薬局よりDIニュース(12月号)のお知らせです。 | 花川病院のブログ

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みなさん、こんにちはヒヨコ毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース12月号」をブログでご紹介します鉛筆今月はワクチンについて記載しています予防接種

 

私たちの身の回りには様々な病原体が存在していますバイキンくん宇宙人くん例えば麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)など、一度罹ったら二度と罹らない感染症があります歩くこれは私たちの体内に侵入した病原体の情報を、生体の防御機能である免疫が記憶するためで、この免疫の記憶を上手に利用したのがワクチンです予防接種

 

予防接種とは、病気を予防するために行う医療行為です予防接種主に深刻な感染症予防のために行われ、感染症に罹るリスクを大幅に下げることを目的としていますにっこり日本で接種できるワクチンには、法律で定められた定期接種と、それ以外の任意接種の二つに分かれています。どちらも基本的にその効果と安全性が認められています。

「定期接種」は国や自治体が接種を強くすすめているワクチンです日本法律に基づいて定められた年齢で、定められた期間に接種すれば無料で行えます。「任意接種」は接種するかどうかは接種する側の判断(乳幼児なら保護者)に任されていますが、決して受けなくていいというものではありません。例えば、任意接種に分類されているおたふくかぜは他の先進国では定期接種の適用になっており、また感染した場合には1000人に1人の割合で難聴になる恐ろしい病気です叫び

 

ワクチンとは生物学的製剤(バイオテクノロジー技術によって生産された医薬品)の一種で、接種することで感染症の予防に有効な作用を持つ医薬品のことです薬毒性がなくなった、もしくは弱められた病原体を体内に注入することで免疫細胞に記憶させ、対象となる感染症にかかりにくくする効果を持ちます爆弾また、感染の原因となるウイルスや細菌をもとに作られ、成分の違いにより大きく「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」に分けられます。最近では新型コロナワクチンのように遺伝子を使用する新しいタイプのワクチンも接種されていますキラキラ

 

生ビール生ワクチン:培養を繰り返して毒性の弱くなったウイルスを使用したワクチンです。

  実用例:麻疹、おたふくかぜ、風疹、水痘、結核、ロタウイルス

 

サッカー不活化ワクチン:ウイルス自体を培養し、不活化操作により感染性や病原性を消失させたワクチンです。

  実用例:日本脳炎、ポリオ、インフルエンザ菌b型(Hib)、狂犬病、季節性インフルエンザ

 

風船トキソイド:病原性の発現に重要な毒素にホルマリンなどを加えることにより毒性をなくしたものがトキソイドといわれています。

  実用例:破傷風、ジフテリア

 

飛行機mRNAワクチン:抗原タンパク質の塩基配列を作る情報を持ったmRNAのワクチンです。

  実用例:COVID-19

 

2020年10月1日から、異なるワクチンの接種間隔について、「注射生ワクチン」どうしを接種する場合は27日以上あける制限は維持しつつ、その他のワクチンの組み合わせについては、一律の日数制限は設けないことになっています電球

接種間隔が変更されるのは、あくまで異なるワクチンを接種する場合のみです注意同じワクチンを接種する場合の間隔は変更ありませんのでご注意ください。

2種類以上の予防接種を同時に行う同時接種については変更ありません(医師が必要と認めた場合に行うことができます)。詳しくはかかりつけの医師にご確認くださいね。

 

いかがでしたでしょうか?何か分からないことがあれば花川病院薬剤師にお気軽にお尋ねください。(薬局 室内)