ドクターきよしのブログ -24ページ目

歯の神経の治療について

歯には俗に神経と呼ばれている組織があります。
象牙質に栄養を与えるためにここには動脈と
静脈と神経繊維
が来ています。下の絵のように
非常に複雑な走行をしていて,歯の神経の治療
が難しい理由になっています


$ドクターきよしのブログ-歯の断面

普通は、歯の神経が感染してしまうと,咬み合う面
から穴を開けて,歯の神経の中をきれいにします。
左の絵は感染して黒くなってしまった歯髄の跡
右の絵はきれいに掃除した歯髄の跡
です。

$ドクターきよしのブログ-治療-1


きれいなった歯髄の跡に根の先まで、
3次元的にピッタリと蓋をします。左の絵は
ピッタリと蓋が出来た状態で、右の絵は根の先
に少し空間(死腔)が残ってしまった状態の絵
です。
この死腔があると,根の先におできが出来て、
体に様々な病気を起こすことが判っています。

$ドクターきよしのブログ-治療-2

下の絵は実際に抜いた歯の根の先のおできです。

このようなおできが歯の根のさきにできると全身に
様々な病気を起こすことが判っています。
例えば,怖ろしい心内膜炎、腎臓疾患、胎児の早産、
リュウマチ等です。

ドクターきよしのブログ-根尖病巣
$ドクターきよしのブログ-その害

お口はおしりの10倍汚い。ペットもやってるお口の掃除

昔から、唾液には細菌を殺す働きがあると
言われてきました
。事実、野生の動物は、
傷が出来ると良く傷口をなめて治して
しまいます。
しかし最近家庭で飼っているペットは
動物病院で手術を受けた後、傷口を
なめないようにエリザベスカラーという
おおきな漏斗を逆さにしたような首輪
をされて、傷口をなめないようにされて
しまいます。
$ドクターきよしのブログ-首輪


なぜでしょう。
それは、ペットの唾液の中にもたくさんの
細菌がいることが分かった
ので、術後の
細菌感染を予防しているのです。
ペットの口も人間と同じで、おしりの10倍
汚いこと
を獣医さんも知ったからです。

飼い主もその事を知って、ペットの口腔内
の清掃をしています。我が家の犬、猫も
嫌々ながら歯ブラシをさせてくれます。
人間と同じ、恐ろしいむし歯や歯周病の
予防のためです。

$ドクターきよしのブログ-歯みがき犬

歯と歯の間のむし歯はどうしておこるのか?

毎食後にしっかり歯を手入れしている患者さんは
今はとても多くなりました。口腔を食器と考えると
毎食後、自分の食器(口腔)を洗うのは当たり前の
事です。しかしかなり口腔清掃の知識と技術を
持った患者さんでも、歯ブラシは毎食後に出来
てもフロスは一日1回の人が多いようです。

以前、タイの野生のカニクイザルが、人の髪の毛
を使って,食物かすを取っている映像が、NHK
の(ダーウィンが来た)で、放映されました。
サルはむし歯や歯周病の恐ろしさを知らないのに
なぜ食後、自然とフロスを使うのでしょうか?

答えは,フロスを使って食べかすを取ると気持ち
が良い事が判ったので
,自然に食後フロスを使う
習慣が出来たのです。

$ドクターきよしのブログ-サル

人間も、歯ブラシと同じように食後にフロスを使う
ことができるなら、歯と歯の間のむし歯や、歯周病
にならないのに、と思います。

人がフロスをお口の清掃に使う様にならないのは
歯のよごれの50%しか歯ブラシでは取れない
ことを知らない
からと、フロスで歯と歯の間の
汚れを取って,匂いをかいで、汚いものが取れた
という実感を味わっていないから
です。だから
生活パターン化しないのです。

実行するときは,歯ブラシの前にフロスを使う様に
すると、割と簡単に生活習慣化すると思います。