古代ギリシア時代では、賢人プラトンが創設した学園アカデメイアで音楽が教えられており、
中世ヨーロッパの大学では、文法、修辞学、弁証法、算術、幾何、天文学、天文学、そして、音楽の合計7科目を合わせて、リベラルアーツと設定しました。
リベラルアーツとは、人間を束縛から解放するための知識、生きるための力を身につけるための手法のことです。
また、現在では、ハーバード大学やスタンフォード大学などの世界トップの大学でも、音楽を教養科目として教えています。
さて、この記事では、音楽のフィルターを通して、これまでとは少し違う視点で、世界の歴史を見ていきましょう。
とは何なのか?
みなさんは、クラシック音楽と聞いて、何を思い浮かべますか?
僕は真っ先にベートーヴェンの『運命』が頭に浮かびました。
みなさんはどうだったでしょうか?
私たちの身の回りにはクラシック音楽が溢れています。
そして、それらは作曲されてから100年以上も経っているのです。
では、クラシック音楽とは何を指すのでしょうか?
クラシック(Classic)は、ラテン語のclassis(階級)が派生したclassicus (第1級に属する)という言葉が語源となっています。
音楽(Music)の語源は、ギリシア神話のミューズにまで遡ります。
ミューズとは、アポロンの神に仕える学芸の神のことであり、
『ミューズの恩寵にあずかる人間の営み』を意味するギリシア語(mousike)がその語源です。
そして、これらの言葉を組み合わせてできたのが、クラシック音楽(Classic music)という言葉です。
クラシック音楽とは、18世紀〜19世紀にかけて、教会や宮廷、サロン、コンサートホールで演奏された音楽のことを一般的に指します。
そして、そのクラシック音楽が発展する過程をバロック音楽、古典派、ロマン派の3つに分けることができます。
クラシック音楽はギリシア時代に遡って語られます。
2000年以上前のヨーロッパでは音楽はどのような存在だったのでしょうか?
これに関しては、あまり記録が残っていませんが、当時は即興での演奏であり、詩の朗読や、儀式などで使われていたと考えられています。
また、ギリシアの哲学者たちは、音楽には神聖な力があると述べました。
古代ギリシア神話のオルフェウスを例にだすと、
この神話のなかで、音楽がもつ力について書かれています。
オルフェウスの妻エウリュディケは蛇に噛まれて命を落としてしまい、
妻の死を悲しんだオルフェウスは、もう一度、妻に会うために、冥王のもとに赴き、琴を演奏し、もう一度、妻に会いたいと頼みました。
彼の琴の演奏に魅了された冥王は、彼の願いを受け入れ、もう一度、妻に会うことを許したのです。
このように、ギリシア神話では、音楽のもつ不思議な力について綴られています。
また、このブログの冒頭でも述べたように、ギリシア人は、音楽を学問として扱いました。
賢人プラトンが創設した学園アカデメイアでは、哲学と数学を教えていましたが、
それ以外にも、文法、修辞法、弁証法、算術、幾何、天文学、そして、音楽を合わせた7科目がリベラルアーツとして教えられていました。
そして、ギリシアで最初に開催されたオリンピックでも音楽は登場します。
今では、オリンピックはスポーツ競技で順位を競うことがメインですが、
その当時は、詩や音楽などの芸術も、オリンピックの競技となっていました。
さらに時間を遡ると、
6世紀頃から教会で歌われる音楽である、教会音楽が発展しました。
そして、17世紀〜18世紀の半ばのバロック時代には、王侯貴族に仕えていた音楽家たちが、宮廷で演奏をしていました。
その後は、18世紀後半以降の古典派
19世期以降のロマン派と呼ばれた音楽家たちが登場します。
これらの時代に登場した人物には、ベートーヴェンやバッハ、モーツァルトなどがおり、
僕たちがクラシック音楽と聞いて、頭に浮かぶ曲は、この時代に作曲されたものが多くあります。
音楽が、私たちにとって慣れ親しんだ存在となるまでに、彼らのような音楽家や、現在まで途切れることなく音楽を受け継いできた人たちの存在がいたことを忘れてはいけませんね。
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《参考文献》
クラシック音楽全史
著者:松田 亜有子
出版社:ダイヤモンド社