みなさん、こんにちは毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース5月号」をブログでご紹介します。今月は花粉症と薬について説明します
花粉症は、様々な花粉を原因とするアレルギー疾患の総称であり、日本人の約3割が花粉症に困っているとも言われています日本の花粉症の約7割はスギ花粉症ですが、北海道はシラカバによる花粉症が大部分を占めますシラカバ花粉の飛散時期は4月~6月であり、飛散量は5月にピークを迎えるため、今まさに花粉症に悩んでいるという方もいらっしゃるかもしれませんね
花粉症の代表的な症状は、アレルギー性鼻炎によるくしゃみ、鼻水、鼻づまりとアレルギー性結膜炎による目のかゆみです。この他に、のどのイガイガ感、顔のむくみなどの症状が現れる場合もあります花粉症治療の第一歩は、まず花粉症であるという医師の診断を受けることです。そして、症状のタイプや程度に応じた適切な治療を受けることが最も大切です
花粉症の治療には、薬・手術により症状を抑える治療(薬物療法や手術療法)と、体質を変えて根治を目指す治療(アレルゲン免疫療法や舌下免疫療法)があります
○薬物療法:くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を薬で抑えます。
○手術療法:鼻の粘膜を切除して、強い鼻づまり症状を緩和します。最近ではレーザー手術も取り入れられて外来で行うこともできるようになりました。
○アレルゲン免疫療法:花粉のエキスを少しずつ増量しながら注射して、体を花粉に慣らし、過剰なアレルギー反応を解消していく方法です。
○舌下免疫療法:アレルゲン免疫療法の新しい治療法です。花粉エキスを舌下に投与し、少し保持してから飲みこむ方法です。注射と比べて簡便で、重篤な副作用も少ないことから自宅での治療も可能です。
その中で花粉症の薬は大きく分けて、①くしゃみ・鼻水・目のかゆみに効く薬、②鼻づまりに効く薬、③症状全般に効く薬があります。症状のタイプや程度に応じて薬が選択されますが、内服薬、貼り薬、点鼻薬など様々な剤形がありますDIニュース本誌では、花粉症のお薬について詳しく記載していますので、ぜひご覧ください花粉症であることが分かっている人は、花粉が本格的に飛散する1~2週間前に、薬物療法を開始するという初期療法を行うことが大切です初期療法によって、症状の出る時期を遅らせたり、花粉飛散時のつらい症状を軽くすることができます花粉症かもと思ったら、まずは病院の受診をおすすめします
いかがでしたでしょうか?何かわからない事があれば、花川病院の薬剤師にお気軽にお尋ね下さいね。(薬局 はせがわ)