JR常磐線の特急ひたち号で、
茨城県ひたちなか市に位置する
勝田(かつた)駅へ。
勝田駅ホームの1番線は、
ひたちなか海浜鉄道
湊(みなと)線乗り場
かつてはローカル私鉄の茨城交通・湊線でしたが、茨城交通が同線廃止を表明したため、
現在は第三セクター化され、ひたちなか海浜鉄道・湊線として再出発
JR勝田駅改札内の1番線ホーム入口には、JRからひたちなか海浜鉄道乗換用の小さな出札窓口。
１日フリー切符(大人900円)などはこの場所で発売。
行き止まりの勝田駅1番線
ひたちなか海浜鉄道専用の1番線ホームはJRホームとは柵で隔てられています。
隣接するJRホームより一段低くなっているため、柵で隔てられている部分に段差があります。
ひたちなか海浜鉄道・湊線
勝田始発・阿字ヶ浦行きが入線
この車両はキハ11形気動車。
キハ11形はJR東海及び東海交通事業の中古車両キハ11形を購入したもの。
このキハ11-6は元 東海事業交通の気動車
車内はクロスシートとロングシートを配置
平成5年新潟鐵工で製造された車両
車内の湊線路線図。駅数は10。
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阿字ヶ浦行きは、
勝田(かつた)駅 午前8時42分に発車
後方展望。
左のJR常磐線との連絡線路がありますが、現在JRからの乗入れ列車はありません。
かつてJRが国鉄だった時代には、上野駅(東京都)から阿字ヶ浦駅まで直通する臨時海水浴列車などが乗り入れていました。
JR常磐線から、進行方向右へ逸れていきます。
日工前(にっこうまえ)駅
日工前駅は、すぐ近くに日立工機の工場があります。
次の金上(かねあげ)駅は、列車交換ができる駅
単線のひたちなか海浜鉄道 湊線
緑生い茂る森の中を通り抜け、
森と田園の風景
この辺りはローカル風情が満載
訪れる人が多い無人駅
中根(なかね)駅
ホームには花壇が整備
風情ある無人駅の中根駅
首都圏の秘境駅
夏草生い茂る車窓
一面の田園風景
中丸川橋梁(通称：この辺りの旧地名である「高田」の鉄橋)を渡ると、
2014年(平成26年)に新たに開業した、
高田の鉄橋(たかだのてっきょう)駅
そして、間もなくひたちなか海浜鉄道の拠点駅・那珂湊駅
ひたちなか海浜鉄道・湊(みなと)機関区の横を走行。
機関区には、数多くの魅力ある現役車両や廃車体が留置。
朱色に塗られた旧型気動車キハ20 429(現在は廃車)。
国鉄で廃車になったキハ20系気動車が鹿島臨海鉄道に譲渡されキハ2001へ(このとき前照灯・尾灯を角型に一体化し異色の存在に)。
その後、当時の茨城交通へ再譲渡され、キハ203号として活躍し、今は廃車に。
現役のキハ11形気動車(元・JR東海及び元・東海事業交通キハ11形)
既に車籍はない無蓋貨車トラ1形(元・東武鉄道トラ1形)。
今も現役の予備車キハ205(左)と、
右の車庫内には、廃線になった三木鉄道(兵庫県)から譲渡されたミキ300形気動車。三木鉄道時代の塗装のまま現在も活躍。
ホームで発車を待つ、上り・勝田行きキハ37100形(キハ3710形の改良型)。
アニマルトレインのラッピングが施されていますが、アニマルトレインとしての運行を終え、近々塗装変更予定。
那珂湊(なかみなと)駅 午前8時56分着
ここで下車
阿字ヶ浦行きキハ11形気動車は行先板(サボ)を掲出
ホームの奥には湊機関区
列車は3分間の停車の後、阿字ヶ浦に向け走り去っていきました。
那珂湊駅ホームから湊機関区を望む。
右からキハ3710形、ミキ300形、予備車のキハ205。これら全て現役車。
色褪せた感じのキハ20系旧型気動車
昔懐かしくカラカラと鳴るDMH17ディーゼルエンジン音
この日は、予備車であるこのキハ20系旧型気動車(キハ205)の特別運行の日
(※2018年(平成30年)7月と8月にも特別運行予定)
日本で今も営業運転を行うキハ20系列気動車は、
いすみ鉄道のキハ52と、ここ、ひたちなか海浜鉄道のキハ205の、2両のみ。
今では大変貴重な形状のドア。
足元に明かり取り窓付きのプレスドア。
ずらりと並ぶ窓
真ん中の排気管が上下に通る場所だけ、窓と窓の間隔が少し広め(行先板が掲げられている部分)
貴重な行先板(サボ)
床下には懐かしい音のDMH17エンジンが現役
オレンジ色のキハ11形気動車の右側に、ちらっと茨城交通時代の名車、日本初のステンレス製気動車・ケハ600形の車体が見えました。
駅構内や機関区には様々な車両が留置
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(続く)