前回までのこのシリーズの記事では、3回に分けて龍王峡の渓谷美と紅葉の美しさ、そして渓谷に架かる橋の紹介をしましたが、今度は少し南下した鬼怒川温泉街に架かる橋と、温泉街の南部の藤原地域(日光市のうち、旧藤原町域にあたる地域)入口までに架かる橋、そしてそこから見ることの出来る渓流の様子をお伝えします。
→前回の記事、クマの散歩道 vol.122 クマが鬼怒川に架かる橋をご案内します~その6 虹見橋(その前の記事には前回記事より順にアクセス出来ます)。
※厳密にいうと、龍王峡・虹見橋から鬼怒岩橋の間に、日塩有料道路龍王峡ラインの橋梁が架かっています。日光市民のくせに、軽車両(自転車)でも渡れるということを今回このブログを書くにあたって調べていて初めて知りましたけど、実際は自動車専用道かなと思うような造りになっていて、歩いて橋からの景色を楽しむという感じではないのでそれは割愛します。
まずは鬼怒川温泉街の北端に架かる、鬼怒岩橋と滝見橋の2橋をご案内しましょう。
グーグルマップでは鬼怒岩橋のある場所は、「大滝河川遊歩道」として出てきます。地図でマーカーが打ってあるところです。地図でわかる通り、東武鬼怒川線の鬼怒川公園駅の近くに架かる橋です。こちらは車も走れる車道橋です。そしてマップを拡大するとその下流に滝見橋という橋が架かっているのがわかります。こちらは歩行者専用橋です。
鬼怒岩橋の下は、こんなふうな渓谷美が見られます。
国道121号線(会津西街道)鬼怒川バイパスの区間内にある橋です。近辺では、あとの回でご紹介する、立岩橋や中岩橋とともに国道に架かる橋になっているので、その分大きめの橋となっています。この写真は右岸の袂から撮影したものですが、左岸側で交差する国道121号線の旧道を右折してすぐのところに鬼怒川公園駅があります。
鬼怒岩橋から上流部を望んだところをもう一度みてみましょう。紅葉も良い感じです。
そして下流側です。こちらも川床の奇岩と紅葉が相まってきれいです。
右岸側の日塩有料道路龍王峡ラインとの分岐点です。途中に鬼怒川温泉オートキャンプ場があり、そこには上滝乃湯という露天風呂も併設されています。そこまでは無料区間です。
橋の右岸には駐車場があって車が10台ほど停められます。その駐車場にはこんな観光マップの看板も立てられています。
上でちょっと触れたように、鬼怒岩橋の下は大滝河川遊歩道になっていて、渓谷を歩いて楽しめるようになっています。鬼怒川温泉オートキャンプ場もある上滝河川公園まで歩くことが出来ます。
駐車場の南端には遊歩道の案内図も。ここからは川原まで階段を下ります。
下り口はきちんと整備されているので安心して下りられますから、段差に気をつけて下りてください。ただ、ここに書いてある通り、かなり川の近くまで下りるので大雨や台風時には増水して危険なので近づかないでください。
鬼怒岩橋の真下まで下りてきました。ここまで下りれば遊歩道はフラットな路盤です。
川上に向かってこんなふうに木道が伸びているので、歩きやすい遊歩道です。
橋の下から川下を望んでみました。橋上から見るのとはまた違った趣があります。
遊歩道を歩くと観瀑台があります。
大滝とはこんな渓流瀑のことをいいます。
僕の撮影ではありませんがYouTubeで大滝の動画を見つけました。そんなに落差のない渓流瀑でも結構迫力があるのが感じられます。
上流の様子。遠くの山並みも美しいです。
観瀑台の近くから橋を見上げてみました。意外に高い所に橋が架けられています。
鬼怒岩橋から鬼怒川バイパスを300mくらい南下すると、道沿いに滝見橋と滝見公園の案内板があります。写真の奥に上の写真で見た龍王峡ラインとの分岐点が見えます。ここでも車が20台ほど停められる駐車場があります。
こんな像もあります。
川沿いに結の滝(ゆいのたき)があることから、滝見橋と名付けられました。
公園から滝見橋を見下ろしてみました。
公園には鬼怒川の橋めぐりのスタンプもあります。多くのサイトで「鬼怒川五橋めぐりスタンプラリー」となってますが、2009年に鬼怒楯岩大吊り橋(次々回記事で紹介予定)が出来てからは6橋になっているようです。全部集めると記念にミニ通行手形がもらえるそうです。
→個人のサイトで6橋のスタンプを載せているサイトがありました。
石段を下りて橋まで行きましょう。
前回までの記事で紹介した龍王峡においても昔から吊り橋がありますが、長い間ひっそりと佇んでいた吊り橋がこの滝見橋です。2009年に右岸に滝見公園が出来るまでは、訪れる人も少ない知る人ぞ知る穴場でした。古くから架かる昔ながらの吊り橋ですから、結構揺れます。
逆光で少しプリズムが入ってしまいましたが、この橋からの眺めもまた最高です。今は鬼怒川温泉と呼ばれていますが、温泉が発見された時(1692年といわれています)は、滝温泉と呼ばれており鬼怒川右岸にありました。その後左岸にも藤原温泉(ふじはらおんせん)が発見され、やがて両方を併せて鬼怒川温泉と呼ばれるようになりました。そして現在は、写真でも川の左岸に並ぶ旧藤原温泉にあった旅館、ホテルのほとんどが閉館して廃墟になっているのは日光市民として悲しい限りです。個人的な意見としては、全てを市の予算で壊し、緑地化したらいいとは思うのですが、日光市の予算も逼迫しているのが現状のようです。
こちらは滝見橋から上流を望んだところです。こちらの渓谷美も素敵でしょう。この写真だとよく見えないのですが、写真右手のほうに結の滝があります。左岸の山から鬼怒川に流れ込む小原沢(おばらざわ)という沢が作る滝です。この日は水量が少なかったようで、余計に見えにくかったです。また写真最奥に見える建物の下が先に紹介した鬼怒岩橋です。こちらもこの写真ではわかりにくいですね。
橋から上がってくるとき見上げた紅葉は、道路に上がってから目線レベルで見るとこんなふうに見えました。
以上、鬼怒川に架かる橋を紹介するシリーズの3クール目の最初は、鬼怒川温泉街の北端(上流)に架かる鬼怒岩橋と滝見橋の紹介でした。どちらの橋も鬼怒川温泉に泊まったときに散策することも出来ますし、駐車場が完備していますから、車での来訪も可能です。ご覧の通り渓谷美が素敵な場所ですので、ぜひ散策なさってみてください。
(取材日:2018.11.12)












