42歳は男の厄年です。この年齢になると血管がだんだん固くなり柔軟性が失われてくるそうです。血管の曲がり角というわけです。女性は、男性よりも10年くらい遅いそうです。
血管の柔軟度に関わっている物質にNO(一酸化窒素)があります。NOが減ってしまうと血管の柔軟さが低減するそうです。
数年前からED(勃起不全)が増えてきているということで話題になることも多く、病院でもED治療が行われていますが、勃起にはNOが必要です。そして、NOの生産にはテストステロンがかかわっています。
テストステロンが低下すると十分なNOが生産されなくなって、それがEDの原因のひとつとなります。
なんだかテストステロンは男にとって非常に重要なホルモンだという気がしますね。
積極的で公正性のあるな性格を形成し、肉体的機能にも深くかかわっているというわけです。
「活性酸素」という言葉をお聞きになったことがあるかと思います。活性酸素は細胞を傷つけて寿命を短くする、と言われます。アンチエイジングはこの活性酸素を減らすことを目指した手法です。
活性酸素が発生する要因は、
- 過度の運動
- 喫煙
- ストレス
- 過度の飲酒
- かたよった食事
- 肥満
- 高血糖
をあげることができます。
活性酸素による細胞への攻撃(酸化ストレス)が多いと生活習慣病になる危険が大きくなります。
EDになるということは、活性酸素が増大していることがわかっています。血流がよくないということですので、陰茎だけでなく全身の血流にもそれが言えます。つまり、脳梗塞や狭心症につながる症状というわけです。
なので、ED治療を受けるとテストステロン値も上がり、若返る人が多いそうです。
<頻尿の問題>
年を取ってくると夜中に何回もトイレに行くようになる人がいます。
おしっこを濃縮して量を調整するホルモンに「バソプレシン」というのがあるそうで、これもテストステロンが低下してくると減ってきます。
そして、テストステロンが減るとNOの生産も減りますので、膀胱に柔軟性がなくなってくる。
尿の量が調整できない、膀胱の柔軟性がなくなる、という二重の現象によって頻尿が発生するわけですね。
頻尿の方は眠りが中断されますので、つらいですよね。私はまだ、寝ている最中にトイレに行くことはないですが、途中で起きるとやはり眠りの質が低下しますから、昼間眠たくなったり、頭がボーとなったりするのではないかと思います。
これもテストステロンをあげてやると改善するそうです。
あと、テストステロンの機能として
精子を作るのに関与しているということで、男性不妊の治療に用いたり、テストステロンの低下が前立腺がんに関係がある、ということが書かれています。
がんには、脂質依存のがんと糖質依存のがんがるそうです。脂質依存型は動物性脂質を栄養にして大きくなります。前立腺がんは脂質依存型のがんで、食の欧米化の進行によってかかる人も多くなってきたがんです。乳がんもそうだそうです。前立腺がと乳がんは確かに増えてきていますね。
脂肪をとらないわけにはいきませんので(菜食主義者は別かな?)摂り過ぎに注意したいと思います。私も肉類が好きですので、肉の弊害を打ち消すために意識的に野菜とか発酵食品を摂るようにしています。
あと、ノコギリヤシのサプリも飲んでいます。
前立腺が肥大してくると、頻尿とか「切れが悪い」状態に陥ります。
ノコギリヤシはには効果があると実感しています。2,3日飲まないでいると切れが悪くなる感じがします。お守りみたいなものかもしれませんが…。
次回は第4章「テストステロンを高めるライフスタイル」です。