運用離脱・JR相模線専用205系500番台電車
神奈川県を走るJR相模線(茅ヶ崎〜橋本間33.3km)で約30年に渡り活躍してきた205系500番台電車は、2021年(令和3年)11月18日(木)から新型E131系500番台電車に順次置換え開始。
2022年(令和4年)2月25日(金)をもって205系500番台は全車運用を離脱した。(国府津車両センターに留置)
運用離脱前の相模線205系500番台
橋本(はしもと)駅のJR相模線ホーム
12時14分発、橋本始発茅ヶ崎行き上り普通列車
隣にはJR横浜線
R11編成
JR相模線は1時間に2〜4本運行の都市近郊のローカル線。205系500番台の4両編成。
茅ヶ崎行き
相模線の起点駅は茅ヶ崎で、終点駅は橋本になる。
したがって橋本発は「上り」列車
行先表示幕
茅ヶ崎方先頭車は1号車「クハ205-511」
相模線205系500番台車は、1991年(平成3年)全線電化の際にデビュー。
約31年間、相模線専用車両として活躍。
2号車「モハ205-511」
3号車「モハ204-511」
両開きの4扉
車端部
4号車「クハ204-511」
車両所属略号は「横コツ」
JR東日本横浜支社国府津車両センター所属
JR相模線の歴史
JR相模線は、1921年(大正10年)9月28日開通。
前身の相模鉄道が相模川の砂利輸送目的で、茅ヶ崎駅〜寒川駅間などで開業(※構内側線扱いながら寒川駅から先、川寒川駅(現在の寒川町一之宮地区にある川とのふれあい公園・相模川河畔広場付近)まで線路が延びていた)。
1922年(大正11年)5月10日には、砂利支線(貨物線・後の西寒川支線)寒川駅〜四之宮駅間が開業。
1931年(昭和6年)に現在と同じ茅ヶ崎駅〜橋本駅間全通。
1944年(昭和19年)国に買収。
1984年(昭和59年)3月31日には西寒川支線(寒川駅〜西寒川駅1.5km)廃止。
1987年(昭和62年)JR東日本へ移管。
1991年(平成3年)全線電化され、キハ30・35形通勤型気動車から205系500番台通勤型電車に置き換え。
2021年(令和3年)9月28日には開業100年を迎える。電化開業30年の年でもあった。
2021年(令和3年)11月18日からは新型E131系500番台通勤型電車の運行を順次開始し、2022年(令和4年)2月25日(金)をもって205系500番台は全車運用離脱した。
2022年(令和4年)3月12日(土)JRダイヤ改正をもって、相模線はワンマン化を開始するとともに、朝夕のJR横浜線橋本駅〜八王子駅間乗入れ(朝夕上下各3本)を取りやめる。
205系500番台車両探索
折返し列車が橋本駅に到着。
12時39分橋本始発茅ヶ崎行き普通列車。
R13編成
相模線専用の205系500番台電車は、他の205系電車と前面形状が大きく異なる。
客室は、4扉で座席はロングシート
側窓は一段下降式の開閉窓
戸袋は省略
ドア開閉はデビュー当時から半自動式。これは全線単線の相模線が、各駅で列車交換のため数分間停車する際、ドア開けっ放しで冷暖房効率が下がらないようにするもの。
吊り革は丸形
側窓には、引っ掛け式のロールカーテンの日除けが付いている。
3号車「モハ204-513」
2号車「モハ205-513」
相模線の旅
橋本駅を12時14分に発車した茅ヶ崎行き普通列車は、相模川に沿って南下する。
海老名(えびな)駅
かつてJR相模線は、海老名の街を素通りしていたが、海老名市がベッドタウン化すると、小田急電鉄や相模鉄道との乗換えの利便性向上等のため、後に海老名駅が設置された。
現在は、茅ヶ崎駅〜海老名駅間の折返し列車が、何本か設定されている。
倉見(くらみ)駅
E131系車内から見た205系電車
倉見駅のすぐそばを東海道新幹線がクロスする。新幹線の相模川橋梁が程近い。
寒川(さむかわ)駅に到着
かつては、この駅から西寒川支線(寒川駅〜西寒川駅)が分岐していたが、国鉄時代に廃止された。
E131系500番台電車(右)が到着。新旧車両どうしの交換。
新型のE131系500番台電車(4両編成)は、12編成導入予定
E131系500番台電車の橋本行き
寒川神社へ
寒川の街には、まだ田畑が残る。
寒川神社の一の鳥居
11月の紅葉と木洩れ日
相模國一之宮「寒川神社」
三の鳥居と神池橋(太鼓橋)
木々が生い茂る参道
重層式の「神門」。毎年新年には「迎春ねぶた」が掲げられる。
総桧造りの「御社殿」
御神木は2本の杉
寒川神社は、全国唯一の八方除の守護神として約1600年の歴史を持つ神社。
神社の駐車場敷地内に2013年(平成25年)12月にオープンした土産売り場とカフェ「鎮守の杜Koyo」
寒川神社参集殿(結婚式場等)の建物内に常時飾られている「迎春ねぶた」の一部。
ちなみに、寒川神社の最寄駅は、JR相模線・寒川駅ではなく隣の宮山(みややま)駅。
寒川神社近くの「さむかわひまわり畑」
11月のひまわり
梶原景時ゆかりの地、寒川町
(2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場)
ハート型に並ぶひまわり
寒川駅へ
橋上駅舎からホームを見下ろす。正面には丹沢山地。
発車を待つ下り橋本行き205系電車
茅ヶ崎(ちがさき)駅
E131系500番台電車
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