主婦、晴れときどきくもり。 -5ページ目

ただただ驚く…。

実家に足を運ぶことなくしばらく経ち、次のお正月。
年始のあいさつの為に、私の家族を伴って帰省した時の事。

久しぶりに実家へ帰ると、兄が迎えてくれました。

兄は私の息子の成長に驚いたり、旦那と久しぶりに顔を合わせた事に、笑顔を見せてくれました。

家に上がらせてもらうと、これまた久しぶりのお嫁さん。
あれ以来だから、なんだか会話するにも気を遣う…。

私は、育った環境のせいか その場の空気をわりと敏感に感じとる方だ。

いたい、いたい…。この空気…。
相手が自分をよく思っていない時の空気だ。

私は、お嫁さんに年始のあいさつと久しぶりだね~なんて無難な言葉で話かけました。

お嫁さんのぎこちない返事に、その空気を感じとり 兄へ話題をふりました。



「父さん、どう?」
私は、兄に父の最近の様子を尋ねると、

「飲んでばっかり。最近、食事も俺たちとは一緒に食べない。俺たちが二階へあがってから、部屋から出てきて食べてるみたい。あとは、ほぼ自分の部屋で飲んでるんじゃないか。もう知らん。」
と兄。


え…。
だいぶ関係悪化してるみたい。

そこまでになってるなんて…。


私は息子の手前、冷静を装っていましたが本心は動揺しまくりでした。


こんな状態まできて、関係修復はできるのか?


考えても仕方ない。

とにかく父と話してみよう、と父を部屋まで呼びに行き…。


私は、そこで本当にびっくりしました。



出てきた父は、髪の毛が伸び放題でグシャグシャ、髭もいつ剃ったのかわからない程で、服装は所々が汚れ、まるで路上生活者のようでした…。




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離れてみる。

実家へ帰る時は、事前に兄夫婦に連絡をしてから…。

そう言われた私は、次から実家へ行くのをためらうようになりました。

父の様子も気にはなりましたが、今は兄夫婦がいる。1人じゃない。
生活面での問題は、兄がついているし…。

私が顔を出す事で、余計なストレスが実家ででるならやめておこう。


お嫁さんも大変だろうしな。
父さんは厳しい人だから、ただでさえ心労をかけてしまっているだろうし。

私は、実家から半年程 足が遠ざかりました。



そして、次のお正月に私の家族を伴って 実家へ年始のあいさつに行った時…。
我が目を疑いました。


その辺りから、目に見えて父が崩れていったのです。




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父との問題→私…?

兄夫婦と父の同居。

新しい色んな事が、長年携えてきた父の性格を変える訳もなく…。

始まりました。

父から兄のお嫁さんへの不満、愚痴、確執。

それは日に日にひどくなり、どんどん異常なまでになっていきました。

私は、兄とお嫁さんがうまくいけばそれでいい。
そう思い、中立の立場で仲を取り持つべく、まだ小さかった息子を連れて 何度か実家へ足を運びました。

お嫁さんは普段、父がリビングにいる時は 自分達の寝室でテレビを見たりくつろいでいるようでした。

私が行く度、父は目の前にお嫁さんがいないのをいい事にさんざん愚痴るのでした。

私は、なんとかうまくいってほしいと色んな話をして、父をたしなめました。

時にはけんかになることも…。

でも、なんとか気持ちを入れ替えてほしかった。
兄の為にも、お嫁さんの為にも。
もちろん、父の為にも。
せっかく新しい環境になり、そのチャンスがきたんだから…。


そう思いながら、たまに実家へ帰っていたのですが、ある日 兄に言われました。

「お前さ、来る前は俺らに先に連絡してからにしてくれよ。」



え…。

どういう意味?


「片付けやら掃除とか出来てない時もあるしよ。」
兄が続けます。

「いや、私そんなんチェックしに帰ってんじゃないよ。」
「ちょっとでも、父さんとお嫁さんの仲をなんとか…。」
私が言うと、


「いや、わかれよ。」
と兄。
兄は、毎日の父とお嫁さんのギスギスした空間に疲れているようでした。
頬がこけているように見えました。


あれ…。

あ、そうか。

仲を取り持つつもりで行ってたけど、お嫁さんにしたら私は小姑だもんね。

一緒に文句を言ってるように思ってたのかな。

私が行く度、二階の寝室から「また来たよ…。」って思わせてしまってたのかな。


そういえば、何度か心当たりが…。

たまに二階から降りて来て、
「何か飲みます?」
ってお嫁さん。

「あ、じゃあお茶もらっていいかな。」
と私。


するとお嫁さん。溜め息まじりに冷蔵庫を開け、お茶ポットを手にし一言。
「これ、まだ飲めるかな…。」


…。

え、すごいじゃまくさそう。
機嫌悪い?
私が来たから?
いや、お茶 いいですいいですっ。

と思った事がありました。

そうか。

良かれと思って父の様子を見に行っていましたが、私が行く事でより一層、お嫁さんの気持ちの負担を増やしてしまっていたのでしょうか。

それを良く思わないお嫁さんが、兄にその気持ちを伝えていたようです。
兄は板挟み状態で辛そうでした。

無神経に遊びに行っていたつもりは とうていなかったのですが…。
やっぱり小姑の立場では、もっと気を遣うべきだったかな。

それから、『父のいる実家』は『兄夫婦の家』になり、『自分の実家』はなくなりました。






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