お客さんと一セールスの垣根を取っ払ってここまで付き合ってくださる人が本当にいるんだ…結局この会社、中華航空とははじめの契約金額よりも3倍近い契約を頂き、台湾にも連れて行ってもらい、家の中が中華航空グッズ(マニアにはたまらないんでしょうな。。。シャツやらカレンダーやら、この会社には関係ないけど高い台湾茶やら…)だらけになってしまい、日本に帰る航空券も発券できない価格で出してくれたり、暖かい言葉を掛けてくれたり、(ピー・ハウスにセクハラされたり)、人生において忘れることのできない思い出をくれました。実は会社を辞めると彼らに知らせる前に、絶対に怒るんだろうな。と思い、2週間ほど何も言えなかったのです。でも、言ったら「もう広告のっけない。かわいい(ちょっと引いた。)弟がいなくなるのは楽しくない。」とピー・ハウスが切り出したし、林さんも目を丸くして「え?どういうこと?ちょっとお話をしましょう。」とおっしゃられたけれど、最後は携帯電話の番号も交換し、「新しい会社の名刺、できたら持ってくるのよ。電話番号も変えるんだったら必ず教えてよ。自分で悩んで決めたことだから、私たちは止められないけど、困ったことがあればいつでも言ってね。(ここは日本語に訳しづらいので英語で原文。)We could learn a lot from you.」と言われた瞬間、これまたポロッと "Frankly, I did not want to lose this great opportunity, I mean, to work with you all here.., but it came up when think about my future, it would be nicer if I go for something I seek, but feel so guilty against what I am doing..."と言ってしまった。彼らがいなければ、普通に退職してしまうわけですが、そこはもう仕事として割り切るのか、人間味が出てしまうのか判断にこまる場面でした。会社を楯にして何かをすることを逸脱して Person to Person Communication に持ち込むのは時として弊害があることは否めないでしょう。しかし、このケースは身を以って人の温かさを体験できました。顧客として、広告代理店を通さずに最後まで営業の意見に耳を傾けてくれ、それを真摯に対応し、どんな意見も聞き入れ、そして教えてくれ、幸運なことに彼らのセールスが大幅に伸びたことは、こちらとしても最高なできごとでした。最後まで仕事をさせてくれ、4ヶ月と言う短い間にとても良好な関係を築かせていただいた「華航泰國分公司」の方に、この場を借りてお礼申し上げます。
昨日仕事の途中で休憩していると、あるインド人が話しかけてきた。どうやらペニンシュラホテルというところに行きたかったらしいのだが、ペニンシュラプラザという全く別の建物に連れて来られたらしい。"Can we walk down to the hotel from here?"と訊かれ、いたずら大好きなぼくは歩かせようと思ったが、1時間近くかかるので素直に"No way, it takes 40 minutes, sir."と言うと、"Then how can we go there?"と聞かれた。"You take the SKY train, and drop off at the terminal station"と言うと、そのおじさん、どうやらもじもじし始めたのです。スカイトレインの駅まで連れて行き、それから川を越えてホテルに行かなければ行けないことを説明し、一緒に改札をくぐって逆方向に送り出すまでの15分、彼はぼくのことをタイ人だと思っていたらしい。最後に、実はぼくはタイ人じゃないんだ。日本人なんだよ。と言うと、"Oh! Really? But your face's really similar to Thai"とお決まりの文句を浴びせられ、バイバイしました。
3週間前は、ベトナム人のお姉ちゃんに"Could you please tell me the bus number goes to ***?"と話しかけられ、めんどくさいから教えてあげていると、お互いがお互いのことをタイ人だと思っていたらしく、何で英語で話しかけてくるの?と答えると、私タイ人じゃないの。どこから来たかあててみて?と言うので香港?台湾?中国?と聞くと、「違うわ。ベトナムよ。」と…「あー、ベトナム人かい。」と納得したのは良かったけど、"Were you brought up in foreign country?"と返され、"Huh? Do you think I am a Thai?"と聞き返す。もちろん、"Yes.. but it seems you are not.., are you?"と…またか。。と思いパスポートを見せるとびっくりされました。何でと聞くと、だって…「顔タイ人だし、質問に答えてくれるし、でも英語の発音がタイ人のものじゃないのよね。。流暢なのよね。だからどこか外で育ったのかと思ったの。」と説明を受けました。タイにいると道端にいてもタイ人に道を聞かれたり、台湾でもマレーシアでもベトナムでも現地人に間違えられて何度も「ぼくは…この国の人間じゃないんだ。。」と言い、その度に人に笑われているのです。顔は無国籍、友達は多国籍。毎日どこかの大陸の友達とあーじゃないこーじゃないと話すのも、なかなか楽しいものです。無国籍ながらも、会社で「日本のパスポートとタイのパスポート、両方持っているの?」とか聞かれ、「両親日本人です。」と顔を引きつらせながら言ったことは今でも忘れられません。