女装
高校時代のある日、学校が終わって下校時に買い食いしているコンビニで店頭に並んでいた「薔薇族」をふと誰かが手に取りました。
今ではすっかりモデルもイケメンが多いらしい「薔薇族」ですが、当時はカミング・アウトできるような環境ではなかったのか、モデルの多くはネジレ鉢巻系のアニキで、ストレートな我々からすると、とても見るに耐えない内容でした。
「こ、これはキツイなぁ・・・」
「せめて女装してくれへんかなぁ」
「いや、女装やなくて素のままのほうが読者層が喜ぶんとちゃう?」
という会話から、少しずつ話が変わり、「女装できるか」という会話になっていった。
私がなんの根拠もなく軽々しく「んなもん、楽勝だろ」と言ってしまうと、「絶対ウソや」と全員から集中砲火を受けてしまい、受け言葉に買い言葉で「ほなカケようか?」ということになった。
私が負けたら一人5千円払うが、勝ったら一人1万円払えよ、という著しく不平等な条件を出した。高校3年生の夏、受験勉強で精一杯な毎日、バイトなんてしているヤツもいなく、1万円の出費はかなり痛いと睨み、これは乗ってこないだろうとタカを絞めていたら、向こうも引っ込みがつかなかったのであろう、あっさり乗ってきた。
第一回○△高校女装祭り概要:
セーラー服に身をつつんだ私が地下鉄で○×駅(大きなターミナル駅)まで行き、そこにあるファッション・ビルでブラジャーを買い、店員に頼んで記念撮影するとミッション達成。
(ちなみに第一回で終了)
Xデーは話し合いの結果、体育祭の日に決定。というのは朝校門で生活指導の先生が抜き打ちで荷物検査を行い、禁止品をもってくると没収されるからです。
日ごろから先生に目をつけられている私はたまに荷物チェックされます。
無論、校則には禁止事項として「男子むやみにセーラー服持参すべからず」と書いてあるわけではありませんが、万にひとつ見つかった場合はすぐさま緊急三者面談に繋がること間違いなし。
「先生、うちの子の成績が悪いのは分かっているのですが、留年だけは勘弁してやって下さい!」
「奥様、成績のことではありません・・・。」
「タバコならすぐに辞めさせます!」
「いや、タバコではありません(やっぱタバコ吸っていたのか、コイツ)」
「うちのバカ息子、一体何をやらかしたのですかっ!!??」
「いやぁ、実は・・・。」と言いながらおもむろに出されるセーラー服。
面談後、家に帰るまでの時間、母と二人で終始無言のまま電車に揺られる姿、想像しただけ吐血しそうです・・・。
てなわけで、家庭崩壊を避けるため、生徒全員が大量の荷物をかついで来て、荷物検査がない体育祭の日を実行日としました。また、当日見つかっても応援合戦のための衣装だと言えば不自然ではありません。
さて、当日の体育祭は暑い中、大盛況の中で幕を閉じ、ドキドキしながら地下鉄の駅に向かいます。同じ高校の生徒は勿論のこと、大量の父兄も最寄の駅から地下鉄に乗っていることから、人の波がひけるまで2時間、近くのファミレスで時間をつぶしていましたので、駅は人がまばらでホッとする。
早速トイレで着替える、顔グロを隠すため、ファンデーションも塗る。靴が予想以上に小さいこととたっぷり運動後と夕刻で足がむくんでいるため、履くのに苦労したが、痛くて死にそうながら、なんとか履ける。ヅラも装着完了。
俺って結構可愛いかも、ふふん♪なぞ思いながらトイレの鏡の前でポーズを変えながら一人ファッション・ショーをしていたら、、、
部活の後輩がトイレに入ってきた・・・。
「せ、先輩・・・。」
部活では人一倍熱かった先輩のあらぬ姿を目撃して言葉を失っている後輩を見て動揺する私。あとで冷静になると、友達とのカケで女装しているという事態説明するのが正解だということが分かるが、切羽詰まった私はとっさに取った行動は・・・。
「なんじゃい!!」
