ここ2回にわたって「テストステロン」の減少が男性更年期をもたらす、ということを書いてきましたが「テストステロン」の属性について少し説明していきます。
男性ホルモンの一種ですが、女性でも少ないですが分泌されているものです。男は主に睾丸から分泌されます。それと副腎からも。割合は95%が睾丸、5%が副腎だそうです。女性は卵巣と副腎から分泌され、その総量は男性の5%~10%程度です。
男性の思春期以降で大量に分泌されるそうで、ひげ、体毛、骨格、骨格の形成に寄与します。
第2次性徴はテストステロンのはたらきによるものです。簡単に言うと、男を男らしくするホルモンがテストステロン、という感じですかね。
順天堂大学医学部教授 堀江重郎著『うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい』に基づいて、私の感想も含めなら書いています。
第2章「できる男ほどテストステロンが高い」
テストステリンは生き方を左右する、と著者は言います。
生きていくうえでどのように立ち振る舞うか、ということにテストステリンは大きな影響を与えています。
テストステロンが高いと
- チャレンジ精神(冒険、新しい世界へ飛び込んでいく)
- 公正性(嘘をつかない、正義感が強い)
等の特性を持つため、選ぶ職業が自分を表現する場面が多いものにつくことが多いそうです。
芸術系の職業(画家、音楽家、作家、俳優)、スポーツ選手、建設業など。またフリーランスで働く人にはテストステロンが高い人が多いらしい。
確かにフリーで働くというのは勇気のいる行為だと思います。チャレンジ精神が無いと踏み出せないですよね。
オスはなわばりをもちたがる生きものです。会社では自分の席があります。
書籍の中に、フリーアドレスの会社に転任になった中高年男性が体調を崩してしまう事例が載っています。自分の居場所が男にとっては大事なのです。
行きつけの店があって、しかも座る席も決まっている、という人もいるのではないでしょうか。
家庭でも、食卓やソファーなど自分の座る位置を決めているお父さんは多いのではないでしょうか。それで家庭内の秩序が保たれているということもあるかもしれません。
一般的には家庭ではテストステロンのが下がるそうです。緊張感がなくなるからだそうです。育メンパパが育児休業を半年とか1年取って、職場に復帰した時、テストステロンが下がりっぱなしになっていたので、最初はきついそうです。かなりのストレスがかかるようです。
よく「年をとっても適度な刺激は必要」とか「職場には緊張感が必要」といいますが、
緊張感→テストステロンを高める→元気になる→やる気が出る
ということだったのかと思います。
強いストレスがかかるとテストステロンは減少しますが、のどかすぎてもいけないのですね。
あと面白いなと思ったのは、テストステロンが高いと地図を読むのが得意になるそうです。
また、人の話を聞かなくなるそうです。
以前、『話を聞かない男、地図が読めない女』という本が流行りました。20年近く前です。
私は読んだことはないのですが、題名だけ見て「たしかにそうかな」と思ったことがあります。
今回ふと思い出したのですが、テストステロンが関係しているのかな?と思ってしまいました。
今度読んでみようかな。
面白かったらレポートしますね。
次回は、数日後になりそうですが、第3章「健康の秘訣はテストステロンにあり」をレポートします。
ではでは。