近年、世界的に話題になることが多いという、
デンマークのことば、
「ヒュッゲ」(HYGGE)
デンマーク人が大切にしているという
時間の過ごし方や心の持ち方
そんな状態を表したことば。
人と人との交流に関することをも含んで、
ゆっくり、ほっこりするひととき、在り方、、、
とでも言ったらいいのかなと私は解釈しています。
正確に直訳できる英語のワードなどは
ないのだそう。
これを知ったとき、うーむ、へ~、ビックリ、
と思った私でした。
ことばがある、しょっちゅう会話に出てくる
ということは、
そこをとても大切にしている、意識している
ということですもんね。
国全体のベースにそういう思いが流れている
ということか、、と。
(↑学校の校舎の中)
今回の1週間のプログラム中、
「ヒュッゲ」に加えてもうひとつ、
よく聴いた、デンマーク語のことば。
「TRIVSEL」
上手く発音を聴きとれず再現むずかしく、、
私たちは「ん? トゥース??」って言い合ったり
していたのですが。
通訳 兼、ガイド 兼、スゴ腕コーディネーター 兼、
様々な人と人、世界と世界を繋ぐお仕事をされているSoren(ソーレン)さんは、
このことばを、例えば、
「心地よく、快適に、問題なく、暮らすこと」
というふうに訳してくださったりしていました。
とにかく今回、要所要所に出てくるワード
なのでした。
辞書的に調べると「幸福」と出るのですが、
上記のような、心地よく、、、
という意味合いが強いのでしょうね。
心地よくあることへのあくなき追求といいますか、
それを中心に据えている感が伝わってきます。
(↑学校の校舎)
「子供の自由時間」というテーマにおいても、
それ(心地よくあること)を一番に思っている
のか~!!という驚きがありました。
何を驚いたかって、、、
もちろんそれって当然よくわかる
誰でも賛成できちゃいそうなスローガン
なのですが、
今の日本に居て、同じように大手を振って
安心して言い切れるかどうかって、
時として自分にも若干反省もあるなあって
思ったんです。
心地よくあることを追求?
え? どんな時でも? どんな子でも?
どんなことをしようと?
どんなことが起きようと?
っていうおそれとでも言いましょうか。
何かの目的、目標のために、何かを成す為、
ならば、
少しくらい苦しくったって~、
いやもしかして敢えて苦しみの中でこそ(?)と
耐えたり我慢したり歯をくいしばったり
はたまた何かはみ出しでもしちゃったら、
もしかして罰せられたり、だったりして、、
ではない方向ということですよね。
とにかく心地よくある状態でなきゃ
よきものは生まれないでしょう、
そんなの当然でしょう、というスタンス。
生まれながらの佳き存在を信頼して尊重している
と言ったら良く言い過ぎなのかなあ。
凄いなあと思いつつ
少しだけたじろぐ自分も感じています。
心地よくある場や状況をまもることによって
花開いていくのだというのを信頼すること。
信頼するのって
自分と向き合わなきゃだからなー。
花開くというのは、必ずしも目立つ何かを成す
こととも限らないとも思えます。
(↑屋上スペース)
【デンマーク スタディツアー体験記】目次・リンク集
【2019.8.26 デンマーク放課後活動訪問】
① 木漏れ日
② 豊富な設備 と 自由にの意味
③ おやつ? ルール? 人づきあい?
④ ヒュッゲ と TRIVSEL と 信頼(この記事)
⑤ 少しブレイクしますが思い出語り
⑥ いちばん大事なのは。そしてペタゴーって?
⑦ 心地よさをいちばんに