOtuA
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組織に所属している方から、会社から急にウェルビーイング経営と言われ、
具体的に何をすればいいのか分からず、混乱している
というお話も伺いますので、上記内容に共感する方も多いかも知れません。

ウェルビーイング心理教育アカデミーでは、ウェルビーングベーシック講座
の最後に、しあわせを感じにくい国民性や、ウェルビーイングに関する配慮
についてもお伝えしています。

私自身、ウェルビーイングに関する企業主催のイベントなどで話を伺っていて、
商業的すぎたり、表面的な取組みで本質が置いてきぼりにされている気がして、
悲しく感じる時があります。

個人的に、お伝えしたいのは、ウェルビーイングは特別なものではない、
ということです。

例えば、あるプロジェクトの完遂のために、集中して取り組み、
「あなたが頑張ってくれてるから、協力したい」と良いチームワークの中で進み、
結果、想像以上に多くの方に喜んでもらい、メンバーと共にそれを労い合う時。

あるいは、ランチタイムに同僚と外食しようと外に出て、横断歩道で立ち止まり、
空を見上げて雲の流れを見たり、鳥の鳴き声や風の心地よさを感じて、
同僚と「今日はお天気で気持ちがいいね~」って笑ったり。
何気ない日常の中に、しあわせは満ち溢れていて、それらは
心も、身体も、社会的にも、ウェルビーイングな状態ではないでしょうか?

あなたが、健康で、気力にあふれ、気分が良い時は、人間関係もよく、
周囲が協力してくれて、思った以上に上手くいく!
ポジティブ心理学の研究では、ポジティブな感情は視野が広がり、
物事が上手く行きやすいというデータ(拡張-形成理論)があります。

ですから、ウェルビーイングな状態はパフォーマンスをあげるにも関わらず
企業の施策では外発的動機になってしまい、効果が出ていないように感じます。
折角の取り組みが、もったいないですね!
他の要素もあると思いますが(マイナスから0の状態の人が多い?など)
長くなるので、また別の機会に。

さらに、ウェルビーイング経営を目指す、ずっとずっと前から、日本には
素晴らしい会社が沢山あります。
世界の創業200年以上の企業約5600社のうち、半数の約3100社が日本に集中。
しかも、世界に12社しか存在しない創業1000年超え企業のうち、9社が
日本国内にあるのです。
良い企業を示す 「ものさし」は時代によって違うとしても、こんなに
長くは続きませんよね !

人を大切にする経営学会会長 坂本 光司 氏は、「人の幸せを起点にした経営」
つまり、人の幸せをとことん考え抜き、個人が幸せを感じる働き方を
工夫することが求められている、と述べています。
https://00m.in/lSWcK 

以前ご紹介したウェルビーイング ウィーク2024でも、
ウェルビーイング企業についての事例紹介がされていましたが、
それらの企業はウェルビーイングが謳われる前から
顧客や社員のしあわせに本気で取り組んでいたようです。
※ アーカイブがあります  https://well-being-week.com/2024/

「ウェルビーイング入門講座」の「世界的な動向」の中でお伝えしていますが、
クラウス・シュワブ会長は、世界経済フォーラム2021において
人々の幸福を中心とした経済への見直しを意味する「グレートリセット」
の必要性を提言しました。

これからは、欧米を真似たり、商業的な要素ばかりではなく、
原点に立ち返り、本質的な取り組みをしている日本企業こそが
世界の見本になると感じています。

まとめになりますが、
ウェルビーイングになるために、何かを学ばなくちゃ、良く考えなくちゃ、
頑張って行動しなくちゃ、というものではありません。
ただ、私たち人間は「ゆらぎ」があるので、必要以上にネガティブになったり、
ハイテンションになって燃え尽きたりしがちです。
そして、思考・行動優位のため、感じることを忘れてしまい、
心・身体・社会的(人間関係、仕事、お金、コミュニティなど)なバランス
を崩してしまう方が多いのです。40代半ばまでの私自身もそうでした。

ウェルビーイングの基礎講座と入門では、事前に、ウェルビーイングを
維持したり、感じ、味わうコツをお伝えしています。

2024年度は、会社や上司から与えられた目標(外発的)と捉えるのではなく
自分の興味関心や楽しみ、喜び、希望(なんとかなるなど)、創造性発揮など
ポジティブなものに繋げることで、能動的・内発的に新たな体験を増やし、
成長を実感していただけたら嬉しいです。

今年度も、あなたのしあわせとチャレンジをいつも応援しています。
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<特別ワークショップ>
第22回 ウェルビーイングキャリア研究会
テーマ: 「なぜあなたは働くの?~幸せに働くことを科学的に考える」
ファシリテーター:ウェルビーイング心理教育アカデミー 代表理事 渡邊奈都子さん
日時:4月27日(土)10:00~12:00
参加費:3300円(税込み)
場所:オンライン(ZOOM)

研究会発足 2周年を記念して ウェルビーイング心理教育アカデミー
代表理事 渡邊奈都子さんをお招きして、ワークショップを開催いたします。
2022年に発表された「働く幸福度」に関する調査結果で、日本は18カ国の
調査対象国の中で最下位!
働くことは、私たちにとって、とても大切な活動にも関わらず
なぜ「働く」ことと「幸せ」は、そんなに遠いものになっているのでしょうか?
このワークショップでは、ご自身が働くことで得られているもの、
さらに得ようとしているものを、掘り下げて、人が「幸せに働く」とは
どういうことなのか?を考えます。
詳細・お申込みはコチラ↓
https://mielca.com/awe/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1270

 

<講座ご案内>
★ウェルビーイングベーシック講座について
半日✕3回かけて、ウェルビーイングの理論や手法を学びます。
実践方法を知ることで、自分で自分のしあわせに気づき、維持できるようになります。

 

★ストレングス・アプローチ講座について
強みはとてもパワフル!強みも弱みもあなたらしさ。
うまく生かすことで、自己理解に繋がり、人生が好転しやすくなります。


★ウェルビーイング入門

 

 

 

■ KEYROLEのサービスをご案内 ご提供中のサービス一覧
■自分も周囲もしあわせにする ウェルビーイングベーシック講座
■自分の強みに気づき、人生に活かす ストレングス・アプローチ講座
■誰とも何とも戦わずに自分らしく働き続ける 戦わない働き方講座 
■幸せをゴールにキャリアデザインを描く 有料キャリアカウンセリング
(ウェルビーイングキャリアカウンセリング)

■寄り添う転職活動で成長を実感できる 無料転職相談
■人材紹介(主に、管理部門、営業職)、
   研修・講座(キャリア、ウェルビーイングな働き方など) 法人向けサービス

★メディア掲載のお知らせ★ 

■NIKKEI STYLEキャリア「あしたのマイキャリア」

20~30代転職は上げ潮ムード 採用即決の決め手とは

■日経xwoman 「 ワーママ転職2022 新・成功戦略

■日経電子版「出世ナビ」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO68948630Z00C21A2000000
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https://career.nikkei.com/nikkei-pickup/001304/

 

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