2024年1月読書記録 その1 | ゆるゆるな毎日

ゆるゆるな毎日

水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

昨年末までに父に関す手続きがほぼ片付き、

 

年始の連休中はゆっくり自宅で過ごすことができたので、

 

読書も捗りました。

 

12月中に読みたかった積み本もかなり解消。

 

図書館で借りた本や漫画も含め44冊読みました。

 

冊数が多いので、3日に分けて記録しようと思います。

 

私の覚え書きなので、興味のない方はスルーして下さいねウインク

 

 

Just Because! 鴨志田一

高校3年生の泉瑛太は銀行員の父の転勤に伴い、

 

4年ぶりに神奈川県に戻って来る。

 

既に大学に推薦入学が決まっており、

 

卒業までの3ヵ月だけ通う高校へ挨拶に訪れると、

 

中学時代の親友・相馬陽斗と、思いを寄せていた夏目美緒に再会する。

 

陽斗らの新しい人間関係なども絡み、

 

それぞれの心の動きがはがゆくも愛おしかったです。

 

少しもどかしい部分もありましたが、

 

アニメ原作なので、盛り上がりを作りたかったのかもしれないと思いました。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

スモールワールズ 一穂ミチ

不倫している夫・貴史と妊活中のモデル・美和を描いた「ネオンテトラ」。

 

離婚することになって実家に帰って来た姉・真央によって

 

生活が少しずつ変わっていく高校生の鉄二を描いた「魔王の帰還」。

 

生まれたばかりの未希の子育てが思い通りにいかず、

 

悩む瑛里子を見守りつつサポートする母・希和子を描いた「ピクニック」。

 

肩がぶつかった相手に兄を殺されてしまった深雪と、

 

その加害者である秋生との書簡のやりとりが交互に載っている「花うた」。

 

離婚後、一人暮らしをしている高校教師・慎悟の元へ訪ねて来た

 

娘・佳澄との日々を描いた「愛を適量」。

 

定時制高校へ通っている時、辞書を取りに来て知り合った

 

全日制の高校生の後輩から父の葬儀に来てほしいと連絡を受け、

 

一年ぶりに再会した2人を描いた「式日」。

 

6編に加え、あとがきに変えた掌編の「スモールパークス」が収録されています。

 

個人的には「ネオンテトラ」の展開にびっくりしましたが、

 

ほかのお話はイマイチでした。

 

お勧め度:★★★★☆ 3.5

 

 

彼女たちの売春(ワリキリ) 荻上チキ

出会い系喫茶などで出会った相手と売春を行っている女性たちに

 

直接インタビューし、

 

彼女たちが売春をする理由や社会的背景に切り込んだルポルタージュ。

 

女性たちの語りは読んでいて辛かった。

 

お勧め度:★★★★☆ 3.5

 

 

台湾のお弁当 地元っ子が作るいつもの味、見せてもらいました!

      台湾大好き編集部

台湾で働いている10人のリアルなお弁当やレシピが載っている一冊。

 

カラフルで美味しそうなお弁当の写真だけでなく、

 

お弁当を紹介してくれた方の人となりが分かる紹介文もあり、

 

また勤務先の写真や織お台所の写真などがカラフルで

 

見ているだけでも楽しい一冊。

 

日本でも手軽に買える食材や調味料に置き換えてあるレシピも

 

親切で分かりやすかったです。

 

玉子焼きには干し大根を入れている方が何人かいらっしゃったり、

 

ニンニクとお塩で炒めたブロッコリーもよく入っていたので、

 

私も作ってみようと思いました。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

100歳。今日も楽しい 達人吉沢久子 吉沢久子

100歳になった吉沢さんが日々の生活を楽しむコツを綴られているほか、

 

読者からの悩みにも答えてらっしゃいます。

 

自分のできる範囲で生活を楽しむということは、

 

年齢に関係なく、すぐにでも取り入れられることだと思いました。

 

お勧め度:★★★★ 4.0

 

 

雨に消えた向日葵 吉川英梨

小学5年の石岡葵が、雨の日の下校途中で忽然と姿を消した。

 

目撃情報も防犯カメラの映像もなく、

 

事件なのか事故なのか、家出なのかも分からない。

 

埼玉県警の奈良が、錯綜する情報に惑わされるつつも捜査を進める。

 

実際の事件の捜査や残された家族の様子を

 

間近で見ているような気持ちになる一冊でした。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

迷宮ヶ丘 三丁目 消失ゲーム 日本児童文学者協会

廣嶋玲子さんの不思議駄菓子屋、田部智子さんの消失ゲーム、

 

