2024年1月読書記録 その2 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

1月の読書記録、その2です。

 

就職先は海上自衛隊 女性「士官候補生」誕生 時武里帆

小説家を目指し文学部日本文学科で学んだ著者が、

 

自衛隊のパンフレットの海上自衛隊の婦人自衛官の夏服の格好良さに魅かれ、

 

自衛隊幹部候補生採用試験を受ける。

 

見事試験に合格し、幹部候補生となってからの訓練や生活が綴られています。

 

用語や習慣など、知らないことが多い上、面白いエピソードが多く、

 

一気に読んでしまいました。

 

また時武さんは子供の頃、体も弱く、カナヅチだったそうで、

 

試験前、

 

にわか仕込みでスイミングスクールで水泳を習う様子なども面白かったです。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

結婚一年生 いちばん分かりやすい結婚生活の教科書 入江久絵

結婚1年目の著者夫妻が、お金、健康、冠婚葬祭のマナー、

 

家事について、専門家に教わったことを記したエッセイ漫画。

 

例えばお金の章には、家計簿や将来の住宅購入についてや

 

子供を授かった時から大学卒業までにもらえるお金と教育資金、

 

また保険についてなど、細かく、そして具体的に記されているので、

 

分かりやすい内容になっています。

 

イラストもあるので分かりやすい一方、

 

手書きの文字があまり上手ではないので読みにくかったです。

 

また夫のとおるさんの言動が乱暴に感じる部分が多々あり、

 

亭主関白に取れてしまい、時代に即していないと思いました。

 

あなたがそう思うのなら、

 

妻に指示せずに自分でやりなさいよと突っ込んだシーンも…。

 

古い時代の本ではなく、新刊なんだけどなぁ…と思いつつ読みました。

 

お勧め度:★★★☆☆ 2.5

 

 

木曜日の子ども 重松清

14歳の晴彦を持つ香奈恵との再婚を機に、

 

旭ヶ丘の中古住宅を購入し、引っ越して来た私。

 

その町は7年前、14歳の男子中学生が給食の野菜スープに

 

ワルキューレという名前の毒物を混入し、

 

クラスメート9人を殺害した事件の舞台だった。

 

引っ越し前に不動産屋の男性に連れて行ってもらった犯人の自宅の跡地で

 

晴彦の姿を見た元隣家の婦人は、犯人の男子生徒と見間違い、騒ぎ出す。

 

そして7年前の事件の影が、私一家につきまとい始める。

 

突然、14歳の子供の父親となった私こと清水の葛藤や

 

揺れ動く心情がよく描かれていると思いました。

 

ただ、後半の人物たち、

 

特に「私」にペットボトルの水を差し出した人物が誰なのかは明かされておらず、

 

ちょっとご都合主義ではないかと思いました。

 

そういう点も含め、事件が動いて大詰めになるに従い、

 

物語の勢いと面白さが失速してしまったのが残念でした。

 

お勧め度:★★★★ 4.5

 

 

なぜ人は砂漠で溺死するのか? 高木徹也

法学者の高木徹也さんが、法医学者のこと、監察医制度のこと、

 

お風呂で死亡する人が多いこと、日常で起こりうる死について、

 

自殺の結末について、意外な死亡原因について語っています。

 

タイトルの「なぜ人は砂漠で溺死するのか?」は

 

冒頭の「はじめに」にサラッと書いてあるだけで、

 

内容は日本国内のことについてでした。

 

ただご自身の経験を語ってらっしゃるので説得力があり、

 

また分かりやすい文章でした。

 

お勧め度:★★★★ 4.0

 

 

近畿地方のある場所について 背筋

作者の背筋さんの知人であるオカルト専門誌の新人記者の小沢さんが失踪した。

 

作者は彼が失踪の前まで調べていた近畿地方の●●●●●が

 

失踪に関係しているのではないかと思い、

 

●●●●●に関係ありそうな雑誌記事やネット情報などから抜粋し、

 

友人の情報を求めようとする。

 

ランダムに雑誌記事やネットの掲示板、読者投稿などが載っており、

 

背筋さんが本当に調べたものを載せているように作られている

 

モキュメンタリー作品です。

 

徐々に形が見えてきて、色々なものが繋がっていてく様子は面白く、

 

少し変わったホラー作品になっています。

 

ただ、巻末の袋とじは要らないと思いました。

 

そしてこの作品は、近々映像化されるのではないかと思いました。

 

お勧め度:★★★★ 4.0

 

 

ゴーマニズム宣言SPECIAL愛子天皇論 小林よしのり

国民の8割以上が女性・女系天皇を容認し、議論が進んでいたにも関わらず、

 

紀子さまが悠仁さまをご懐妊された際、

 

安部晋三氏が独断で握りつぶしたことや、

 

「自称・保守」の男系継承の主張、旧宮家の子孫の一般国民が

 

皇籍を取得するよう画策している御仁の話などが詳細に書かれ、

 