逆ギレ200%(不正解)
「い、いや、別に何もないです・・・」
とたじろぐ後輩の横を通り、何もなかったかの如く、トイレを出て行く私。無論、すれ違い様に耳元に
「誰にも言うなよ・・・。」
とボソっと囁くのは忘れなかったけど。
出鼻をくじかれた私、トイレから出てホームにあがると、追い討ちをかけるような緊急事態が発生している。
大量の幼稚園児がいます。
高校のある駅は観光名所もあり、どうやら本日は遠足です。黄色い帽子と青い制服の可愛い園児が2列縦隊の隊列を組んで次々とホームに入ってきています。
もはや逃げ場所がありません。私にできることは、ホームの壁側に身を寄せ、最大限に息をひそめて気づかないことを祈るのみです。隊列からはみ出した悪ガキが近づいてきて、不思議そうに顔を覗きこみます。頼むから見ないでくれ、と顔をそむける私。
暫しの沈黙が続き、これは大丈夫かな、なんて安心しかかった瞬間、
「ギャ~~!!」
と突然奇声を挙げ、指を指しながら「変な人がいるよぉ~」と叫びながら全力で逃げて行きます。
当然、周りの園児も共鳴して大絶叫しながら逃げて行きます。
早くも誰にも気づかれずにひっそり目的地まで移動するという目標が大音量をたてながら崩れ落ちていきます。
事態収拾に取り掛かった保母さんが、こちらを一瞥した後に動揺の色を隠せない。しかし、そこはさすが教育者、園児を優しく諭すために言った言葉が
「駄目でしょ、大きな声を出しちゃお姉さんに失礼でしょ。」
先生、僕をお兄さんと呼んで欲しかったっす・・・。
なんとか、事態の沈静化を図れた保母さん達。とりあえず電車に乗るために園児を並ばせる。
場所がホームの向こう端に移ったことは少し気になるが、それは許すことにしょう。
許せないのは、死にそうなほど腹をかかえて笑い転げている友人達もさりげなく私から除々に遠ざかっていること・・・。
そうこうしている内に電車がやってくる。幸いにも乗客は少なめ。
電車に乗車するやいなや、角席に陣取り、寝たふりをしてうつむく。これで下車地までなんとか気付かれずにすみそうである。
次の駅で人が乗り降りしていくが、私の周りの人口密度が除々に下がって行く。おかしいな、と顔を上げて回りを見回すと、、、
隣の車両から学友が全員顔を窓にひっつけんばかりのブタ鼻状態で覗き込んでいる。
この上なく目立っています、私。
お前ら向こう行け、とガンたれても、余計モチベーションがあがる見物客。絶対奢ってやらないからな、クソ。
新たに乗車してきた人も、隣の車両の人達が何見ているんだろうと私のほうをふと一瞥しては、見てはいけないものを見てしまったと暗い顔になって車両の向こう側へ移動していく。
程よく混み合っている車内の中で一箇所、空いている立ち入り禁止区域・・・。
目的地の駅で降り、いざファッション・ビルのほうへ歩いて行く。ファッション・ビルまでの徒歩10分がこれまたツライひと時であった。人通りの多い駅では人波に紛れて目立たないと踏んでいたが、小さい靴を無理やり履いたことがたたって、足が痛くて引きずって歩いている姿と、夏なのに冬服を着ていることによって目立つ羽目になり、またもや注目の的となってしまう。
しかも、冬服が暑くてファンデーションが汗で流れ、ブラック・シャック状態と化している。
そんな状態で下着屋に到着。「いらっしゃいませ~」と元気な声で客引きしているお店の店員が「いらっしゃ・・い・・ませ」と途中でトーンダウンするものの、気にせずブラジャーを選んでいたら、店内にブラック・ホールが出現したがのごとく、客足が途絶え、一気に会員限定特別セールの様子を呈している。
柱の影に隠れている友人を呼び出す。
「これじゃあ店員に記念撮影は頼めないので、お前ら写真撮ってくれ」
「な、なんでもええよ」と知り合いと思われたくない友人はあっさりOK。