最上一平さんの清志郎のうろこ、楠木誠一郎さんの友情スニーカー、

 

柏葉幸子さんの七不思議の魔女の5編が収録されています。

 

ちょっと不思議で何が消えてしまうお話が集められています。

 

廣嶋玲子さんの不思議駄菓子屋は銭天堂ですね。

 

こちらも面白かったですが、

 

柏葉幸子さんの七不思議の魔女も面白かったです。

 

楽しい児童書でした。

 

お勧め度:★★★★ 4.0

 

 

右むけ、左! 青葉学園物語 吉本直志郎

原爆孤児のための施設である青葉学園に預けられている子供たちのお話。

 

一般家庭で事情のある子も入所しており、いくつかある寮のうち、

 

なつめ寮に入所している子供たちを中心に日々の生活が描かれています。

 

著者の吉本直志郎さんが11歳から18歳まで過ごした

 

広島戦災孤児育成所がモデルだそうです。

 

子供の頃、シリーズの別の本を授業の一環だったか課題図書かで読んだので、

 

一番最初のお話を数十年ぶりに読んでみました。

 

戦後の厳しい時代が垣間見え、胸が苦しくなるとともに、

 

時代が時代なので、男尊女卑が感じられたり、

 

下品な表現もかなりあって、こんな本だったのか…と驚きました。

 

お勧め度:★★★☆☆ 3.0

 

 

からさんの家 まひろの章 小路幸也

実の両親が離婚し、父に引き取られたまひろ。

 

父が再婚した女性を「お母さん」と呼んで生活して2年後、

 

事故で両親が亡くなり、継母の妹に引き取られていたが、

 

今度はその義母が結婚し、夫の転勤で札幌へ行くことになった。

 

まひるは高校卒業後は就職し、義母夫妻とは別に住むことになっていたが、

 

会社の不祥事で就職できなくなり、住むところもなくなり、

 

新しい義父の母の家へ身を寄せることになった。

 

血の繋がらない義理の祖母・伽羅の家にはスナックを経営している女性、

 

男子大学生、芸術家の男性たちが同居しており、

 

新しくやって来たまひろと彼らとの交流や生活が描かれています。

 

複雑な生い立ちのまひろですが、伽羅や同居人の話を素直に聞き入れ、

 

新しい環境での生活がゆったりと描かれています。

 

後半で大きな動きがありますが、まだお話は途中という感じ。

 

後編もあるので、続きが楽しみになる終わり方でした。

 

お勧め度:★★★★☆ 3.5

 

 

百姓貴族8 荒川弘

漫画家・荒川弘先生が、漫画家になる前、

 

実家で従事していた農業について赤裸々に綴ったエッセイ漫画の第8弾。

 

今巻も昔の話や最近の御実家のお話など盛り沢山。

 

私はアニメ12話が収録されたDVD付の特装版を購入したので、

 

新刊と合わせて楽しんでいます。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

ふしぎ駄菓子屋銭天堂 廣嶋玲子

食べた人の悩みを解決したり、願いを叶える不思議な駄菓子を売っている銭天堂。

 

幸運にも銭天堂の駄菓子を手に入れた人々のお話が5編収録されています。

 

水泳が苦手な真由美は人魚グミ。

 

怖い話で妹を怖がらせている信也は猛獣ビスケット。

 

クーラーが無くて夏の暑さで困っている美紀はホーンテッドアイス。

 

父に釣りの約束を反故にされ、鯛焼きが食べたい慶司は釣り鯛焼き。

 

努力せずに楽してカリスマ美容師になりたい典行はカリスマボンボン。

 

育児放棄気味の母を持ち、お腹を空かせている翔平と北斗兄弟はクッキングツリー。

 

その日のお宝とされる製造年が決まっている特定の硬貨を払い、

 

銭天堂で購入した人もいれば、お店から盗んでしまう人、

 

銭天堂の店主の紅子からお礼としてもらう人など、

 

色々なパターンで駄菓子を手にしますが、

 

藤子不二雄A先生の「笑ゥせぇるすまん」のように、

 

必ずしも幸せな結末が待っているわけではありません。

 

お菓子の注意書きを守らないで、大変なことになる人も…。

 

先に読んだ「迷宮ケ丘3丁目 消失ゲーム」に収録されていた

 

「不思議駄菓子屋」が面白かったので読んでみましたが、

 

大人が読んでもワクワクする楽しい児童書でした。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

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