(静岡鉄道 長沼車庫)
1973年(昭和48年)から静岡鉄道に導入され、長年活躍を続けてきた1000形電車。
2016年(平成28年)3月から後継車両のA3000形が営業運転を開始し、1000系で最後まで残った一編成(1008編成)は、2024年(令和6年)6月30日(日)にラストランを迎え、全廃される。
この日は静岡鉄道1000形最後の一編成、1008編成の運転日。
新静岡に午前8時12分に到着した1000形は、折返し新静岡8時20分発の新清水行きになる。
新静岡(しんしずおか)、8時20分発車(後方展望)
静岡鉄道ターミナルビル「新静岡セノバ」1階にある2面3線のホームを発車
静岡鉄道・静岡清水線は距離11km、駅数15駅、全線複線の電化路線。JR線とは接続していない。かつては急行列車も走っていたが、現在は2両ワンマン運転の普通列車のみ。新静岡・新清水間を21分程で結ぶ。
朝のラッシュ時は6分間隔、日中は8分間隔の高頻度運転を実施
静岡鉄道静岡清水線は駅間距離が短く、最短区間で0.3km、最長区間でも1.7kmしかない。
新静岡行き普通列車とすれ違い(後方展望)
春日町(かすがちょう)駅
柚木(ゆのき)駅
長沼(ながぬま)駅
長沼駅は島式ホーム1面2線、単式ホーム1面1線の駅。長沼⇔新清水間の区間列車も設定されている。
かつて急行列車が走っていた頃は、この駅で普通列車と急行列車の退避・追い越しが行われていた時期もある。
長沼駅には車庫が隣接
隣接する長沼車庫は、毎年夏頃に開催される「しずてつ電車まつり」時などに一般公開される。
車庫内には1926年(大正15年)製の電動貨車デワ1も保存《写真はWikipediaより引用》
車庫には、現在の静岡鉄道の主力A3000形電車に混ざって、引退した1000形電車の姿も。1000形の一部は熊本電気鉄道やえちぜん鉄道に譲渡された。
保線用車両も留置
古庄(ふるしょう)駅
県総合運動場(けんそうごううんどうじょう)駅
県立美術館前(けんりつびじゅつかんまえ)駅
草薙(くさなぎ)駅
御門台(みかどだい)駅
駅舎は踏切の真ん中にある。
JR東海道本線との並走区間に入る。
狐ヶ崎(きつねがさき)駅
かつてこの駅の近くに静岡鉄道が経営する遊園地「狐ヶ崎ヤングランド」があった。
狐ヶ崎駅から次の桜橋駅までの駅間は1.7kmあり、静岡鉄道静岡清水線で最長
静岡鉄道静岡清水線は、JR東海道本線の静岡・清水間にほぼ沿って走るが、JR東海道本線は途中に東静岡、草薙の2駅あるのみで所要は約11分。
対する静岡鉄道は20分以上かかるが、本数や駅数はJRより多く、沿線住民の足となっている。