深夜の騒動 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

日付が変わろうかという時刻に変な音がしていることに気が付きました。

 

息子が非常ベルじゃないかと言うので、恐る恐る玄関を開けてみると、

 

共用廊下に非常ベルが鳴り響いていました。

 

左右を見ましたが、火の出ている様子はなし。

 

匂いを確認しましたが焦げ臭い匂いはなし。

 

みんな寝支度をしていたので、慌てて着替え、

 

貴重品や非常時に持ち出すものを玄関先においてから外に出てみました。

 

老婦人が住んでいたお隣の部屋からも男女の住人が顔を出し、

 

「なんでしょうね?」と聞かれましたが、私も分かりません。

 

引っ越しのご挨拶もなかったので、初対面の方。

 

「分かりませんね」と答えると、

 

男性が消防署に通報すると言うのでお任せしました。

 

 

私ができる事と言えば、非常階段のドアの鍵を開けてから、

 

1階まで降りて、マンションの周囲を見回ることくらい。

 

夫と共に下りて見回りましたが、火や煙は確認できませんでした。

 

自分の階に戻ると、別の部屋の方たちも廊下に出てきていたので、

 

火事ではなさそうだと伝えました。

 

隣家の男性も通報して下さったと話して下さいました。

 

廊下に出ている人を確認するし、我が家のあの謎の隣人だけいません。

 

見回った時、確かに部屋の電気が点いていたのに、

 

この騒ぎでも出てこないとは、本当に謎の人たちです。

 

 

消防車が来るならオートロックが明けられなくて困るはずと思い、

 

念のためエレベーターは使わずに再び非常階段で1階へ。

 

着いてすぐにサイレンが聞こえてきました。

別の階の方たちも数人、エントランスまで下りてきていて、

 

消防隊員の方にいきなり「これ何ですか?」と聞く人もいました。

 

いや、着いたばっかりで分かるわけないじゃない笑い泣き

 

 

「通報した人ですか?」と聞かれたので、通報した人は隣人の男性で、

 

夫と共に外観から見てみたが火も煙も見えないことを伝えました。

 

隊員の方には非常階段から各階を見回るように指示が出されていましたが、

 

うちのマンションは非常階段の出口にドアがなく、

 

入り方を知っていれば誰でも外部から入れしまうため、

 

各階のドアを内側から常に施錠してあることを説明しました。

 

「えっ!?」と絶句する隊長さん。

 

ここにいる人の住んでいる階は開いているのかと聞かれたので、

 

私の階と3階上は開けたとわかりましたが、

 

ほかの方は非常階段ではなく、エレベーターで折りてきたため、

 

非常階段のドアの鍵は開けていないとのこと。

 

隊長さんに

 

「火災の可能性がある時はエレベーターは使わないで下さい」とさりげなく注意され、

 

ぶんむくれる男性もいましたが、私より年上に見える方だったので、

 

分かるだろうに…と密かに思ってしまいました。

 

注意されたことが面白くなかったのかしら。

 

結局、非常階段から各階を確認に行くことにし、

 

ドアの開いていない階は、エントランスにいる隊員の方がインターフォンを押して、

 

その階の方に開けて頂くことしたようです。

 

結局、火災ではなく一安心。

 

しかし、誤報だったのか、誰かが非常ベルを押してしまったのかは分かりませんでした。

 

部屋に戻ろうと思いましたが、非常ベルは鳴りやみません。

 

非常ベルを止めるためには管理人室に入らないとダメだと言われました。

 

隊長さんに「ここの管理人さんは?」と聞かれたので、

 

「少し離れたマンションに住んでいるはずです」と答えました。

 

ただ、私も部屋番号などは知りませんし、連絡が取れないかとと言われましたが、

 

電話番号等も知りません。

 

管理会社は営業時間外は電話に出ませんし、メンテナンスを請け負っている会社も、

 

既に午前0時をすぎた今は、閉まっていて無人のはず。

 

何よりも、夜間の連絡先を誰も知らないことに、

 

この時になって初めて気が付きました。

 

消防の方たちも、「どうしようか…」と困っていたので、

 

大家さんの家を知っていることをお話しました。

 

「ここの鍵持ってますか?」と聞かれたので、それは分からないと答えると、

 

とりあえず行ってみると言うので場所を教えました。

 

それほど複雑な道のりではないのですが、分からなそう。

 

仕方がないので、若い隊員の方に「案内しましょうか?」と提案すると、

 

「お願いします!」と言うので、小走りで大家さん宅へ。

 

ド深夜に軽い消防隊員の方と軽いジョギングをするなんて思っていなかったなぁ。

 

大家さんは大家さんでド深夜の東京消防庁の訪問に驚いたらしく、

 

かなり不機嫌な声が返って来て、

 

「なんでうちが行かなきゃならないの。管理会社に全部任せているから」

 

と押し問答が始まったので、隊員の方に軽く挨拶だけして引き上げました。

 

エントランスにいた隊長さんにも、隊員の方を案内したものの、

 

大家さんと揉めているので先に帰って来てしてまったことを謝り、

 

部屋番号を告げて部屋に戻りました。

 

それから15分くらい経って、やっと非常ベルが止みました。

 

でも、それから1時間以上、消防車がずっとマンションの前に止まっていました。

 

隊員の方、ありがとうございました。

 

 

翌日、管理人さんに会いましたが、

 

結局、非常ベルが鳴った原因は分からないようでした。

 

そして消防から指導があったようで、

 

エントランスに休日と深夜の緊急連絡先が貼り出されました。

 

ついでに供用廊下に置いてある大きな荷物や自転車を

 

即日撤去するように指導があったという貼り紙も貼られました。

 

それも大切ですが、非常階段のドアをなんとかしてほしいものです。

 

 

ちなみにあの謎の隣人。

 

隊員の方がいくらインターフォンを押しても出て来なかったそうです。

 

安否確認の際に在宅しているのか聞かれたのですが、

 

生活音はしていたし、外から見回った時に電気が点いていたからいるんじゃないですか?

 

とか言えませんでした。

 

驚いたのは謎の隣人もそうですが、あれだけの騒ぎだったのに、

 

一時的に避難もせず、自室にいたままの人が大勢いたことに驚きました。

 

私も誤報だとは思ったけれど、万が一ということがあるからと外に出たのですが、

 

そういう人は4軒だけでした。

 

慌てて避難したり、火事かどうかを確認する我々の方がおかしいのかな?

 

 

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