カミセンのランバダ 最終話 愛を捧ぐ | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

ゆかりは、まだ時々、ポロっと俺のことを先生と呼ぶ。

でも、愛し合ってる最中にそう呼ばれるのは、抵抗を感じた。


ゆかりの口から手を離すと、たしなめたのに、珍しくゆかりが、


「だって…ぇ…っ…」


って喘ぎながら反論しようとするから、


「だってじゃねーよ」


ってもうこれ以上口を聞けないように、スパートをかけた。


言葉にならないゆかりの声。


熱く溶けていく体。


何につけ控えめなゆかりが、恥ずかしさを手放し、俺に抱かれて大胆に燃え上がる。

その声も、表情も、体も…生き生きと輝きを増していく。


そんなゆかりが愛しくてたまらなかった。


飛行機事故の後、12ヶ月間、どれだけこっちから愛を伝えても、ゆかりには届かなかった。


どんなに思いを込めて話しかけても


どんなに愛しいと思って触れても


何の反応も示してくれなかったゆかり…。


あの日々があったから、尚さら今のゆかりが愛しくて…。


ゆかりには

愛は絶対じゃないとか
俺が誰かを好きになったら…とか

そんな余計なこと考えられないくらい

俺の愛に溺れていてほしい。



俺に揺らされながら、


「…健ちゃん…すき…っ…」


って、胸に触れている俺の手をギュッと掴む。


ゆかりの固く閉じた目の睫毛が、震えている。

眉をひそめて、熱い息を途切れ途切れに吐きながら、俺の手を握り締める手に力がこもる。


ゆかりがすごく俺を感じてるのがわかる。


そして、俺はそんなゆかりに導かれていく。


ゆかりの耳に唇を寄せて、


「俺も…大好きだよ…」


って低く囁く。




ゆかりを導いて


ゆかりに導かれて


俺は


身体中の熱が出口を求めて
一箇所に集まってくるのを感じる


どんどん高まっていく愛が
ゆかりを求める



「…ゆかり…ぃ…っ…」


思わず漏れた声とともに


俺は、持ちきれない愛を


ゆかりの中に溢れ出させた。



fin.



カミセンのあとのふたりとランバダどこいった?笑


※ちなみに、ふたりの12ヶ月は、こちら。