介護報酬1.59%upですか。。。 | 大阪の社長 kentのブログ

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関西で介護事業と不動産オーナー業をしている社長の
日常感じた事や出来事を綴っています。

2024年度の介護保険サービスの改定が決まりました。

 

上昇する1.59%の内で0.98%分は職員の処遇改善(賃上げ)分として、残りの0.61%は介護事業者の経営基盤強化に充てると言うものです。

 

予想されていたup率よりかは少ないようにも思いますが、正直、これだけのupに留まると言う事は、結構多くの会社が赤字転落されるのでは?と思います。

 

ここ数年間で電気・ガスなどの公共料金、マスクやオムツ、消毒液などの消耗品費などは30%以上値上がりしましたし、人件費もかなり上がっています。

 

その上昇分がプラス改定されないと言う事は、当たり前ですが利益から捻出するしかありませんが、元々がそんなに収益性が高くない会社が多い介護業界なので、今まで以上に廃業、倒産される事業所は多くなると思います。

 

一定の規模があればM&Aで売却する事も可能かも知れませんが、どうしても小規模な事業所では採算が取りにくく買い手も限られると思います。

 

ましてやコロナ禍に多額の融資を受けていて、そろそろ返済が始まると言う会社も増えると思いますが、そうなるとキャッシュフローが廻らなくて黒字倒産って事もあり得ますよね。

 

まぁ限られた財源を介護や福祉にだけ振り分ける事もできないでしょうし、他にも待ったなしで子育て、防衛、災害などにも予算が必要とされているので、介護事業者側で企業努力をして効率化、高収益化を図って行かねばと感じています。

 

 

では、具体的に介護業界で効率化ってどうして行けば良いのか???

 

まずは自分の会社の一つひとつの業務を見直し、無駄や重複している個所をなくさなければと考えています。

 

また、今は当たり前に行っている業務が本当に必要な業務なのか???

 

無料でサービスを提供している部分を有料化できないのか???

 

機械化やロボットでできる事も人がやっていないか???

 

業務の中でアウトソーシングできるモノはないか???

 

効率化を図る方法って色々ありますし、まずは非効率な業務を止めるって事を経営者、経営幹部、現場の職員全員が理解し、改善を繰り返して行くしかないと思います。

 

実際に介護業界にいる自分が見ていても無駄や非効率な点って多々ありますしね。

 

でも、医療や福祉って今まで効率化や採算性、生産性って無縁の世界でしたので、そもそも医療・介護業界で働く人たちの多くにそんな意識がありません。

 

中には介護で効率や生産性を求める事は許されないって思われている方も多いですし、そんな事を求められるのなら会社を辞めると言って実際に辞めて行かれた人もおられます。

 

まぁ元がそう言った世界だったのでしょうね。

 

でも、そんな事を言っている事業所が、今まさに淘汰されてきていますし、その様な事業所で働く人の所得が増えないと言う現実もあります。

 

介護業界は定員数である程度売上は決まりますし、必要な経費も会社によってそんなに大きな開きはないと思っています。

 

でも、実際には赤字の会社もあれば、黒字の会社もありますしよね。

 

そんな違いがなぜ生まれるのか?

 

それは効率化、生産性、採算性を直視して経営しているか否かの違いだけです。

 

そろそろ介護業界も本気で改革を進めて行かなければ、業界で働く人たちに輝かしい未来もないですし、介護を必要とされている多くの人たちのニーズにも応えられなくなってしまいます。

 

当然ですが、効率化や生産性だけではなく、その前にはホスピタリティや社会全体の幸せを追求する事が大切なのは言うまでもないですが…

 

まだまだ課題は多いですが、しっかりとやって行きます!