夏草薫る鉄道の旅 古豪ひたちなかキハ20系 & 鹿島臨海鉄道へ【茨城県のローカル気動車旅 3】 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回ブログの続き)

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(ひたちなか海浜鉄道キハ2000形、元 留萌鉄道車、現在は引退し阿字ヶ浦駅で留置)




※撮影日:2018年(平成30年)6月23日(土)
※スマートフォン撮影





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ひたちなか海浜鉄道 湊(みなと)線の終着駅・阿字ヶ浦駅

この日特別運行されたキハ20 5は、折返し、阿字ヶ浦始発・勝田行きに。


この先、行き止まりの終着駅・阿字ヶ浦


蒸気機関車時代の遺構。古い給水塔。



古豪気動車 キハ20 5
阿字ヶ浦(あじがうら)駅 午前10時10分発車



ホームが大きくカーブを描く磯崎駅



農業が盛んな茨城県


広大な畑の中を快走



日本で数少なくなった下段窓の開く昭和時代製造の古参車両



平磯駅、殿山駅を過ぎ、


住宅街の中を右にカーブすると那珂湊駅





ひたちなか海浜鉄道の拠点駅
那珂湊(なかみなと)駅には、午前10時21分到着


ホームの横には、那珂湊機関区




下り列車(阿字ヶ浦行き キハ11形)が到着


機関区には、キハ11形(元 JR東海、元 東海交通事業車)のほか、ミキ300形(元 三木鉄道車)、キハ3710形(茨城交通時代の自社発注車)など様々な車両を留置




キハ11形気動車




朱色に塗られた旧型気動車キハ20 429(左側)
(現在は廃車)
朱色のキハ20 429。
国鉄で廃車になったキハ20系気動車を鹿島臨海鉄道に譲渡しキハ2001へ(このとき前照灯・尾灯を角型に一体化改造)。
その後、当時の茨城交通(現在のひたちなか海浜鉄道)へ再譲渡され、キハ203号として活躍。今は廃車になり、朱色の首都圏色に塗装され機関区に留置。




奥には、
1960年(昭和35年)新潟鐵工所製の日本初のステンレス製気動車ケハ600形(ケハ601)の廃車体を保存
ケハ600形ステンレス製気動車は、かつて茨城交通を象徴したステンレス製気動車。海辺に近いため錆びに強いステンレス製に。正面は湘南型窓。1963年(昭和38年)までは国鉄の水戸駅までの直通運転にも使用されていた気動車。
1992年(平成4年)に廃車され、車体だけ残し機関区で倉庫として活用。
現在は「おらが湊鉄道応援団」が整備し、ミニ鉄道博物館「ギラリー601」として活用。




那珂湊駅を出ると、車窓は田園風景に。



2014年(平成26年)に新たに開業した、高田の鉄橋駅を過ぎると、
中丸川橋梁(通称:この辺りの旧地名である「高田」の鉄橋)を渡る。



田園の中の小さな踏切





田園の中にある中根駅

秘境感ただよう無人駅

駅ホームの待合所


沿線の生徒などが花壇を整備




下段窓を開けると夏草の匂い


田園から森の中へ。






金上駅





日工前駅を過ぎ、


終点の勝田(かつた)駅 午前10時37分到着

日本で唯一残存する元・国鉄のキハ20系列キハ20形営業車、キハ20 5


キハ20系列の姉妹車両であるキハ52形は、千葉県のいすみ鉄道に1両残存

昭和40年 帝国車輌製造の旧型気動車キハ20 5




ひたちなか海浜鉄道は勝田駅1番線ホームに発着。
左隣はJR常磐線ホームでE531系電車が停車中。奥にはJR特急ひたち・ときわ号用E657系の姿も。
国鉄時代の旧型気動車と、JRの新型電車が出合う駅



キハ205は、
折返し午前10時43分発の阿字ヶ浦行きに。



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JR常磐線で、勝田駅から水戸駅に移動



第三セクター鉄道
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線
鹿島臨海鉄道は、鹿島臨海工業地帯への貨物輸送のため、1969年(昭和44年)、国鉄・茨城県・進出企業の出資による貨物専用鉄道(臨海鉄道)として設立。

一時期、成田空港への航空機燃料の暫定輸送に対する地元への見返りとして鹿島臨港線の北鹿島~鹿島港南間で旅客営業を行ったが、乗客が非常に少なく航空機燃料暫定輸送終了(パイプライン化)と同時に同区間の旅客営業は廃止、再び貨物専用鉄道に。

1984年(昭和59年)、日本鉄道建設公団建設線である鹿島線北鹿島駅(現在の鹿島サッカースタジアム駅)~水戸間を引き受けることになり、大洗鹿島線として再び旅客営業を担い、今に至ります。




鹿島臨海鉄道 6000形気動車



6000形気動車は、1985年(昭和60年)から日本車輌と新潟鐵工所で製造された両運転台・セミクロスシートの気動車。

ディーゼルエンジンは国鉄(JR)キハ37系に準じたものですが、キハ37系はその後エンジンを換装したため、鹿島臨海鉄道キハ6000形が日本の気動車で唯一縦形(直立シリンダー)直噴エンジンDMF13形を搭載する形式。

最近は老朽化により故障が頻発するようになり、新型の8000形気動車(3扉、ロングシート車)に置換え開始。






正午発の水戸発・鹿島神宮行き(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・JR鹿島線経由)に乗車




乗車した列車は、アニメ「ガールズ&パンツァー」のラッピング車両2号車

下段窓が開き、転換クロスシートを装備するセミクロスシート車両





幕式の正面行先表示




乗降用ドアは片開き、車両前後の2箇所に設置、ステップ付き。


運転台


6000形6018号車



車内はセミクロスシートで、クロスシート部は転換クロスシート。
車端部には便所を設置

和式便所

便所内の内開き窓

便所内の手洗器

便所内の扉の鍵

乗務員室用扉



キハ6000形気動車は冷房車ですが、扇風機も設置



鹿島神宮駅に向け、間もなく発車




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(続く)