JAPEX2021作品「大東亜戦争に関連する返戻郵便」から(15) | 郵便・切手から 時代を読み解く

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切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

11月5日からの全国切手展(JAPEX2021)出展作品「大東亜戦争に関連する返戻郵便」のプレビューです。

 

15ページ目のリーフをご覧に入れます。14-16ページは、本コレクションの締めくくりである「『終戦』に伴う返戻」を提示しています。

 

画像は昭和20(1941)年9月7日差立て、愛知 扶桑局から満州宛ての書状です。

 

戦後の満州・新京特別市あて使用例ゆえ、当然ながら東京中央局が付箋をつけての返戻扱いとなりました。

 

終戦を受け進駐軍の郵便検閲に付され、相当期間を経ての返戻となりました。10銭切手の印面「敵国降伏」部分が黒塗りされています。