どこがおかしいのか、何が間違っているのかを丁寧に説明しています。

 

またうやむやになった森友問題やアナクロ極右、

 

安部氏の支持母体の統一教会への配慮や教団の思惑、

 

雅子さまバッシングの経緯などにもページが割かれていました。

 

愛子さまが海外へ行かれた時、

 

現地のメディアが愛子さまは天皇になれない不思議を報道していましたが、

 

日本に住んでいる私も、なぜダメなのかよく理解できていなかったので、

 

この本を読むことで疑問が解消できて良かったです。

 

ただ、この本も一方の立場で描かれたものなので、

 

全部を鵜呑みにするのは危険ですが、

 

少なくとも安部氏は本当に最悪の政治家だったのだと思いました。

 

そして、上皇さまと上皇后さま、

 

天皇ご一家が抑圧されお悩みになってらっしゃる今の状況を

 

少しでも早く解消して差し上げて欲しいと思いました。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

B級裁判傍聴記 阿曽山大噴火

裁判傍聴マニアの阿曽山大噴火さんが、

 

これまでに傍聴した裁判の中から、面白かった裁判を紹介しています。

 

被告人だけでなく、裁判長や弁護人のおかしな発言や、

 

裁判所内で撮影をしちゃう傍聴人まで、おかしな人たちのことが書かれており、

 

阿曽山さんが的確に突っ込んでいます。

 

ページの左下に、時々、裁判に関するムダ知識もあり、法服が黒い意味や、

 

裁判官はシルク製で書記官はポリエステル製などの豆知識も面白かったです。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

無人島売ります! 佐藤ノブ

雑誌で見た世界一のアイランドブローカーのブラディ氏に感銘を受けた著者が、

 

航空系の大手企業を辞めて無人島ビジネスを始めた著者の経緯や、

 

無人島を所有するメリット、無人島を購入する際の注意事項、

 

実際に無人島を購入された人々について書いています。

 

無人島を専門に販売する仕事があること自体知らなかったので、

 

非常に面白い本でした。

 

お勧め度:★★★★ 4.0

 

 

ふしぎ駄菓子屋銭天堂2 廣嶋玲子

不思議な駄菓子を売っている銭天堂の第2弾。

 

伝説的などろぼうになりたい秀元には怪盗ロールパン。

 

お母さんの頭痛を治してあげたい千里にはドクターラムネキット。

 

占いが上手になりたい早苗にはお稲荷せんべい。

 

ピアノのレッスンに行きたくない響にはミュージックスナックと消し消しガム。

 

銭天堂の紅子を探すよう依頼された探偵の大輝にはしっぺがえしメンコ。

 

独身で、時々さびしさを感じていたみどりにはおもてなしティー。

 

今回は6編のお話に、プロローグとエピローグが収録されています。

 

プロローグでヨガラス宅配便が鬼火堂から銭天堂へと届けたカプセルトイは、

 

役立ちおもちゃが出てくるものなので、

 

今後は駄菓子以外のお話も生まれそうで楽しみです。

 

また前の巻の「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」で

 

カリスマボンボンを買った典行が再登場したのでびっくりしました。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

トマトはどうして赤いのか? 身近な野菜を科学する 稲垣栄洋

私たちが普段食べている野菜を科学的な角度から解説している一冊。

 

ジャガイモの芽や葉は並んだつの数字の比が並ぶ

 

フィボナッチ数列の黄金比でらせんを描いて付いていることや、

 

西洋で赤ちゃんはキャベツ畑から産まれると言われるようになった由来、

 

昔は大根足という例えは真逆の意味だったなど、

 

堅苦しすぎず、またなるほど!と思う知識が詰まっていました。

 

可愛らしいイラストが沢山載っていて、分かりやすくて良かったのですが、

 

関西と関東のネギの違いを書かれた項目の

 

白ネギと青ネギのイラストは逆ではないかと思いました。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

ダンジョン飯1~12 九井諒子

再読。

 

狂乱の魔術師によって捕らわれている黄金の国=迷宮の地下5階で

 

レッドドラゴンに妹のファリンが食べられてしまったライオス。

 

ファリン救出に向かうとするライオスだったが、

 

迷宮内に荷物を落としてきたため資金もなく、

 

仲間のマルシル、チルチャックを解雇するなどして資金を調達し、

 

単身で挑もうとするが、2人が協力を申し出、3人で再び迷宮へ。

 

しかし食料も無いため、ライオスは魔物を食べてレッドドラゴンの元へ行こうと提案。

 

手始めに歩きキノコを調理しようとした時、通り掛ったセンシが調理方法を助言。

 

センシも加わり、迷宮内のものを食べつつ進むのであった。

 

アニメも始まり、視聴していると原作が読みたくなったので再読しました。

 

読んでいると魔物食が美味しそうに思えてきます。

 

お勧め度:★★★★★ 5.0

 

 

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