こんにちは放射線科です
この8月に検査装置のひとつである骨密度測定装置が新しくなりました
骨密度を測定し骨粗鬆症の診断指標のひとつになったり、治療経過をみたり
骨折の予防などに用いられています。
この骨密度測定は、骨塩定量ともよばれます。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう、骨粗しょう症)とは、後天的に発生した骨密度の低下または骨質の劣化により骨強度が低下し、骨折しやすくなる疾患あるいはその状態などをさします。
骨密度(こつみつど)とは、単位面積あたりの骨量のことです。
骨密度は数値で表され、その単位は g/㎠
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、骨にどれくらい含まれているかの指標となります。
一般に20歳代でピークとなり、その後は徐々に減少します。
女性の場合はエストロゲンなど骨を維持する女性ホルモンの低下によって、ある時期から男性よりも急速に減少することが知られています。なお、ベジタリアンは一般の方より骨密度が低いという調査報告もあるということです
測定は2種類の異なるX線を骨にあてて、骨とほかの組織におけるX線の吸収率の差から骨密度を算出する方法です。今回、導入した装置です
測定部位は、腰椎と大腿骨近位部(股関節付近の骨です)の両者を測定することが推奨されています。
腰椎の測定では、膝の下にクッションを入れ足を曲げて行います。
大腿骨近位部の測定は、両足を伸ばして測定します。
平らな台に仰向けになること、足を伸ばすことがたいへんな方もいます。
なるべく負担や痛みが少なくなるよう短時間の測定・検査に努めています。
測定後はこのような結果が記載された用紙をお渡ししています。
診療放射線技師2名が皆さまの検査を行い、診療や治療の支援をしています。
装置や検査室内をご覧になるのもよいと思います。いつでもお待ちしております
それでは次回は、つづきと放射線のなんとかについてお話ししたいと思います。
10月にまたお会いしたいと思います