1番とったら何くれる? | ケビン・クローンオフィシャルブログ「ここが変だよ!! 日本人」powered by アメブロ

1番とったら何くれる?

インセンティブincentiveは直訳すると刺激ですが、
モーチベイションmotivationすなわち「やる気」を
起こさせる刺激材料を指します。つまりrewarding
=報酬や褒章そのものがインセンティブなのです。
成績で一番をとったら、おもちゃ買ってあげる
という場合おもちゃがインセンティブになりますね。
日本式学歴社会の問題点はインセンティブを完全に、
度外視したまま一律に序列を決めてしまい、社会が
それをそのまま鵜呑みにしてしまっている点です。




うちの亀はチンゲン菜しか食べません。かろうじて
キャベツは気分で多少かじることありますが、他の
物はレタスだろうが春菜だろうが一切受付けません。
陸亀ですら、これだけ好みやこだわりがあるんです。
いわんや人間に至ってインセンティブは百人百様、
十人十色となるわけです。愛犬に芸を仕込むとき
大好物のくわえ骨を与えればいうことを聞きますが、
にんにくを与えても聞きません。人間も一緒なんです。




知能が高く生まれても、バイクを乗り回すことに
インセンティブのある少年は受験勉強を一切しません。
18歳まで暴走族に参加しているかも知れませんね。
しかし、だからといって彼に能力がないわけでは
ありません。むしろ財務省の役人や政治家よりも
知能は高く、リーダーの資質も高いかも知れません。
ですから「偉そうなことばかり言って、そこまで
言うなら司法試験合格してみろ
!」といわれたら
2億円くれればもちろんしてみせますよ!」と
いって合格する人はたくさんいるわけです。

Alan Greenspan studied clarinet

at The Juilliard School. He is an

accomplished saxophone player!


某有名外資系の外国人経営陣は「日本の一流大学
出身者はぜんぜん使えない!どこが一流なんだ
!」
と嘆いていました。純粋知能と学歴学閥には
さほどの相関関係はなく、知能検査の点数が
低くても有名大学に入学できたり、反対に知能が
高くても不合格になる人もたくさんいるわけです。
むしろ学歴学閥の偏りによって
~大学出身だから問答無用に頭脳明晰である」と
序列をつけてしまうリスクは既に日本社会が官庁へ
送り込んだエリートたちに現れています。一番、
驚いてしまうのは東大法学部出身者と財務省主計局
はエリート中のエリートだからといって直線で
結んでしまう愚行です。法律の勉強をしてきた人間
を経済官僚にしてしまったら法律と規制ばかり
つくってしまうわけです。バブルを弾けさせた責任
や800兆円の借金に関して財務省官僚が引責辞任した
ことはありますか?誰か追及したことはあるんですか?

外国標準から見れば東大はけっしてエリート大学では

ありませんし、財務省は単なる勘定役場だったのです。



一流大学は問答無用に頭脳明晰」で

財務省はお上だから問答無用!」という

日本社会の態度が実は日本を苦しめているのです。
公営シンクタンクである霞ヶ関に代わるプライベート
シンクタンクの設営と学歴学閥によらない純粋知能で
測定されたあたらしいタイプのエリート集団を創生し、
既存の軸と競合させ、「学歴エリートvs純粋エリート」 

と「霞ヶ関vsシンクタンク」の両輪で日本を再生する

ことをお勧めます。多様なインセンティブのもとに集まった
多様なエリートこそが日本をよくしてくれるのです。
具体的な中身はまたべつの機会にでも!