結核菌が血管に入り、血液にのって関節に運ばれてきて起こる関節炎が結核性関節炎(けっかくせいかんせつえん)、もしくは関節結核(かんせつけっかく)です。
関節の腫れと痛みが主な症状ですが、発赤(赤くなる)や熱はあまりみられず、痛みも軽度ですが、徐々に関節の動きが悪くなっていきます。
進行すると関節内に膿(うみ)が溜まり、体外に出てきたりする事もあります。
また、次第に軟骨や骨が破壊されて関節がくっついてしまう事もあるようです。
膝関節、股関節に多い症状で、中高年の方に多くみられる症状です。
また、糖尿病の人はなりやすく、治り難いようですので、注意が必要です。
治療は滑膜切除と関節内の洗浄を行い、抗結核薬での治療を行います。
発見が遅く、病状が進行すると、関節が破壊されてしまう為、関節を固定する手術を必要とする場合があります。
症状が軽く、悪化する前に、適切な治療を行っておきたいですね。