薬局よりDIニュース(8月号)のお知らせです。 | 花川病院のブログ

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みなさん、こんにちはイルカ毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース8月号」をブログでご紹介します鉛筆今月は物忘れと認知症について記載していますニコニコ

 

物忘れに気づいたとき、「もしかして認知症かも…驚き」と心配になったことはありませんか?もしくは「歳のせいだから」と気にしないようにしている方もいるかもしれません。しかし、加齢による物忘れと、認知症による物忘れは別物ですびっくりマークその違いについて見てみましょうコアラ

 

人の脳は加齢とともにその機能が老化し、記憶力のほか、判断力や適応力などが衰えてきますスター記憶力は、20代をピークに加齢と共に減退していきますロケット60歳頃になると記憶力の低下に加えて判断力や適応力の衰えもみられるようになり、物忘れが次第に多くなります汗うさぎ「もしかして認知症?」と不安に感じるかもしれませんが、加齢による物忘れは自然な現象であり、認知症とは根本的に性質が異なります。物忘れが心配になったら、なるべく早めに脳神経内科を受診することをお勧めします病院

 

認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます虫めがね日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年現在)と推計されており、アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、認知症の6割以上を占めます驚き脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です風船 次いで多い血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です。国際アルツハイマー病協会(ADI)は、世界の認知症患者の数が、2015年の4,680万人から2050年には約3倍の1億3,150万人に増加すると発表しています電球

現在、世界で年間に990万人が認知症を発症しており、3.2秒に1人が発症している計算になります時計世界的に認知症はこれから益々増加傾向にあります。そのような状況でもまだ、治療薬での根治は難しく、進行の抑制と発症率の上げない為の防止対策しかないのが現実ですおーっ!

 

地球世界の認知症対策地球

偽物のバス停を設置(ドイツドイツ

  ドイツ、デュッセルドルフにある Benrath Senior Centreという介護施設では、認知症患者の徘徊による行方不明者をなくすための対策として、施設の前に偽物のバス停を設置しましたバス認知症患者が外出しようとすると、施設のスタッフが、バス停へと誘導します。しばらくしてから、「バスが遅れているので家の中で待ちましょう」と声掛けすると、患者は施設に戻り、徘徊を防ぐことができるのだそうですおやすみ徘徊の原因は、「家に帰らなければ」「仕事に行かなければ」という不安や焦りから生じるものですびっくりマークその不安を無理矢理抑えるのではなく、一度外出して、気持ちを落ち着かせ、しばらくして、何のために外出したのかを忘れてしまった頃に施設に戻すという、認知症患者にとっても精神的にとても負担の少ない対策なのではないでしょうかコーヒー実際に、このドイツの施設では偽物のバス停を設置したことにより、徘徊して外に出てもバス停が目に留まることにより、静かにバス停に座って待つ患者が増え、混乱してしまう患者落ち着かせるという必要ながくなったそうです虹

 

 日本で行われている対策としては、厚生労働省では認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいますひまわり2021(令和3)年9月末での実績は1,339万人です。自治体(市町村・都道府県)または企業・職域団体(従業員を対象とする)が実施する「認知症サポーター養成講座」(90分)を受講すれば、だれでも認知症サポーターになることができますヒヨコ認知症サポーター養成講座の受講を希望される方は最寄りの自治体事務局へご相談ください電話

 

いかがでしたでしょうか?何か分からないことがあれば花川病院薬剤師にお気軽にお尋ねくださいね。(薬局 室内)