こんにちは、兼業トレーダーのTAKUです。
今回は、アメリカの経済指標の中でも特に注目される「ISM製造業景況指数（ISM Manufacturing PMI）」と「ISM非製造業景況指数（ISM Services PMI）」について解説します。
FX（ドル円）や株式市場（株価）では、これらの指標の発表直後に相場が大きく動くこともあるため、投資家にとって見逃せない重要なデータです。
僕の個人的な見解ですが、米国雇用統計や米国消費者物価指数（CPI）と比べると、市場への影響はやや小さい印象です。
とは言え、"注目度の高い経済指標"には変わりありませんので、初心者の方でも理解できるように、ポイントをわかりやすく整理していきます。
ISM景況指数とは？
ISMとは「Institute for Supply Management（全米供給管理協会）」の略で、
アメリカ国内の企業の購買担当者（PMI：Purchasing Managers Index）にアンケートを行い、景気の現状と先行きを調査したものです。
指数は「50」を分岐点として、
-
50以上 → 景気拡大（ポジティブ）
-
50未満 → 景気後退（ネガティブ）
と判断されます。
ISM製造業景況指数（ISM Manufacturing PMI）
アメリカの製造業300社以上を対象に調査される指標です。
発表は"毎月第1営業日（日本時間で22時～23時頃）"に行われます。
注目される項目は：
-
新規受注
-
雇用
-
生産
-
在庫
-
入荷遅延
これらの結果をもとに指数が算出され、製造業の動向を反映します。
🔹FXトレーダー視点
製造業は景気の先行指標とされるため、強い結果が出ると
→ 「米景気が強い → 利上げ観測 → ドル高」
の流れになりやすい傾向があります。
ISM非製造業景況指数（ISM Services PMI）
こちらはアメリカ経済の7割以上を占めるサービス業を対象にした指標です。
（小売・金融・運輸・医療・教育など幅広い分野を含む）
発表は"毎月第3営業日（日本時間で23時頃）"。
注目される項目は：
-
新規受注
-
雇用
-
価格
-
事業活動（売上）
🔹FXトレーダー視点
アメリカではサービス業の比重が高いため、
非製造業が弱いと「米景気鈍化懸念 → 利下げ観測 → ドル安」となるケースも多いです。
ISM製造業景況指数と非製造業景況指数の違いまとめ
投資家がチェックすべきポイント
-
「予想」と「結果」の乖離
→ 予想より強いとドル高、弱いとドル安に動きやすい。 -
「新規受注」や「雇用」項目
→ FRBの金融政策にも影響する要素。特に雇用の動きは注目。 -
「50」を境にトレンド転換の可能性
→ 連続して50を下回ると、景気後退懸念としてリスクオフの流れに。
まとめ
ISM指数は、
-
景気の「現状」と「先行き」を同時に測れる
-
FRBの金利政策に影響を与える
-
為替・株・債券すべての市場が注目
という点で、まさに"相場の温度計"ともいえる指標です。
米国雇用統計、米国消費者物価指数（CPI）と並んで、毎月のチェックを欠かさないようにしましょう。
それでは
最後まで見ていただきありがとうございます。
📘 このシリーズ「投資に役立つ話をしよう」では、
FXや株式などの投資の世界で生き抜くために欠かせない
「テクニカル分析（チャートの見方）」や「ファンダメンタルズ分析（経済指標や要人発言）」を、
初心者トレーダーやこれから投資を始めたい方にもわかりやすく解説しています。
実際にサラリーマンとして働きながらトレードを行う僕・兼業トレーダーTAKUのリアルな視点で、
“投資に役立つ知識を身につける”をテーマに情報発信しています。
このシリーズに関しての質問やご相談などのお問い合わせは、アメブロのメッセージ機能（DM）より気軽にご連絡ください。
兼業トレーダーTAKUのFX情報はInstagramでも発信中！
FX（ドル円）相場の環境認識やタメになる情報をInstagramでも更新しています！
👉 フォローはこちらから👇
🔗 @kengyou_trader_taku
（※アメブロから来てくださった方はDMで「ブログ見ました！」と送ってもらえると嬉しいです！）
兼業トレーダーTAKUおすすめ記事
👉「兼業トレーダーTAKU FX情報発信ブログ」では
☑FXトレードに欠かせないドル円チャートの環境認識
☑毎日の経済指標の情報
☑FXや投資に関する考え方
を特にサラリーマン（兼業）の人や初心者トレーダーの人が見やすいよう作成しています。
また、上記以外の記事も投稿しています！
是非、チェックしてみてください！
☑「注目度の高い経済指標一覧」
↓下記リンクまたは画像から確認できます。↓
