[光る君へ] 『第04回・五節の舞姫』のあらすじ他 | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。

<あらすじ:NHKサイトでの概略紹介> 
互いに身分を偽ってきたまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)。まひろは素性を明かす。一方、兼家(段田安則)の悲願が成就し、花山天皇(本郷奏多)が即位するが…

互いに身分を偽ってきたまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)だったが、まひろはついに素性を明かす。道長も真実を語ろうとするが…その頃、円融天皇(坂東巳之助)の譲位を知った詮子(吉田羊)は挨拶のために謁見するが、思いもよらぬ嫌疑をかけられる。ある日、まひろは倫子(黒木華)からの依頼で、即位した花山天皇(本郷奏多)の前で五節の舞を披露する舞姫に選ばれる。そこでまひろは驚愕の真実を知ることに…


<光る君へ紀行紹介地>
歴史公園えさし藤原の郷:岩手県奥州市
「えさし藤原の郷」は1993年のオープンした歴史テーマパーク。 同年、この地域を拠点とした奥州藤原氏の興亡を描いた大河ドラマ「炎立つ」が制作され、ロケ用に作られた建物を恒久施設として整備しました。「光る君へ」のロケでも使用され、第03回の五節の舞のロケも行われました。

 

 


<気になるキーワード>
◎花山天皇の皇后・藤原忯子
藤原為光の娘で花山天皇の寵愛を受けます。

◎女好きの花山天皇の逸話
天皇に即位する前、高御座に美しい女官を引き入れ、性行為に及んだという話が伝わる花山天皇。皇后・藤原忯子とのエッチを連想させるシーンでは、両手を縛る「拘束プレイ」を連想させるイメージになっていましたね。

◎貧しくても娘をかわいがる父・藤原為時
源氏物語では父親に愛された人と言うのは良いイメージで書かれています。源氏物語のヒロインでは末摘花が典型例かも。

◎やっと官職につけて喜ぶ父・藤原為時
藤原為時が花山天皇のときに官職につきましたが、役職は「式部丞・六位蔵人」。紫式部の名前はこの時の為時の官職名に由来しています。

◎五節舞(ごせちのまい)
源氏物語第21帖・少女(おとめ)に出てくる五節舞。帖の名前に出てくる少女は五節舞を舞う舞姫たちのことを指しています。そして少女の帖は光源氏が六条院を完成させた場面出てきます。

 

五節舞は、日本の雅楽では唯一女性じる舞。大嘗祭や新嘗祭に行われる豊明節会で、大歌所の別当の指示の下、大歌所の人が歌う大歌に合わせて、4 - 5人の舞姫によって舞われる(大嘗祭では5人)。第04回での舞は4名でしたので簡略形式でしたね。
まひろ(紫式部)の衣装が紫ベースだったのはさすがです。
「天皇に気に入られないように」と言われていましたが、五節舞姫と天皇が性的関係を結ぶことが行われ、天皇と貴族との関係強化の場としても機能していたともされ、平安中期以降、公卿は実際に娘を奉仕させず、配下の中級貴族の娘を出したそうです。

好色家である花山天皇に見染められたら嫌な源倫子の母親に代役をお願い。そこで倫子はまひろに対して一種の狩りが出来た形になりますかね?
※五節舞に似た舞は、秋の京都御所宮廷文化の紹介で見ることが出来るかもしれないので、見に行きたいです。



<注目したポイント>
◎源倫子が愛玩する猫
源氏物語で猫を哀願するというと、第34帖・若菜上に出てきて光源氏の運命を狂わせる「女三宮」を連想させます。女三宮は源氏物語では「朱雀院の第三皇女」。朱雀院は物語で出家しますが、出家した場所は仁和寺と想定されます。
仁和寺というと開基(創立者)は宇多天皇ですから、源倫子は宇多源氏の子孫ですから、それを暗示しているかの設定でしょうか?
※写真は、仁和寺に咲く御室桜


将来の源倫子と紫式部の関係は、雇い主(藤原道長)の妻と雇用人。そして光る君へでは「恋敵」になっていますね。源倫子については別記事で深く考察したいですし、源倫子と紫式部の関係は、ある出来事があるのでそこで別記事特集にしたいです。