薬局よりDIニュース(3月号)のご案内です。 | 花川病院のブログ

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 みなさん、こんにちはひらめき電球毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース3月号」をブログでご紹介します!!皆さんは「バイオシミラー」という言葉を知っていますか??バイオシミラーとは日本語で「バイオ後続品」と呼ばれ、バイオ医薬品のジェネリックのような位置づけのお薬ですほっこり

 

まずは、通常の医薬品とバイオ医薬品の違いについて説明します。通常の医薬品は、主に薬品を化学反応させて製造しますが、バイオ医薬品は、生物の持っている機能を応用して、遺伝子を組み替えたり、微生物や動物細胞に培養させて作るタンパク質を有効成分とした医薬品の総称です。例えば、糖尿病治療に用いる「インスリン製剤」や「リウマチ、癌治療に用いる抗体医薬品」などがそれにあたります。薬

 

ジェネリック医薬品とバイオシミラーの大きな違いは、ジェネリック医薬品は分子サイズが小さく、化学合成によって先発品と完全に同一である製品を製造することが可能となる一方、バイオシミラーは、分子サイズが大きく、構造が複雑なため、製造工程の違い等の影響をうけやすく、先行品と完全な同一品を製造することは困難である点です。そのため、バイオシミラーは、行バイオ医薬品との同等性を証明するために、新薬に準ずる様々な試験(品質試験、薬理試験、毒性試験、臨床試験など)が必要になります合格これらの試験の結果、先行バイオ医薬品と品質、効き目や安全性が「同等」であることが検証された医薬品がバイオシミラーと認められますウインク

 

国内初のバイオシミラーが誕生したのは、2009年にまで遡ります。(成長ホルモン剤ソマトロピンBS注」)その後、年間1~2種類程度の新規発売を経て、今では14種類ものバイオシミラーが市場に出ています鉛筆バイオ医薬品は製造方法が難しいため薬の値段が高く、その分患者さんの金額的な負担も大きいと思われます。あまり馴染みのないお薬も多いかと思いますが、ご自身の使っている薬にバイオシミラーがあるのであれば、切り替えをご検討してみてはいかがでしょうか。

 

DIニュース本誌では発売されているバイオシミラー一覧表を掲載しております。ぜひご参考にして下さい。(薬局 長谷川)