濃州堂の居合刀(模擬刀)初伝 | KEN五島の写真家ブログ KenGoshima Photography                  建築写真・航空機・野鳥・夜景空撮・炭鉱遺産etc.

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札幌圏を中心に、建築写真・航空機・野鳥・夜景空撮・炭鉱遺産などの撮影に取り組んでいる写真家です。 My main candidates for photography are an industrial heritage,scenery,construction, etc.

前回ふた振りの日本刀と共に居合刀(模擬刀)を掲載しましたが、

もう少し詳しく記載をしたいと思います。

この居合刀は濃州堂という岐阜県の居合刀メーカーのもので、

もっとも簡易な初伝のものをお願いし、柄糸をあずき、鞘を茶石目に

最低限のオーダーをかけています。なるべく重ねの厚い真剣に近い重さとなるように

したかったですが、厚口刀身をセレクトして2尺4寸で約900グラム、

振っていてやや軽く感じます。真剣とほぼ同じ1100グラム前後になる居合刀を

製作するメーカーもあるようで、その辺りは勉強不足でした。

武道は得物に体を合わせるのも鍛錬だと思うので、通常の鍛え方をしている真剣よりも

軽い居合刀には、やや疑問を感じるところはありました。

 

通常、居合道や抜刀道をされる方が使用される居合刀ですが、樋が入った居合刀は

正しい刃筋で振った時の音、ずれている時の音が異なり、正しい刃筋を意識するのに

大変役立つと感じています。竹刀や木刀でも刃筋を意識してはいるのですが、

やはり原型である日本刀の薄い形状に樋が入っていると、空気を切る音の微妙な差で

良し悪しが分かるのが良いと思いました。真剣の場合、曲がりやすいようであるということ、

曲がった時に直すことが難しいこと、また刀身の鉄の表情が見えなくなってしまうことから、

個人的には好んでいないところがあります。

 

私が素振りで居合刀を使用するのは、上段片手素振りのほか、抜き打ち等試し斬りで行う動きです。

竹刀は上段用に柄革をかなり長くしていまして約37センチあり、先生方には「異形の竹刀」と

呼ばれたりすることもあります。長い柄に慣れているので、居合刀も長めの8寸5分にしました。

手にしてみると、9分で良かったと感じています。

上段片手素振りの際は、少しでも刃筋が乱れると音が鳴らなかったり変だったりします。

正中線を拳が通る、ごく狭い範囲での鋭い打ちを出さないと鳴らないことが分かり、そこを

重点的に素振りしています。普段の上段の構えの時よりもかなり拳の幅が狭いですが、

刀の場合、この方が振りやすいかもしれません。また、柄糸に指がかかるので、竹刀や

木刀よりも振りやすいです。

居合刀 濃州堂 初伝 ken五島

 

 

中段や八相に構える時、刀では竹刀と異なり柄頭を握りません。刀身の根本である茎(なかご)が

柄頭までは伸びていないので、柄頭を持つと柄が破損したりする場合もあるようです。

竹刀よりもかなり拳の幅が狭くなっています。

居合刀 濃州堂 初伝 ken五島

 

 

正式ではないと思いますが、拳をくっつける握り方もあるようです。試し斬りの際に試してみましたが、

この方が通常の握り方よりも斬りやすく感じることもありました。小回りがきく握り方のようです。

居合刀 濃州堂 初伝 ken五島

Z50 NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR