ケトルベルはどのメーカーが良いか?私は昔販売に携わっていたドラゴンドア社のRKCケトルベルを長らく愛用して他メーカーはあまり手をつけていません。実体験からオススメするものは限定的で、またデザインに欠陥があると分かっているメーカーもあるにはあるのですが、私が公言すると迷惑かけるので差し控えます。
最近はパフォームベターの最新版ケトルベルを購入して人にあげました。使い勝手は合格ライン到達ということで握り具合と球体の位置、そして表面塗装も悪くないと言った感じです。値段は12キロで1万円越えていますが、かと言って普段からクラスに置いてある格闘技グッズメーカーやフィットネス器具メーカーの格安なケトルベルも遜色ないというのが所感です。

実質、寸法や塗装がしっかりしていれば大丈夫です。少なくとも32キロまではデザインによる差はパフォーマンスに影響しないでしょう。
ではどこが大事か。
ハンドルのグリップ幅は38ミリ以下を
ハンドルの直径38ミリ、円周で12センチ。それより太いケトルベルはすっぽ抜けの危険あります。特に女性は38ミリでも負担が大きいですね。
自宅にドラゴンドア社の二流品があってそれが直径40ミリ、円周で約12.5センチです。手のひらで5ミリ大きいハンドルは感覚にマイナス影響与えます。グリップ力がつくから太くてオーケーと思うなかれ、初心者がグリップ握り締めてスイングすると肩に不要な力が入ります。またスイングやスナッチでグリップ緩めて軌道を制御するにもハンドルが太いとそれもできません。
なので直径38ミリ以内で選びましょう。
手首まっすぐの状態で球体が前腕に乗る

クリーンや頭上にケトルベル挙げた時に写真のように球体が前腕に押しつけられるのが合格ラインです。それでかつ手首がまっすぐに維持でき、招き猫のように手首を曲げるゆとりがあるデザインであれば問題ないでしょう。
このデザイン性も重要です。悪い例を挙げます。
- ハンドルが短く、球体が前腕ではなく手首に当たるケトルベル。前腕には筋肉等の層があり、球体がぶつかっても怪我することありません。しかし手首を球体にぶつけると弊害にしかなりません。
- 球体が前腕に収まっても手首が反るもの。これは流通しているケトルベルを実際購入した方に聞いたことで知りました。ケトルベルの種目の大半は手首まっすぐです。ハンドルが微妙に短いと手首が反るのです。32キロ以上でこれが発生すると弊害になります。正しいテクニックが覚えられない結果を私は目の当たりにしています。
表面塗装は薄く
ケトルベルの表面は劣化によって剥がれまた錆びることがあります。電着塗装など鉄製品専門のコーティングが必須です。厚いペンキでコーティングされたケトルベルは剥がれた際に凹凸の激しい表面となり、ハンドルにこのような荒い面あると握るのが一苦労です。
ハンドルがコーティングされ、球体がスポンジ状のカバーに覆われているものは良いと思います。
クロームメッキやプラスチック製のケトルベルは触った経験ないので特に意見はございません。
松下タイケイ
information@kettlebell.jp