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胃がん検診について


胃がんは、ガン部位別死亡別順位では女性では1位、男性では2位となって
います。

しかし、早期発見できれば5年、生存率が90%と高く、早期発見・早期治療
が重要だと言われています。

【ガン部位別死亡順位】

        男性      女性
第1位    肺がん      胃がん
第2位    胃がん      大腸がん
第3位    肝臓がん    肺がん
第4位    大腸がん    肝臓がん

「ガンの統計」(財)ガン研究振興財団発行より

主要部位別早期ガンの5年、生存率
胃がん 91.2% 大腸がん 95.7% 乳がん 90.6%

5年、生存率とは、治療開始後満5年経過して生存している割合で、
ガンの治療効果の判定に用いられるものです。
(財団法人ガン研究振興財団「ガンの統計’03」)

DEMECAL(デメカル)血液検査キット では、ペプシノーゲン検査とピロリ菌検査
を組み合せた胃がんリスクチェッカー がありますが、これは胃がんのスクリーニング
検査(胃がん検診)として有効です。

【ペプシノーゲン検査】
ペプシノーゲンとは胃の消化酵素であるペプシンになる物質です。
胃粘膜の荒れ具合や胃酸分泌の状態によりペプシノーゲンの数値が変化します。

ペプシノーゲンにはペプシノーゲンⅠとペプシノーゲンⅡがあり、これらの比は
胃の粘膜の萎縮度の程度を反映します。

胃の粘膜の萎縮が続くと、胃がん発生の引き金ともいわれている慢性萎縮性
胃炎となります。

この検査では「胃がんのリスク(胃粘膜の萎縮)度合い」として、ペプシノーゲン
のⅠ、Ⅱを測定します。

胃がんの発生母体といわれる慢性萎縮性胃炎の検査として利用されている
ペプシノーゲン検査を行うことにより、胃がんのスクリーニング検査(胃がん検診)
として有効です。

また、陽性となった場合は内科にて精密検査(内視鏡検査やバリウム検査)を
受けることをおススメします。


【ピロリ菌検査】

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の内部に生息する細菌で、胃潰瘍や
十二指腸潰瘍、胃炎などの原因菌と考えられています。

また、最近では胃がん患者からも高率に検出されることから、胃がんにも
深く関係していると言われています。

この胃がんリスクチェッカー 検査では「胃がんのリスク度合い(ピロリ菌感染の有無)」として、
ヘリコバクター・ピロリ抗体を測定します。

胃がんのスクリーニング検査(胃がん検診)として有効です。


新しく承認された腫瘍マーカー「p53抗体検査」

2007年11月に厚生労働省で新しく承認された腫瘍マーカー「p53抗体」。

「p53抗体」とは、乳がん、大腸がん、食道がんの癌患者さんの20~30%
において血清中の抗53抗体が陽性であるが、この抗体は、他の腫瘍マーカー
と陽性率で重なりが少なく、組み合わせによる測定が有効である。

また、特長として、比較的早期のがん、すなわち治療によって根治できる
可能性の高い段階での陽性率が高いと言われています。

これらのことから、臨床上有用であると考えられる。

完治の可能性のある段階での発生に有効とされています。
(厚労省 中医協 「保険適用のあった新規検査項目の概要」より)」

【p53遺伝子の変異とガン化】

p53たんぱく質は正常な細胞にごく微量あり、遺伝子の異常から生体を
守る機能を担っている。

p53たんぱく質の遺伝子が、変異することにより、p53たんぱく質の機能
が欠損し、細胞核内に変異したp53たんぱく質が蓄積す。

これに対し、p53抗体が出現する。

変異したp53たんぱく質が蓄積した細胞は、ガン化(ガン発生)の原因
であるともいわれている。

p53抗体は実際に悪性ガンにおいて高い特異性で出現することから
悪性ガンの検出に有効で、いくつかの臓器ではp53遺伝子の突然変異
はガン化の初期に起こることが推測されていることから、p53抗体の
出現を検出することにより早期ガンの診断が可能になることが考えられます。


「p53抗体検査」のポイント!

1.早期ステージのガンに対し、今までのガンマーカーより陽性率が高い。

2.部位の特定はできないが、多部位での異常を察知。
(p53遺伝子は各種のガンに共通する遺伝子で、これに対する抗体を測定している)

3.p53抗体が陽性の場合、ガン化するリスクが高い。

※注意

ガンはp53遺伝子の変異によって起こるものだけではないため、陰性であっても
ガンを否定することはできない。
部位の選別、遺伝子の変異以外でのガン化を察知するためにも、今までの
ガンマーカーを組み合せた検査を行うことが望ましい。

ガンリスクチェッカー とは・・・

DEMECAL(デメカル)血液検査キット では、「p53抗体」と、「CEA」を組み合せた
ガンリスクチェッカー の販売を開始しました。

従来の腫瘍マーカーで最も汎用的に使用されている「CEA」を組み合せること
で、がん罹患の可能性を含む早期ステージから、がん罹患状態の中・後期
ステージ、さらにはがんの転移などにおけるリスクチェックに有効な検査です。

ぜひ一度検査することをおススメします。

がん検診について

がん検診について

3人1人がガンで亡くなる現在、がん検診は非常に重要視されています。
PET健診をはじめとして医療機関は多種多様の検診を提供しています。

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①悪性新生物(がん) 30.5%
②心疾患 15.7%
③脳血栓疾患 13.0%
④肺炎 9.3%
⑤不慮の事故 3.8%


現在「がん」に対し5種類の検診が多く実施されています。
血液検査キット.jp blog-がん検診

●乳がん   ①視診 ②触診
●子宮がん  ①子宮頸部細胞診
●肺がん  ①胸部X線写真 ②喀痰細胞診
●胃がん  ①胃の造影X線写真 ②ペプシノーゲン検査
●大腸がん  ①便潜血検査 

【がん検診の目的】

これらの検診は、対象とした臓器に定められた検査をすることで、
正常の範疇か、異常が疑われるかにふるい分けを行います。

検診で即座にがんと診断すのではなく、疑わしい人をふるい分ける
ことが検診の役割です。


血液検査キット.jp blog-がん検診 ふるい分け


検診では、検査の異常をすべて拾い上げた後、診断は精密検査で行われて
います。

精密検査に回る人は非常に多いのですが、実際にがんが発見される確立
は約1%程度です。

「がん」をより効果的に、早期発見することが、今後のがん検診の課題
となるでしょう。


がんは、様々な角度から総合的に検査し早期発見することが重要ですが、
多くの人々は時間的・経済的理由などにより定期的ながん検診を受けて
いないのが現状です。

【がん検診受診率】
血液検査キット.jp blog-がん検診 受診率
労働安全衛生特別調査・労働者健康状態調査、2002年

グラフ左から

胃がん検診   28%(H13 国民生活基礎調査) 19%(H14 地域保健・老人保健事業報告)
肺がん検診  17%(〃) 23%(〃)
大腸がん検診 20%(〃) 17%(〃)
子宮がん検診 23%(〃) 15%(〃)
乳がん検診   18%(〃) 12%(〃)



そこで、最近注目されてきているのが、がん腫瘍マーカー等を活用した
在宅血液検査 です。

総合的な検査とまではいかなくとも、手軽に検査ができ、ある程度の指針
を示す在宅血液検査 によるチェックは、今後ますます求められていきます。