神々が集う島・神津島 / 絶景の多幸湾へ【東海汽船で離島巡り④】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(神津島・多幸湾)




伊豆諸島・神津島へ

伊豆大島から乗船した東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド愛」神津島行きで1時間、


12時00分神津島(こうづしま)前浜港に到着

前浜港は、神津島の中心地に位置する島の玄関口

目の前には最高峰の天井山(てんじょうさん)。標高572m。

港内でも海の透明度が高い。




神津島前浜港13時05分発の村営バス・内回りルート、多幸湾行きに乗車


《神津島村営バス時刻表︰神津島村HPより》







絶景の多幸湾

13時15分、多幸湾キャンプ場入口到着。村営バスをここで下車。


多幸湾展望台へ。



神津島は良質の黒曜石を産出する。

マグマが急速に冷えてできたガラス質の黒曜石。黒曜石は石器にも使用されてきた。関東各地の旧石器時代の遺跡からは神津島産黒曜石が発掘されているそう。


目の前の岬の突端にある黒い層が黒曜石



多幸湾は、神津島随一の景勝地



天井山の断崖絶壁





多幸湾海水浴場と丸島

標高572m、台形状の天井山


天井山は島の神聖な場所。「花の百名山」や「新東京百景」に選定。頂上は平坦で表砂漠や裏砂漠、ハート型の池などがあり、登山も人気。

《天井山山頂︰神津島観光協会HPより》





山麓は深い緑に覆われる。



多幸湾桟橋。島の西側にある前浜港が波荒い場合は、島の東側に位置するこちらの桟橋に旅客船が発着する。








展望台から坂道を下り、多幸湾へ。

丸島と多幸湾海水浴場

三浦漁港

松に覆われた丸島。弁天島ともいう。



かつて夏季の海水浴シーズンには、島の中心地からここ多幸湾まで東海汽船の季節運行バスが走っていた。現在は村営バスが結ぶ。


神津島は漁業が盛ん。

漁場は太平洋


多幸湾桟橋

こちらの桟橋を使用する日は、東海汽船の大型貨客船「さるびあ丸」や高速ジェット船、神新汽船の貨客船兼自動車航送船「フェリーあぜりあ」がここに発着する。

波穏やかな多幸湾海水浴場

多幸湾の桟橋を挟んだ三浦漁港側の丸島が浮かぶ波穏やかな海水浴場エリア。
丸島は、潮が引くと歩いて渡れる。

白い砂浜に澄んだ海



神津島は、伊豆諸島の神々が集まって水の分配を相談した神話の伝説が残る。

島の各所に湧水スポットがあり、豊富な水に恵まれる。

三浦漁港船客待合所。
旅客船が発着する日だけ開放される。この日は、島の反対側の前浜港に船が発着しているため、こちらの待合所は閉鎖。



沖には三宅島(みやけじま)を望む。


神津島と三宅島は隣り合う島だが、直接船で結ばれていない。ここから船で三宅島に行く場合は、いったん東京まで戻り、東海汽船の三八航路(東京-三宅島-御蔵島-八丈島)の貨客船に乗り換えて向かう必要がある。

島の至るところから水の湧き出る神津島。村の水道は地下水を利用。

「多幸湧水」は、「東京の名湧水57選」に選定



































天井山の断崖絶壁の下は、崩落の危険性があるため、立入りが制限されている。


桟橋から望む多幸湾の風景















多幸湾を後に

多幸湾14時15分発の村営バス(外回りルート)、神津島港行きに乗車


14時24分、ホテル神津館前下車


バス停の目の前にある、神津島唯一のホテル「ホテル神津館」にチェックイン


「ホテル神津館」は明治末期の創業。
全室から雄大な海を一望できるオーシャンビューの宿。太平洋に沈む夕日も眺められる。

宿でタクシーを呼び、次の景勝地へ。

※2024年(令和6年)5月上旬



(次回へ続く)