急いで立ち去ろうとする友人を捕まえてもう一言。
「あと、ブラジャーってこんなに高いとは思わなかったので、スポーツ・ブラで勘弁してちょ。」
「別にええよ、買わなくても」
あまりにもあっさりハードルが低くなって若干残念な気持ちも否定できないが、無駄な出費を抑えれることでよしと、数枚写真を撮ってビルのトイレへ退散する。
無事ミッション達成。
手に入れた数万円の戦利金を数えながら悦に入っている私を見て、友人が一言。
「この社会勉強はきっといつかお前の血となり、肉となるよ・・・。」
うん、そうだね。
社会人になった今でも、あれ以上恥ずかしいことなんてない、って凹んでいる時に自分を鼓舞できるもんね(泣)
Thanksgiving
Thanksgiving当日(11月24日)は旅行に出かける予定なので、少し早いが、昨日友人を集めて毎年恒例となりつつあるThanksgivingディナーを行った。
昨年は純アメリカンな料理(マッシュ・ポテト、クランベリー・ソース等)を出したので、今年は趣向を替えて、「アジアン」な料理とした。
メニューは
前菜に明太子とマスカルボーネ・チーズのディップ(妻担当)
鯛の和風カルパッチョ(僕担当)
プチ・トマトのマリネ(妻・僕の共同作)
生春巻き(友人妻担当)
五穀米とキノコのスープ(妻担当)
七面鳥(僕担当)
七面鳥の詰め物を和風にモチ米ベースにして、鳥の味付けはニョグナムとエスニックに、ソースは肉汁にバルサミコ酢とイタリアンな感じで仕上げた。
ちょっと焼きすぎで個人的には60点の出来だったけど、珍しさもあって、大好評だった。
友人が皆お酒を持ち寄って来た為、スパークリング・ワイン2本、ボジョレ1本、赤ワイン4本、焼酎1本(百年の孤独!)、ビール24本と大量になり、これはまず飲みきれないな、と思っていたが、気がついたらビールを残すのみで全部飲みきってしまった(大人6名)・・・。
飲みすぎで今朝は少し二日酔い気味だったけど、楽しかったぁ。
Pelican Hill Golf Course
前から一度プレイしてみたかったコースであるPelican Hill (Newport Beach)が11月末より1年間、工事の為に閉鎖するという情報をキャッチした。
半分以上のホールから海が眺めれる有名コースとあって、料金が高くて今まで二の足を踏んでいたが、1年後もロサンゼルスに居る自信もないので、思い切ってゴルフ仲間に声をかけて行ってきました。
ワクワク気分で着いたら、さすが毎年Top 100 Courses in USAに選出されるだけあって、メンテナンス・コンディション最高、サンタフェ調のクラブハウスも高級感あふれている。
コース(プレイしたのはリンクス・スタイルのNorth Course)はかなり戦略的で第一打の落としどころは狭いわ、バンカーは深いわ、グリーンに乗せたと思ったらいつの間にスルスルっとこぼれるわ、2段高速グリーンで、本当に難しかった。
しかも、こういう日に限ってドライバーが絶不調で、右に左にOBをなんと8つも出してしまった。この日のためにCallaway HX Tour 56の高いボールを買ったのに、ほとんど無くなってしまった・・・。
疲労困憊で終わってみれば115という屈辱的なスコア。
しかし、クラブハウスのオープン・テラスのカフェでビール飲みながら海を眺めていたら、やっぱ来て良かったと思った。
ひとつ残念だったのは改装間際でゴルフ・ショップの商品がほとんど無くなっていた。でも、記念のロゴ入りボールを買って、コレクションに収めてご満悦。
ちなみにフィル・ミケルソンが惚れ込んだ最高のスピン機能を持つと言われるHX Tour 56、腕前のせいかもしれないが、なんだかしっくり来なかった・・・。愛用しているHX Tourに戻すつもり。浮気してゴメンよぉ、HX Tour!
