日本の観光地の美味しいところは外資にいいとこ取りされてしまう! | モモナゲットの和風寄せ鍋エッセイ

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当初は東洋医学を主体に各種健康情報を紹介していく予定でしたが、
いつの間にかエッセイや歴史情報なども織り交ぜて書いております。
当面「いいね」にも対応して柔軟に題材を絞っていきますのでどうか
よろしくご笑覧のほどお願い申し上げます。

観光地湯布院が素通りされている理由

大分県の湯布院盆地は言わずと知れた有名な温泉観光地なのですが、古くから九州地方の避暑地としても知られていました。

なぜこの地が避暑地なのでしょうか?

湯布院盆地が九州の避暑地になった理由をご存じでしょうか?

これにはちゃんとした理由があります。

湯布院盆地は海抜650メートル以上なので意外と夏場は気温が高くならないという特徴がありますし、その時期はいつも緩やかな気流の流れが心地よい風となって吹き渡りますから、それだけ年間を通して非常に居住環境がいいというわけなのです。

しかも、豊富な天然温泉にも恵まれている温泉地でもあります。

その土地独特の雰囲気と爽快感とは、この地を訪れた者にしか分からないと思います。

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大分県内の温泉と云うことであれば、湯布院とは距離的にも近い別府温泉同様に全国的にも有名ですが、それは温泉観光地としての評価だけで見たに過ぎません。

湯布院はこれまでにも「九州の軽井沢」と呼ばれたことがありましたが、保養に適した土地として、そのホリスティックな部分が全国的にも知られるようになりました。

湯布院は古代よりその温泉が有名でしたが、それでも湯布院が避暑地として一般に知られるようになったのは歴史的にはわりと新しく、江戸時代以降になってからのことでした。

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江戸時代になって瞬く間に周辺七か国の大名家の別邸が湯布院盆地内に造られたといいますから、大変な人気避暑地だったことになります。

ここらから温泉地としての湯布院が、俄然注目されだしたのです。

特に明治大正期になってからこの地に鉄道が引かれると多くの名の知れた文人や芸術家、軍人、経済人らが訪れ始めて、次々とこの地に別荘を設けたのです。

彼らのような目の肥えた文化人から見ても、当時の鄙びた温泉地湯布院は格別な土地に見えたわけです。

湯布院は四季の移り変わりがはっきりしているだけではなく、九州でも夏場が涼しく過ごしやすいということもあって、その後も自然を愛する多くの文化人に注目されたのです。

彼等の存在によって、この地特有の高原の避暑地としての風情が周囲にも評価されるきっかけになりました。

夏場に湯布院を訪れてみると分かるのですが、全国的に猛暑日が続いている時期でさえも避暑地といわれるだけあって、湯布院はさすがに暑くありません。

最近の気象変化で夏場の気温上昇が全国的に注目されていますが、それ以前から湯布院の避暑地としての評価は高かったということになります。


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湯布院では真夏日とて、夏とは思えない爽やかさがそこここに漂っています。

実際に湯布院の年間気温データを気象庁の資料でみると、そのことがよく分かります。



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この気象データには驚かされてしまいます。

というのも年間の平均気温をみると、通常の九州の平地では見られないような気温変化ということが一目で分かります。

通常九州地方各地では7,8,9月においては摂氏35度以上の猛暑日が連日のように続きますが、広大な森林に囲まれている湯布院は平地より6,7度低めの気温が当たり前です。


湯布院では、夏場気温が上昇して日中摂氏30度を超えたとしてもその時間帯はわずかな間ですし、家屋内にクーラーがなくとも日常の生活に支障はありません。

夏場は常に盆地全体に吹き渡るゆるい風の流れがあって、湯布院独特の爽快感があります。

周辺の宿泊施設には一応クーラーは設置されていますが、やはり使用頻度は夏場でも少ないようです。

しかも湯布院一帯は夕方からはぐっと気温が下がりますし、夜間は夏場でも肌寒い時があるほどです。

夏場の最低気温は摂氏20度ほどになりますから、これこそが湯布院が避暑地である所以でもあります。

気象データをグラフ化するともっと分かり易いと思います。

湯布院盆地の気温と降水量
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ただし冬場はさすがに平地に比べると気温が下がって寒いですし、九州でありながら、ときには雪国のように吹雪いたりして普通に雪が積もります。

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こうした気温変化があったとしても盆地全体に豊かな温泉源がありますので、観光地としての魅力度はきわめて高いということになります。

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写真撮影などで湯布院を頻繁に訪れていると、温泉観光地というよりは避暑地、あるいはホリスティックHolisticな保養地というイメージが強く感じられます。

これが本当の意味での湯布院の魅力なのです。

最近は国内だけではなく、韓国や中国、台湾、タイなどのアジア地域からのインバウント観光客にも人気があって、町中に多言語が溢れています。

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沢山の海外観光客が訪れますが、面白いことに湯布院に当日宿泊するという選択肢は限られているようです。

多くの場合、観光コースとして彼らが宿泊するのは、賑やかな観光地である別府方面の高級なインバウンドホテルにそのまま専用バスで移動してしまいます。

いまのところ、湯布院はただの観光ルート上の中継地というわけです。

観光客からみると、湯布院ではただお土産を買ったり、散策して昼食をとったりという観光スタイルなので滞在時間は限られています。

もったいない気もしますが、温泉地湯布院の場合は宿泊客で外貨を稼ぐというビジネスモデルはいまだ主流ではないようです。

勝手な予想ですが、避暑地湯布院のこうした本当の魅力に気付いているのは日本人ではなく、こうした海外から訪れる富裕層の観光客ではないかと思いますし、近い将来円安と共に多くの海外資本が入ってくるのではないかとみています。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/89053ac6bc9f855826107268a6c435a717e3dc92



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