宝登山(2010.2.14) | けんじいのイージー趣味三昧

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けんじいの3大趣味である山歩き、鉄道模型製作、オカリナ・ハーモニカ演奏を中心に好きなことを書くブログです。Yahooからの移行ですが、よろしくお願いします。

 秩父に宝登山(ほどさん)という低い山があるが、そこの山頂近くにロウバイの林があってこのところ有名になっている。妻が珍しく行くと言うので一緒に出かけることにした。
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 西武鉄道池袋駅から秩父鉄道長瀞駅に直行する快速急行の客は、全員ロウバイを見に行くのではないかと思うほど同じハイキング姿だ。途中西武秩父線の沿線はかなりの雪が残り、去年登った同じ時期に雪が全くなかった武甲山は、全山白装束だった(上の写真)。
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 10時過ぎ長瀞駅着。しかし、秩父盆地は冬の景色はなくぽかぽかとした雰囲気である。観光地の人だかりの中、宝登山神社参道を歩くこと10分ほどで神社に着いた。ここから山頂までは1時間ちょっと。緩やかな広い山道を多くの登山者に混じってゆっくりと登る。時折秩父盆地や奥武蔵の山々が見渡せる場所に出る。
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 とこう書くとのんびりハイキングのようだが、道は昨日の雪が溶けたのだろう、ジメジメしているうえに多くのハイカーが踏みつけるので、泥んこ状態。3月にフクジュソウ溢れる鈴鹿の藤原岳を歩くと、まさにこういう状態だった。少しでも泥のないところを拾いながら歩くが、結果的には殆ど無駄だ。
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 ロープウエイの山頂駅のあたりから、ようやくロウバイの姿が見えてきたが、全く匂わないではないか。見た目にもどっちかと言えばしょぼい。すでに盛りを過ぎているか、雪でやられたのか。山頂駅すぐのところにあったマンサクの花の方が元気だった。
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 山頂(497m)近くのベンチで昼食。両神山を含む奥秩父の山々が雪をかぶって寒そうに聳えていたが、目的とした目の前のロウバイは今ひとつ。梅には馥郁たる香りという言葉まであるのに、それがない。もっともロウバイは梅と名がついているものの、梅のようにバラ科ではない(ロウバイ科)。
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 下りは、長瀞アルプスと呼ばれる北に繋がるコースを取るつもりだった。が、道がはっきりしないし、晴れていた空が曇って薄ら寒くなってきた。といってあの泥んこ道を戻る気はせず、結局根性なくロープウエイで下った。やはり山は山歩きを中心に据え、そのついでに思わぬ花園があったというのが一番だ。分かっていたことだが、最初からそれを目当てにしたのは山歩きの邪道であることを改めて思い知らされた。