マニラ空港 トイレ事件
昔、フィリピンに出張した時の失敗談です。
フィリピンのマニラ空港のトイレに行くと、お兄さんが洗面台付近に数人ワラワラ居て、トイレに入っていきなりの混雑ぶりに一瞬トイレが混雑しているのかと急を要しているときはマジ焦ります。
しかし、彼らは用を済ませた後、手を洗う人の後掃除(洗面台を拭いたり)と手を拭くためのペーパー・タオルを渡したりして、チップをせびる人達であり、いわばトイレの中で働いているのです(違法ですが)。
気の弱そうな日本人相手にしかせびらないあたりを見ると正式な従業員ではないことが明白で、また、1000円札を見せて、つたない日本語で「1000円下さい、社長」とか「気持ちだけね」とかぬかしてくるツワモノもいるので、いかがわしさMAX。
よって無視したいところだが、いかんせん人数が多すぎるのだ。
手を洗おうとしたもんなら、一瞬で3・4人に囲まれてしまう・・・。
手を洗いたいだけなのに、不良に囲まれたカツアゲ状態。
暫く観察していると、怯えた様子で泣く泣く金払う者、ファウルを主張するジーコばりの怒涛のアピールを無視して金を払わない者、金をせびるヤツに逆に説教をくらわすツワモノもいてなかなか楽しい。(助けるのが筋だと思いますが、性格悪くてすみません)
今回の話は彼ら抜きでは語れません・・・。(号泣)
マニラでの出張を終え、東京に帰るためにマニラ空港に行ったときの話。定刻の3時間前にチェック・インを済ませ、搭乗までの時間をつぶすため、ぶらぶらしていました。
余談ですが、マニラー東京間のフライトはそっち系の方がよく乗っており、万に一つ遅刻して飛行機の出発を遅らせたもんなら恫喝された上に土下座させられるという噂があり、小指が大切な小心者の私は必要以上に早くチェックインし、空港で延々とぶらぶらして、いつもとても暇です。
チェック・インは無事済んだものの、セキュリティを通る前に係員から私のスーツケースが持ち込み荷物には大きすぎるとのクレームがつき、預けないといけないと言われ、泣く泣くチェックイン・カウンターに戻って荷物を預けました。今思えばこの時点で歯車が少しずつ狂っていたのかもしれません。
まぁ、荷物を預けさせられたものの、フライトの搭乗時間まで長いのでかえってターミナル内をぶらぶらするには重い荷物を持たずに済んだ、と前向きにとらえてお土産屋を冷やかしながら時間をつぶしていました。
時間をつぶしながら程よく疲れたので、座るために空いた席を探すが、自分の搭乗予定ゲート近くにはなかなか空いている席がなく、途方に暮れていたら、ひとつだけ空いている席が見えたので、そそくさとその席に向かう。
人をかき分けてその席に着くと、座ろうとすると隣のおばさんが必死に何か言ってきているが、タガログ語なので、すみません、解らないので英語で話していただけますか、と話しながらふーっと腰を下ろすと、ビチョッ、と何か変な感じ。あわてて立ち上がるとお尻がびっちょり、その席には誰かがコーヒーをこぼしていたのです。どおりで席空いていたわけだよ。
隣のおばさんが何やらタガログ語で「その席は汚いから駄目だと言ったのにぃ~!」みたいなことをどうやら言ってます。何故か謝る私。
かなり気持ち悪いので、トイレでも行って着替えようと思ったが、先ほど着替えが入っているスーツケースを預けてしまったことに気づき、呆然と立ち尽くす。
うー・・・気持ち悪い。
せめてこのコーヒーをふき取らないといけないので、トイレに向かう。
トイレにつくと、いらっしゃいませぇ、と言わんばかりに前述のチップ・ボーイズが大量に私を出迎え、かなりブルー。
