「働く人」と「働く場所」をより良くするために -5ページ目

やる気の意味と程度

サラリーマンの仕事以外で、自分の価値を作ろう、高めようとするのなら、そのための努力が必要という事には、異論は少ない気がしている。資格を活かして独立するとか、副業するとかの話。

 

一方で、そのための方向性とか、やる気の度合いに関しては、人によって大きな違いがあると感じている。

最近、やる気の高い企業勤めの診断士と合う接点が複数あり、自分自身の「やる気」について気になっている。

 

ボランティアの仕事では、自分なりに意味や意義が見いだせないと、参加する上で心理的に辛い。また、自分の専門性を少しでも試すチャンスとなると、不安とか大変とか言ってたらチャンスすら巡ってこなくなる。

 

直近では、副業で研修講師をやっている方との接点があり、そのコンテンツの中身には、その方の好きな事のこだわりが詰まっていたり、普段の仕事を通じて診断士としてのノウハウを蓄積しようとされている工夫を垣間見る事ができた。その意欲、「やる気」の高さについて、尊敬の念を抱いた。

 

寝る間を惜しんでもこだわりたい事があるかどうかが、コンサルタントとして独立できるかどうかの重要なポイントだと別の場所で聞いた。

本当にその通りだと思う。こと、この事に関しては、過剰労働とかの枠組みで考えるのなら、諦めた方がいいと思っている。

自分自身に対して、問うていきたい。

人を巻き込んで組織を動かすということ

どこでも聞くけれど、どうやったら「人を巻き込んで組織を動かす、変える」という事ができるのかをわかりやすく学べる機会は意外に無いと感じている。

 

最近、自分なりの理解をもとに、実践がそれなりにできている、イメージも沸くようになってから、そのように思うようになった。

 

なぜ、人を巻き込んまないと上手くいかないのか?を教える研修はある。また、スキルとしてのプロジェクトマネジメント、ファシリテーションを学ぶ機会は世の中にゴロゴロある。

 

さらには、プロデュース能力という人と組織を変革する概念形成力と活動のイメージを付与してくださる方もいる。

たが、結局は、自分自身のイメージで明日から自分の仕事を変えていくイメージができないと、それらの知識やスキルも実践に繋がらない。

 

今年度、自分が強化しつつ、実践するのは、「論点設定、論点定期」、「対話を積み重ねて結論を積み上げいくロードマッピング」、「対話論点を作り出すための事前のインタビューやネゴシエーション」。

 

このあたりを実践しつつ、人材開発という自分の分野で勤務先を良い方向に変えていく。

独立する、企業で勤め続けるかの悶々について

中小企業診断士の資格を取得して18年が経過した。

 

資格取得当時は、中小企業とお金面での接点が強い仕事をしていたが、一念発起の決意でチャレンジしたコンサルティングファームへの転職も上手くいかず、事業会社に勤めるようになって、すっかり中小企業との接点も減った。

 

そんなこんなで、アラフィフという年代に入り、若い頃に描いていた「独立して診断士としてバリバリやっている予定」の時限を超えてなお、事業会社に勤め続けている。

 

若い頃に志した自分の思いと、現実に日月が過ぎても当初のイメージに近づかない現実に長く悩み続けてきた。

その理由は、協会の活動にも参画し、独立診断士との人脈もそこそこ築いてきたのに、独立した後の世界に関する理解を実感としてできていなかったからだと思う。

 

先日、協会の活動の一環で、中小企業診断士として独立するということをわかりやすく学べる機会に参加した。

今まで、人脈を通じてなんとなく知っていた事が整理できたし、収入を得るという観点でどのように理解したら良いのかもわかった。

 

そのような状況の中で、今考えていることは以下のような事。

  1. やりたいこと、自分に必要な収入を得るということを切り離して考えた方がいい
  2. サラリーマンとして向き合えている今の仕事をプロとして、売れる自分の領域として磨きあげる覚悟で会社に通うこと
やりたいことと自分に必要な収入が一致する事もあるけれど、一致しない事もあるという理解の方が良いがする。
 
また、「覚悟」がないと、日々の仕事が惰性になり、つまらない日常の不満に意識が向きっぱなしになる。
独立したら得られない立場で、企業を変革する事を期待される得難い経験をしているという意識。そして、実務領域を体系化して自分なりのアウトプットをいつでも出せるようにしておきたいと思う。