ケビン・クローンオフィシャルブログ「ここが変だよ!! 日本人」powered by アメブロ -555ページ目

1番とったら何くれる?

インセンティブincentiveは直訳すると刺激ですが、
モーチベイションmotivationすなわち「やる気」を
起こさせる刺激材料を指します。つまりrewarding
=報酬や褒章そのものがインセンティブなのです。
成績で一番をとったら、おもちゃ買ってあげる
という場合おもちゃがインセンティブになりますね。
日本式学歴社会の問題点はインセンティブを完全に、
度外視したまま一律に序列を決めてしまい、社会が
それをそのまま鵜呑みにしてしまっている点です。




うちの亀はチンゲン菜しか食べません。かろうじて
キャベツは気分で多少かじることありますが、他の
物はレタスだろうが春菜だろうが一切受付けません。
陸亀ですら、これだけ好みやこだわりがあるんです。
いわんや人間に至ってインセンティブは百人百様、
十人十色となるわけです。愛犬に芸を仕込むとき
大好物のくわえ骨を与えればいうことを聞きますが、
にんにくを与えても聞きません。人間も一緒なんです。




知能が高く生まれても、バイクを乗り回すことに
インセンティブのある少年は受験勉強を一切しません。
18歳まで暴走族に参加しているかも知れませんね。
しかし、だからといって彼に能力がないわけでは
ありません。むしろ財務省の役人や政治家よりも
知能は高く、リーダーの資質も高いかも知れません。
ですから「偉そうなことばかり言って、そこまで
言うなら司法試験合格してみろ
!」といわれたら
2億円くれればもちろんしてみせますよ!」と
いって合格する人はたくさんいるわけです。

Alan Greenspan studied clarinet

at The Juilliard School. He is an

accomplished saxophone player!


某有名外資系の外国人経営陣は「日本の一流大学
出身者はぜんぜん使えない!どこが一流なんだ
!」
と嘆いていました。純粋知能と学歴学閥には
さほどの相関関係はなく、知能検査の点数が
低くても有名大学に入学できたり、反対に知能が
高くても不合格になる人もたくさんいるわけです。
むしろ学歴学閥の偏りによって
~大学出身だから問答無用に頭脳明晰である」と
序列をつけてしまうリスクは既に日本社会が官庁へ
送り込んだエリートたちに現れています。一番、
驚いてしまうのは東大法学部出身者と財務省主計局
はエリート中のエリートだからといって直線で
結んでしまう愚行です。法律の勉強をしてきた人間
を経済官僚にしてしまったら法律と規制ばかり
つくってしまうわけです。バブルを弾けさせた責任
や800兆円の借金に関して財務省官僚が引責辞任した
ことはありますか?誰か追及したことはあるんですか?

外国標準から見れば東大はけっしてエリート大学では

ありませんし、財務省は単なる勘定役場だったのです。



一流大学は問答無用に頭脳明晰」で

財務省はお上だから問答無用!」という

日本社会の態度が実は日本を苦しめているのです。
公営シンクタンクである霞ヶ関に代わるプライベート
シンクタンクの設営と学歴学閥によらない純粋知能で
測定されたあたらしいタイプのエリート集団を創生し、
既存の軸と競合させ、「学歴エリートvs純粋エリート」 

と「霞ヶ関vsシンクタンク」の両輪で日本を再生する

ことをお勧めます。多様なインセンティブのもとに集まった
多様なエリートこそが日本をよくしてくれるのです。
具体的な中身はまたべつの機会にでも!

悪女シリーズ50 フェロモンの実験

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」シリーズ
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二日間、身に着けてもらった下着の匂いを
異性に嗅いでもらい「好き」か「嫌い」か判断
してもらう「フェロモンの実験」はあまりにも
有名ですね。遺伝的に距離のある相手に好意を
感じるという実験結果はフェロモンの整合性と
機能性を裏付けた結果となりました。免疫に
関する遺伝情報は主要組織適合遺伝子複合体
Major Histocompatibility Complex(MHC)と呼ばれ、
これがフェロモン情報の一部をなしています。




蛇が舌をチョロチョロ出したり、犬がお尻を嗅ぐのも、
馬や羊が歯茎を見せるフレーメンFlehmenという行為も
鼻の中にある鋤鼻器官Vomeronasal Organ(VNO)
にフェロモンを送り込む行動だと考えられています。
以前から人間の唾液にもHuman Leukocyte Antigen
(HLA)という種類のMHCが含まれていることを
小生は指摘していましたが最近そのことは確認され、
TIME誌にも掲載されました。つまり、ヒトがキスを
するのはフェロモンの最終チェックだということが
できるわけです。鋤鼻器官が他動物より退化している
ヒトは至近距離まで接近したり、唾液を交換すること
で相手のフェロモンを確かめているのです。ある意味
キスは相性compatibilityの最終テストなんですね。




わかり易くいえば遺伝的に距離のある相手であれば
キスもセックスもいってみればいい香りがして、
心地よく感じ、行為の結果、生まれた子孫は

免疫系がより強化された遺伝子を獲得した、

つまり、進化したヒトとなるわけです。
しかるに、こうした健全なる本能行動にも母性嫉妬は
働きかけ、遺伝的に相性の合う相手を確実にふって
しまうようにコントロールしてしまいます。ちょうど、
男は顔じゃないわ」と刷り込まれた女の子がタイプの
男性を振ってしまいダメンズウォーカーを続けるのと
同じことなのです。従って、心理的に制御されてしまう
本能的行動はできるだけ客観的に眺めるようにしましょう。
なぜなら本能が正しい場合も多いからなのです。


次回「三代で潰れて、七代先までたたるわけ

愛とはなに?

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愛というものを定義することは
極めて難しいことなのです。
なぜなら「ほら、これがそれだよ!」
と見せたり、触らせたりできる実体性が
」にはないからです。つまるところ
あれも愛」「これも愛」「それも愛
と随分昔に流行った歌詞にしかならない。
宗教学や言語学をもってしても百家争鳴。
そこで小生なりのアプローチ(接近法)
をここで試してみたいと思います。



愛とは計画である!」
あなたの周囲にいる人間の多くは計画的に
生まれて来ました。今、生きている人間の
多くも計画的に生まれてきているはずです。
なぜなら計画的でないと中絶される可能性
があったからです。中絶とはどういうこと?
もちろん、殺すということです。
これは安楽死ではありません。
そこに愛はありますか?ありませんか?
…だから、愛とは計画なのです。
愛つまり計画があって
あなたは生まれてきた。
百歩譲って計画されたものの上に
愛はのっかっていたわけです。
でも、あなたが計画通りに育たなかったら、
どうなるでしょう?
そこに愛はまだありますか?ありませんか?
如何にこの愛なるものが貧相で脆弱なものか、
ご都合主義かお分かりいただけました?



愛とはマイナスイオンである
愛は怒り・恨み・嫉妬・悲しみなど負の感情
を中和してくれる浄化作用という見方です。
もちろん科学的根拠がないにも拘らず、商品
や広告に使われてきたたマイナスイオンという
ことば自体にあまり意味はありません。
しかしドーピング検査にも使われている
バイオセンサーや化学センサーを活用して
神経伝達物質(脳内ホルモン)を測量し
その変化を見ることで愛を物理量として
ある程度は数量化できるかもしれません。
愛情をコップいっぱいに注がれた子供は
大人になってもキレ易くないというデータ
はそれを裏付けるものかもしれません。




の恋と愛の違いは次回