白銀山(2010.1.9) | けんじいのイージー趣味三昧

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けんじいの3大趣味である山歩き、鉄道模型製作、オカリナ・ハーモニカ演奏を中心に好きなことを書くブログです。Yahooからの移行ですが、よろしくお願いします。

 8年ぶりに東京に戻ってから、以前には殆ど行かなかった箱根の山によく行くようになった。その箱根の山岳地図を見ていたら、珍しく破線のコースがある。それが白銀(しろがね)山で、その地図には「コース整備不良、歩行困難」と記載され、一人では行けないだろうと半ば諦めていた。ところが新年早々加入しているクラブの募集があったので参加することにした。
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 9時に箱根湯本駅集合。駅前から須雲川を渡り湯本温泉街に向かって歩き始める。30分ほどで舗装道路が終わり、山道に入る。破線のコースなので、この入口から最後まで、山頂以外殆ど道標がなかった。あるのはテープだけだ。道も狭くて急で展望がなくてと、良い条件はない。だんだんと両側から出ている薮があっちこっち引っかかるような道になる。

 高度が上がるにつれて、明星、明神の山々が見えてくるが、樹間にちらちらする程度だ。薮の次は背丈よりも高いササ。どうにも色気のない山である。精々がミヤマシキミの赤い実が目立ったくらい。ところがさすがは女性陣だ。カンアオイの花を見つけたと言う。日頃、冷蔵庫の中のものさえ探し出せない視野狭窄の男にはまず見つけられない。「目立たない花なのよね。」「そう私みたい、ガハハハ。」恐れ入りました。
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 正午三所山(892m)到着、20分間の昼食休憩。そこから1時間弱で白銀山山頂(993m)。しかしササや木々に囲まれて眺望はない。4時間もかけて来たのに割に合わない気分だ。富士山も見えない。まあ普通じゃ来られない箱根の藪山を歩いたという自己満足だけ。

 10分ほど休憩後下山開始。4時間かけて登った山を今度は1時間で国道まで下ろうというのだから、文字通り直滑降。スキーの上級者コースのような30度以上はあろうという斜面を殆どまっすぐに下る。ササでも何でも掴まらなきゃ危なくってしょうがない。掴んだはいいがけんじいも含め、その木が折れて転ぶ人が続出した。

 1時間で箱根新道直下へ。下をくぐって新道と旧国道の間の須雲川沿いの狭い道を進む。畑宿発電所を通過して山頂から2時間で旧国道に出た。少し先にバス停があって大半のメンバーはバスに乗ったが、けんじいは湯本までの約1時間の道のりを歩いた。今日の山にさっさと歩ける道がなさ過ぎたから。