松本から新島々へ【早春の中央東線とアルピコ交通③】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事 の続き)

(アルピコ交通上高地線 新村〜三溝間)




アルピコ交通上高地線 松本→新島々
アルピコ交通(松本電鉄)上高地線は、全長14.4kmの直流電化の単線路線

JR構内にあるアルピコ交通の乗車券類は、松本駅アルプス口にある自動券売機のうち、左側2台で扱っている。一日フリー乗車券もこの2台の券売機で購入できるが、普通乗車券類の券売機画面とは別の画面にカテゴライズされているため少々わかりにくい。

アルピコ交通上高地線松本駅は、JR松本駅と共用でJRが管轄。松本駅構内の一番端の7番線から発車する。

ワンマン運転のため、始発の松本駅では一部の扉のみ開閉可
 




アルピコ交通(旧称︰松本電鉄)上高地線、新島々行き普通列車
10時10分、松本(まつもと)駅を発車

JR東日本松本車両センター脇を通り抜け、右へカーブ。



西松本(にしまつもと)駅

アルピコ交通上高地線は、通勤・通学輸送等の生活路線のため駅間距離が短い。終点の新島々駅は、上高地や乗鞍など北アルプス方面へのバスターミナルがあり、観光や登山の拠点になっている。


田川を渡る。

2021年(令和3年)8月、豪雨に伴う河川増水により、西松本~渚間にある、この田川橋梁が被災。一部区間で運休、バス代行が続いていたが、
復旧工事の結果、2022年(令和4年)6月10日から約10か月ぶりに松本~渚間でも運転再開。

前方には、北アルプスの山々



渚(なぎさ)駅


駅名標のデザインにもなっている上高地線のイメージキャラクター「渕東なぎさ」の名前は、この駅と渕東駅が由来。




奈良井川を渡る。

奈良井川橋梁

奈良井川は、この先で梓川と合流し、犀川(さいがわ)と名を変える。





信濃荒井(しなのあらい)駅





アルピコ交通上高地線の車窓

住宅街からだんだん田園風景に変わってくる。




大庭(おおにわ)駅





晴れ渡った松本盆地

雪を抱いた、早春の北アルプスの高峰




下新(しもにい)駅









北新・松本大学前(きたにい・まつもとだいがくまえ)駅

平日は乗車券の委託販売が行われている。




新村(にいむら)駅
アルピコ交通上高地線で数少ない有人駅。ただし窓口営時間は7時20分〜15時05分の間。

引退が進む3000形(元・京王井の頭線3000系)の標準色電車とすれ違い。※この3000形3007号編成は、 2024年(令和6年)3月11日(月)に廃車



駅に隣接して車両基地(新村車両所)がある。

車両基地ではちょうど事前予約制の撮影会が実施されていた。




車両基地で保存されている凸型電気機関車の「ED301」

この古典電気機関車「ED22 3」は、信濃鉄道(現・JR東日本大糸線松本〜信濃大町間)1形電気機関車として、1927年(昭和2年)にアメリカから輸入された直流用電気機関車。
信濃鉄道の国有化に伴い、国鉄(当時は鉄道省)へ移籍し、ED22形に改番。
1956年(昭和31年)に廃車となり、一時岳南鉄道に貸出された後、西武鉄道に譲渡され「A1形A1」となった。
1960年(昭和35年)8月に松本電気鉄道(現・アルピコ交通)に譲渡され、ED30形ED301と改番。松本電鉄では、構内入換、工事、除雪用として活躍。
2005年(平成17年)9月に除籍され、ここ新村駅にて静態保存されている。

アルピコ交通(松本電鉄)では、従来の3000形(元・京王電鉄井の頭線3000系)電車が、新しい20100形(元・東武鉄道より20000系)電車に置換えが進む。





新村駅を過ぎると、車窓に長閑な風景が広がる。







三溝(さみぞ)駅








森口(もりぐち)駅













下島(しもじま)駅






山々が近づいてくる。

列車は松本盆地を過ぎ、梓川(あずさがわ)の河岸段丘上を走る。




波田(はた)駅


波多駅は有人駅











渕東(えんどう)駅








北アルプス飛騨山脈の槍ヶ岳に源を発する梓川(あずさがわ)に沿って走る。


野麦街道に並行して走る。




10時40分、終点の新島々(しんしましま)駅到着




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※2023年(令和5年)3月上旬