ズボンを水洗いしたいところですが、いかんせん洗面台前に常駐しているチップ・ボーイズを前にパンイチになる気にさすがになれず、やむなく大便用の個室に中に入ってスボンを洗うことにした。水洗いだけだと匂いが残るので洗剤も必要と思い、おもむろにトイレに入るやいなや、洗面台に近づき、片手でハンカチを水に濡らし、もう片手に洗剤をためて、個室にゆらりと入って行きました。
無論、洗面台に近づいた時点でチップ・ボーイズに囲まれましたが、金を渡す義理がないのは勿論、両手が塞がれて金を払いたくても払えません。
個室に入ってズボンを脱ごうとするが、この便器に蓋がないので、濡れたハンカチを置く場所がない・・・。さんざん迷った挙句、仕方なく汚い地面に置くことにする。そこから片手でズボンを脱ぐが、洗剤をこぼしたくないので、かなり悶えながら脱ぐ羽目になり、これまたズボンが床で濡れてブルー。
さぁ洗おうと思うものの、ズボンを壁にあてて、洗剤を一気に塗りつけて汚い床においたハンカチでゴシゴシしていると個室がガタガタっと微妙に揺れてしまう。どう考えても外から見ると洗剤をローションとして○ンズリをこいているとしか思えません・・・。
もうお嫁に行けません、私。
ある程度きれいになった時点で、ズボンが濡れているので、最後の仕上げ(乾燥)のためにティッシュ・ペーパーでズボンを拭いたのですが、ゴシゴシ拭いているうちにトイレット・ペーパーの白いかすが濃紺のズボンにへばりつく。
余計目立ってしまっているよ・・・。
しかも洗剤がきれいにふき取れず、ズボンがヌメってる・・・。
しかも、最悪なことにこの洗剤、安物なのか、変な匂いを発しており、かつコーヒー臭も配合されて超ビミョーな匂いに化学変化を起こす。強いて言えば軽いウ○コ臭。
お嫁行けないどころか人間捨てたいです、私。
この教訓を生かしてパンツはティッシュ・ペーパーで拭くだけとするが、やっぱり濡れていて気持ち悪い。
ノーパンでスボンを履いてみるものの、おしりが直接洗剤のヌメリ感抜群の場所にあたって気持ち悪い。やはりパンツを履くべきなのか。でも、お尻が冷たいのは嫌。そこでナイスなアイティアを思いつく。お尻が冷たくないように、濡れた部分が前にくるようにパンツを逆に履けば良いじゃないか~!俺って天才かも、とか思いながらパンツを逆に履いてみる。
余計気持ち悪いよ、ママン・・・。
しかも濡れた部分がズボンに染み込んでオ○ッコも漏らしたダブル排泄野郎と思われかねない。
腹が冷えてゲーリーになってダブル・パンチをくらっても困るので、ノーパンとせず、多少気持ち悪くても普通にパンツも履き、フライトの搭乗時間も近づいていることだし、意を決して個室から出る。
個室を出るとやはり最初に目に入るのはチップ・ボーイズ。できれば彼らと接触せずに一目散にこの場所を去りたい。でも、例の怪しい洗剤が手にベッタリついているので手を洗いたい。頼む、そっとしておいてくれ、と心の中でつぶやきながら、一方でズボンがお尻にあたらないように狂牛病も真っ青な不自然な歩き方姿でヨタヨタっと注目度200%の状態で洗面台に近づく。
すると案の状、蜜に群がる蟻のように一気に囲まれ、まさに逃げ道がない、完璧なゾーン・プレス。先ほどまでウンコ・ボックスの中で洗剤を使って○ンズリこいていた変態だと思っていても彼らお金は欲しいんですね・・・。
無視しながら手をしっかりと洗っていると、特攻隊に参加していない予備軍の連中の一人が俺のお尻を指して「こいつ、○ンコ漏らしているぞっ!!」。(タガログ語なのであくまで想像)と叫び、一同は私のオケツを指差しながら大爆笑。
