33.紹興観光(3) | けんじいのイージー趣味三昧

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 紹興観光の3日目は、Rqさんのふるさと上虞市(紹興市の中にある県級市)訪問。紹興駅から上虞駅まで列車でたったの20分だが、Rqさんは前日指定券の予約に駅まで行ってきた。席がなければ立って行けばいいと言うのだが、立ち席券も一定以上は発行しないからと。

 そんな面倒なくせに、駅に着いてみると「晩点未定」の表示。国慶節の時、近郊観光で経験したのでもう驚かない。前回は30分の遅れだったが、今回は1時間半も遅れてやってきた。中国の鉄道は、20分乗るのに全席座席指定、手荷物検査、1時間半の遅れと、ホント大ごとだ。

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 上虞駅に着くとGMのビューイックが現れた。痩身のお父さんである。無口で照れ屋だとRqさんが言う通り余り喋らない。当地の観光地「曹娥廟」に案内された。紀元150年頃、川で溺れた父親の身代わりに孝行娘が・・・という孝行娘の廟。我々以外に観光客はおらず、寒々としていた。

 まあこれは付け足しだから、それでよい。本日の目的はRqさんのお宅を訪問することだ。郊外の大きな田舎家に行って、お母さんの手料理を・・・と勝手に想像していた。が、お宅は町中のマンション、お母さんは、皆さんのお口に合う料理に自信がないからと、都心のレストランで昼食をごちそうになった。

 お母さんはお父さんとは対照的に、ふくよかで話し好き。しかし共通するのはお酒が大好きということで、地元の紹興酒をがぶがぶと飲んでいた。これではビューイックには乗れない。我々は歩いて自宅に向かった。

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 面積175平米の自宅マンションは、トイレが3つ、大型薄型テレビが壁面を飾っていた。しかも別にお父さんの経営するタバコ屋(卸売りもしている)の上にも家があると言う。そのタバコ屋まで歩き、素知らぬ顔のお父さんの運転でバスターミナルまで送ってもらった。

 お父さんは、高速バスの荷物室に紹興酒「会稽山」を積み込んだ。会稽山は紹興の南にある山だ。大昔漢文で習った通り、越王勾践と呉王夫差の争いを巡って、「会稽の恥」ということばがある。また、二人の争いから「呉越同舟」「臥薪嘗胆」などのことばも生まれた。無口なお父さんの、娘を思う気持ちを痛いほど感じつつ、歴史ある越の国の首都紹興をあとにした。

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           (いただいたお土産 紹興酒は1ダースもあった)