こよみの話2(甲乙丙・・・の読み方) | けんじいのイージー趣味三昧

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イメージ 1 ところで昨日書いた甲(きのえ)、乙(きのと)って一体どうしてこんな読み方になるのか不思議に思った。これも調べたら、次のようなことが分かった。
 まず中国では世の中を構成する元素を、木、火、土、金、水の5つ(それぞれ訓読みで読んでください)と考えたようだ。それぞれ前のものは後ろのものに弱い(木は火に弱いなど)という順番だという話も聞いたことがあるが、それはさておく。ただ、これに月と日を加えて西洋から入った7曜日に当てはめたところがおもしろい(ただし今の中国では曜日は月曜から順に番号を振っているので日本語と韓国語に限定されます。)し、惑星の名前に使ったこともおもしろいと思う。
  次に中国では多くのものを陽と陰に分けて考える。これを合わせて陰陽五行説というらしい。これで5元素とプラスマイナス(すなわち陽と陰)の組み合わせで10種類になる。陽陰を日本語らしく兄(え)と弟(と)に言い換えると、順番に木の兄(きのえ)、木の弟(きのと)、火の兄(ひのえ)、火の弟(ひのと)・・・となる。この順番に甲乙丙丁・・・癸の10個を当てはめていくので、1番目の甲は「きのえ」と読むことになり、最後10番目の癸は「みずのと」と読むことになる。これで八百屋お七で有名な「ひのえうま」という年が丙午であることが分かる。逆に甲子園が「きのえね」の年にできたことが推察できる。