もう死にたい・・・。
早くここから消えたい私は真っ赤な顔をして手を拭かずに早足でトイレを出るが、笑い転げながら全員追いかけて来る。
笑い者にしながら金をせびる、まさに漢(プロ)の中の漢(プロ)。
結果、パパラッチをたくさん引き連れているこのセレブは一体誰?とターミナルの注目を浴びることとなる。これはヤバイ、一刻も早く彼らを退散させなければ、とテンパって上着の内ポケットの中の財布から札を一枚取り出し、放り投げるように渡す。
案の定、テニスボールを追いかける子犬のように一気に追跡をやめてお金に群がるパパラッチ。ほっと一息つくものの、後ろでパパラッチ軍団が喜んでいる様子が聞こえてくる。後ろを振り向くと、彼らは先ほど投げた札を神器のように空中にかかげて喜んでいる。よくよく見ると20ドル札だよ。1ドルだと思ったのに・・・。
取りに帰りたい衝動を抑えつつ、注目があちらに行っている今のうちに逃げないといけないので、一瞬とめた足を再び動かす。
こんなことに2000円以上使ってしまうなんて・・・。シクシク
なお、私のオケツがなるべく人の視線を浴びないように、フライトに順番無視で真っ先に搭乗し、トイレのために席から立たずに済むように(飛行機の通路を歩くと腰がまさに人の目線にあたるので大変危険)搭乗後はお腹がギュルギュル鳴っていても、修行僧のように飲食を全て断って無事東京に帰還しました。(空腹に加え、洗剤+コーヒーのウ○コ臭に悩まされて気分悪いMAX)
<教訓>
皆様、いつも手持ちカバンにスペア・パンツを持つことをお勧めします。
強引か。
インフルエンザ(?)
今、ロサンゼルスでは風邪が流行っており、会社でも次々とバタバタ倒れている。
流行に敏感(?)な私も早速こじらせており、死にそうな毎日を過ごしている。
職場で風邪が流行っているねぇ、なんて話していたら、それは「FLU」だと皆が主張する。
アメリカ人はタチの悪い風邪のことをFLU(インフルエンザの略)と呼ぶが、それは所謂インフルエンザが症状が重い風邪だと勘違いしている様子であり、インフルエンザとひどい風邪が全く別の物であることを説明してもピンと来ない模様。
皆がFLU、FLUとうるさいので、本当にインフルエンザだったらマズイ、と思って医者嫌いな私も重い腰をあげて(最近更に重くなってきた)医者に行った。
ひととおりの検査を終えた後、先生(日系人)が一言
「まぁ、今流行っているタチの悪い夏風邪ですな」
やっぱ、インフルエンザちゃうやんけ、医者行って損した・・・。
汚い話で恐縮ですが、この風邪はお腹に来るので、医者に行くまで下痢が止まらなかった。(これもアメリカ人はStomach Fluとぬかす)
薬をもらって下痢がとまったのは良いものの、今度はオナラがとまらない・・・。
我慢する、しないの次元ではなく、笑うしかないぐらいずっと出っ放し。
あまりにもオナラばっかしていたら、娘が心配そう(かつ臭そう)な顔で
「ぱぁぱ、なんでオナラばっかするの?」
と聞いてきたので、
「パパはオナラが原動力で動いているんだよ」と、
ブッブ~~、なんか言いながらMT車のスティック・シフトを動かすマネして適当に答えた。
そうなんだぁ、なんて言いながら去って行ったのは良いものの、昨日、
「うちのぱぁぱはオナラで動いているのよっ!」
と自慢気に友達(+そのママ達)にブーブー言いながらスティック・シフトを披露していた・・・。
子供って無邪気じゃのぅ。
(また妻に怒られました・・・。)


