32.紹興観光(2) | けんじいのイージー趣味三昧

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 紹興の2日目、時代は西暦353年とさかのぼる。書道の聖地蘭亭に行く。少し郊外だが、バスがたくさん出ていて、一度の乗り換えで着いた。山の麓にある景勝地で、かの書聖王羲之が「永和九年・・・」で始まる有名な「蘭亭序」を書いたことで知られる場所だ。永和九年が西暦353年である。

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 本物はすべて散逸したが、いまだに書道の手本として崇められる存在、文中「之」の字が20あるが、それぞれみな異なる書き方がされている、王羲之、王献之父子の名前・・・。中学、高校のなつかしい授業が思い起こされる。

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 ちょっと興ざめだったのは、小さな書道博物館に入ったときのこと。1階の硯の展示は見られたが、2階の書道の展示室に入れない。どうして入れないのかと聞くと、「照明が壊れている。それでもよければ勝手に。」という。持っていた懐中電灯をつけて入ってみたが、壁にかかった書道の鑑賞は無理だった。土産物を売るのに熱心なのはよいが、本来の売り物をちゃんとしろよと思う。入場料を差し引くべきだと言おうとしたが、すでに老人切符で半額になっていた。

 市内に戻り現代史の世界、周恩来記念館へ。周恩来は紹興出身ではないが、祖家がここにあり、しばらく住んだことがあるという。周恩来は建国以来総理兼外相だったので、忘れていた戦後世界の指導者、ナセル、ネール、スカルノなどと写っている写真に見入った。もちろん、ニクソンや田中角栄のなつかしい写真も。

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 ハンサムと言ってよい周恩来には、美人と言えない?眷頴超という奥さんがいた。政治家として、ニュースなどで何度も見たことがある。毛沢東と違って、こどものいない二人は晩年まで仲睦まじく、それも周恩来の人気のひとつだ。若い頃の二人の写真、同僚のUdさんのコメントは「番茶も出花ね」。

 そのあとは東湖へ。自然の岩山かと思ったら、岩を切り出した結果垂直の今の崖の姿になったものらしい。紹興のガイドブックには必ず出てくる有名観光地だが、わざわざ足を伸ばすほどではない。

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           (東湖へ行くバス停で待っていた女の子)